じじぃの「コーヒー消費量・コーヒーの成分を化学する!ケミストリー世界史」

世界のコーヒー消費ランキング マップ


カフェインとテオブロミンのたんぱく質の結合のしやすさをイメージすると、こんな感じ。

トマトの手がメチル基で、きゅうりがアデノシン受容体です。

世界のコーヒー消費ランキング(今日は世界コーヒーの日!)

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https://ilovecoffee.jp/posts/view/32

カフェインとテオブロミンの「CH3:メチル基」の差ってなんですか?【やせたい人向け管理栄養士のホットココアレシピ付】

11月 26, 2021 管理栄養士奥田千晶
●ココア1杯のカフェイン量はどのくらい?
まずは分子式を確認します。

テオブロミン:C7H8N4O2
カフェイン:C8H10N4O2
なんだかよく似ていますよね。異なるところといえば「CH2」だけです。
https://shokubiyou.com/shokubiyou_cocoa

『ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!』

大宮理/著 PHP文庫 2022年発行

第9章 大航海時代 より

1554年 世界初のコーヒーハウス――コーヒーが変えた世界史

●古くは薬として使われていた
私たちはコーヒーに囲まれた生活をしています。朝起きて、まずは眠気覚ましに1杯飲み、昼はスターバックスなどで談話し、コーヒー通ならコーヒー豆を買いにいくでしょう。
コーヒーの起源はエチオピア高原だとされています。コーヒーの発見については有名な伝説があります。羊飼いのカルディという少年が、赤い木の実を食べたヒツジが興奮して騒がしくなったのを見て、その赤い実を食べたら爽快になり、それを聞いた修道僧が食べると眠気覚ましの効果があり、修行に専念できるようになったといわれるものです。
900年ごろのイスラームの医師、錬金術師のアル・ラーズィの文献には、すでにコーヒーが薬として使われていたことがわかる記述があります。イスラーム圏では、コーヒー豆を煎ってから砕いて、煮出して飲む習慣が広がっていました。このころは、いまでいうエネジードリンクのような扱いでした。

●コーヒーハウスで生まれた資本主義
海運業の保険で有名なイギリスのロイズも、コーヒーショップから始まりました。1680年代末にエドワード・ロイドが開いたコーヒーハウス、ロイズには投資家や船長、宿主が集まり、どの船がどのくらいの装備で、航海は安全かなどの船ごとの情報を伝え、それが船舶の保険につながっていったのです。
これと同じような動きは、ロンドン銀行、新聞、雑誌、証券取引所など、さまざまな形態のものを生み出していきました。その結果、それまで世界の金融の中心だったオランダのアムステルダムに代わって、ロンドンが世界の金融の中心となったのです。
資本主義と金融のバイブルといわれるアダム・スミスの『国富論』もスコットランド人が集まるロンドンのコーヒーハウスで書かれました。科学と金融がロンドンのコーヒーハウスで開花したのです。
コーヒーは需要の拡大とともに国際貿易商品となり、奴隷労働をベースにして発展し、帝国主義のもと、欧米は植民地にコーヒー豆のプランテーション、大農園を拡大していきました。伝統的な自給用の作物の耕作はなくなり、理想的なコーヒー栽培地の斜面に住む人びとは追い立てられて、農園の労働者にされました、
現在でも、巨大な多国籍企業が支配するコーヒー豆の生産では、児童労働などの収奪が問題になっています。それに半旗をひるがえしたフェアトレードといったコーヒーも見かけるようになりました。

●コーヒーの成分を化学する
コーヒーの成分で有名なのはカフェインです。カフェインはコーヒー豆、茶葉に多くふくまれるアルカロイド(植物体に含まれる有機化合物)の一種で、大脳皮質を刺激します。神経の興奮を鎮め、眠気を引き起こす原因となる分子の誘導体の合成をブロックするのです。
この作用により眠気がなくなり、覚醒した感じになります。そして、膨大な数の分子がフレーバーとなって、私たちの嗅覚を刺激して快楽を生み出すのです。
チョコレートのカカオの成分であるテオブロミンと、カフェインとは、構造的にはほんのささいな違いしかありません。CH3-(メチル基)があるかないかです。このほんのわずかな構造上の違いが、体内では大きな違いを生み出します。
現代では、コーヒーやカカオの生産・流通が国際的な巨大なマネーを動かし、クーデターや軍事政権を支える財源や奴隷労働を生み出しています。私たちが脳の受容体レベルで、コーヒー、チョコレートのアルカロイドなどの快楽をつかさどる分子を欲しがってしまうところが出発点なのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
一人当たり「コーヒー」の消費量をもとに、豊かな国と貧しい国を線引きできるのではないか。
不思議なのは、豊かになったといわれる中国、韓国はコーヒーの消費大国にランキングされていない。

コーヒーの起源はエチオピア高原だとされています。

ブラジルを除いて、コーヒー豆の生産国は必ずしも消費国ではないようです。

古くは薬として使われていた

因果関係は分からないが、コーヒーの消費大国は健康長寿国のようにも見えます。