じじぃの「役に立たない科学・イスラエル・空気から水を作る!ハウ・トゥー」

Producing Water from Air New Technion Moisture Harvesting System

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8fQRnM4-4W4

Water From Thin Air

Technion (Israel) : Water From Thin Air, The New Way Israel Is Harvesting Water

September, 04 2016 Israel Science Info
Scientists at Technion have proposed an innovative system for harvesting safe drinking water from air.
Capturing atmospheric moisture is not a new invention in itself because atmospheric water generators for commercial and domestic use already exist. But the new device requires less energy to produce high-quality water from air compared to existing systems.
https://www.israelscienceinfo.com/en/environnement/technion-israel-jusqua-65-denergie-en-moins-pour-recuperer-leau-de-latmosphere/

『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』

ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2020年発行

第2章 プールパーティを開くには より

空気から水をもらう

水蒸気――これが寄り集まって雲になり、ときには雨となって空から落ちてくる――というかたちで、すでに生成されたH2Oが大気中に漂っているのなら、あらためて水素と酸素を結合させて水を作るまでもない。平均して、地表1平方メートルを底面とする大気の柱1本には約23リットルの、ペットボトルにして24本パック2個分の水分が含まれている。
その水分がすべて雨となって降ったら、厚さ2.3センチほどの層ができるだろう。あなたがお持ちの地所が1エーかー(約4000平方メートル)で、上空の大気に含まれる水分量が平均的なものならば、あなたの土地の上方には約9万2000リットルの水が漂っていることになる。プール1個が満たせるほどの量だ! あいにくながら、その水分の大部分は手の届かない高所にあるわけだが、この水を好きなときに「降らせる」ことができればいいだろうが、人口降雨プロジェクトが長年にわたって試みられているにもかかわらず、降雨を誘発する確実な方法を見つけた者はまだいない。

空気から水を取り出すには通常、空気に低温の面を通過させて水分を凝結させるという方法をとる。あなたの手持ちの空気に含まれるすべての水分を集めるには、高さ数キロメートルの冷却塔を建設する必要がある。都合のいいことに、空気は勝手に動いてくれるから、キロメートルレベルの高さの塔をつくるにはおよばない――風さえあれば、家の中を吹き抜ける空気から水分を集められる。
だが実際、湿気を集めて水を得るというのはまったくもって不経済なやり方だ。空気を冷却して水分を凝結させるには、莫大な労力を要する。たいていの場合、ただ単純にトラックで水が多くあるところに乗りつけ、水を汲んで戻ってくればエネルギーの節約になるだろう。さらに言えばこのような湿気収集による水分調達策は、たとえ理想的な状況下であってもあなたのプールをいつでもさっと水で満たすわけにはいかないし、風下に住むご近所さんの迷惑になると思われる。

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どうでもいい、じじぃの日記。

空気から飲み水を作るには?

2、3年前だが、テレビで「空気から飲み水を作る」を実際にイスラエルの企業が挑戦している映像、を見たことがあった。
ネットで「大気から水を作る イスラエル」をキーに検索してみた。
パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、ウォータージェン社の装置から生成された水をコップに注ぐパレスチナ人男性(2020年11月16日撮影)。(c)SAID KHATIB / AFP ウォータージェン社はガザに2台の装置を寄贈している。1台あたり6万1000ドル(約640万円)のものだ。

イスラエルって、なかなかやるじゃないですか。
この本のサブタイトルは「バカバカしくて役に立たない暮らしの科学」だ。
結構、マトモなことを書いているのだ。