じじぃの「気象の話・台風はなぜ8月と9月に多い?面白い雑学」

米南部のハリケーン被害 死者70人に 犠牲者さらに増える恐れも

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https://news.yahoo.co.jp/articles/17666f387be7d0b05eddf15a6b2962655a1d5132

米・大型ハリケーン「イアン」


米ハリケーン死者70人超 救助続く

2022.10.2 Yahoo!ニュース
アメリカ南部・フロリダ州に甚大な被害をもたらした大型ハリケーン「イアン」による死者は、少なくとも77人に達しました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6440418

『面白くて眠れなくなる地学』

左巻健男/著 PHP研究所 2021年発行

Part2 知ると楽しい気象のはなし――台風はなぜ8月と9月に多い? より

台風が生まれる場所

日本にやってくる台風の生まれ故郷は、赤道に近い北大平洋西部、熱帯の海上です。そのあたりでは強い太陽放射のために水の蒸発が盛んで、空気中には大量の水蒸気が含まれています。暖かい海面から水蒸気をもらった大気は、上昇気流をつくります。この上昇気流によってつくられるのが熱帯低気圧です。
熱帯低気圧とは、読んで字のごとく熱帯で発生する低気圧のことです。
熱帯低気圧の上昇気流の中で、水蒸気が冷えて雲をつくるときに大量のエネルギーを放出します。液体の水に熱エネルギーを加えると、水蒸気になりますね、その逆に、水蒸気が液体の水になると、熱エネルギーを放出するのです。
熱エネルギーでさらに上昇気流が発達し、雲が発達してエネルギーを放出する――この相乗効果で中心の気圧はどんどん下がり、巨大な熱帯低気圧に発達していくのです。
熱帯低気圧が発達して中心の風の速さが秒速17.2メートルを超えると、台風と呼ばれるようになります。こうして、1年間に30~40もの台風が生まれているのです。
日本が位置する北半球では、自転によって物体に働く慣性の力(コリオリの力)の影響を受け、台風は反時計回りに渦を巻きます。海上にあった台風が上陸すると、エネルギー源の水蒸気の補給が断ち切られるため、勢力が衰えやすくなります。

貿易風、太平洋高気圧、偏西風に乗る

発生したばかりの台風は、緯度の低い地方の上空を流れる貿易風に乗って西へ進みます。かつてコロンブスは、この防衛風を船の帆に受けて西へと進み、大西洋を渡りました。
西へ進んで沖縄諸島の東方に到達した台風は、そこで太平洋高気圧のふちに発生する気流に乗って北上します。北上した台風は日本付近の上空を流れる偏西風に乗りかえ、日本に接近したり上陸したりするのです。
太平洋高気圧や偏西風は、季節によって勢力を変えます。
6月ごろから夏にかけては偏西風が弱くなり、逆に太平洋高気圧が勢力を強めて中国大陸のほうまで広がります。そのため、太平洋高気圧の西のふちにそって進む台風の多くは、中国大陸に向かいます。
暑い夏が過ぎると、太平洋高気圧の勢力は弱まり、偏西風がしだいに強くなってきます。台風の進路はだんだん北に向かい、8~9月ごろには日本を直撃することが多くなります。
10月ごろにはさらに進路をずらし、日本の南の海上を通り過ぎるようになります。
台風のような暴風雨は、日本南方の海上にだけ発生するわけではありません。北大西洋の南部に発生する暴風雨を「ハリケーン」といい、インドの暴風雨やオーストラリアの東側を襲うものは「サイクロン」と呼ばれています。これらはみんな台風の仲間です。
ちなみに、船舶向けなどの気象通報に用いられる「タイフーン」は、風速が秒速33メートル以上になったもので、台風の定義とは異なります。

進行方向右側に注意せよ

くり返しになりますが、日本に向かってくる台風の渦巻きは反時計回りです。そのため、台風の進行方向の右側は、台風を進める風と台風の中心に吹き込む風が足し合されて非常に強い風が吹きます。進行方向の右側は「危険半円」なのです。
逆に、台風の左側では、台風を進める風と中心に吹き込む風が逆向きなので、互いに打ち消し合って風が弱くなります。このことを知っておくと、台風が近づいたとき、自分のいる場所に風が強く吹くかどうかを予想することができます。

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どうでもいい、じじぃの日記。
私が神奈川から千葉に移り住んで、もうすぐ15年になる。
幸い、大きな自然災害に合わずに今日に至っている。
家が揺れた大きな出来事は、2011年3月11日に発生した東日本大震災、2019年9月9日に千葉に上陸した台風15号だった。
巨大台風や巨大ハリケーンについて調べてみた。

・台風シーズンになると必ず話題になるのが、日本に近代史上最悪の災害をもたらした伊勢湾台風の存在だ。伊勢湾台風とは、約60年前の1959年の9月26日に日本に上陸し、5,000人を超える死者・行方不明者を出した。

・2013年11月にフィリピンへ上陸したスーパー台風「ハイエン」(台風30号)。史上最大級の上陸台風と言われ、フィリピンでは7,000人を超える死者・行方不明者が出るなど甚大な被害をもたらした。

・観測史上最大のハリケーン「パトリシア」。2015年10月23日メキシコ西部ハリスコ州に上陸した。 上陸時の勢力は5段階で一番上の「カテゴリー5」。 米国立ハリケーンセンターによると、パトリシア上陸時の最大風速は約75メートル。幸いなことに死者の情報は伝えられていない。

何かイメージ的には広い太平洋で発生する台風のほうが、大西洋で発生するハリケーンより巨大化しそうな感じがしますが、ハリケーンもでっかいですね。