じじぃの「シンプルライフ・服を1シーズンで捨てていませんか?暮らしのSDGs術」

Rana Plaza factory collapse: Families still await millions in compensation

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qUJ4v0Ja0h8

Rana Plaza factory collapse


『暮らしのSDGs術 : 地球を救う実践版』

ライフ・エキスパート/編 KAWADE夢文庫 2022年発行

4章 環境にも人にもやさしいファッションの楽しみ方とは より

服を1シーズンで捨てていませんか?

一度も着られなかった新品の服や、まだ着ることのできる服が捨てられてゴミになることを、「ファッションロス」といいます。全世界では毎年1000億点のファッションアイテムが生産され、そのうち約60%は1年以内に捨てられているそうです。2018年には、高級ブランド「バーバリー」が、ブランドイメージを守るために売れ残った商品42億円相当を焼却処分したことが発覚し、批判を浴びました。
このような在庫処分をしているブランドはバーバリーだけではありませんでしたが、バーバリーはその後、今度は売れ残り商品の焼却をしないと発表しました。
ファッションロスには、メーカーから直接廃棄されるものだけでなく、消費者から出される衣服ゴミも含まれます。日本で、家庭から出るファッションロスは、年間約48万トンといわれています。また、環境庁によれば、日本人が1年間に購入する服は平均18枚で、手放す服は12枚、また、1年に1回も着られていない服が1人平均25枚あるというのです、
このような衣服の消費サイクルは、年々急速に早まっています。その原因は、ファストファッションという新しいビジネスモデルの登場と、SNSです。
ファストファッションの商品は、低価格で手軽に買うことができます。アイテム数やカラーバリエーションが豊富に揃(そろ)っているので、1人当たりの購入点数も多くなりがちです。低コストで生産した商品を、低価格で大量に販売し、消費者は大量に購入して、1シーズンで廃棄する、という消費パターンが定着してしまいました。
それに拍車をかけているのが、SNSです。SNSの普及で消費者は流行に敏感になり、かつ、流行のサイクルが短くなっています。SNSで火がついたアイテムは大量に売れ、流行遅れになると捨てられます。こうして衣服ゴミは年々増え続けます。
また、また、ファッションロスの問題は、ゴミ問題だけではありません。

安価な製品を大量に生産するために、生産の現場では非人道的な環境で、労働搾取が行われているという現実があります。この問題は2013年の「ラナプラザの悲劇」で世界の注目を集めることになりました。

バングラデシュの8階建てのビルが崩壊し、死者1130名、負傷者2500名以上の大惨事となりました。このビルでは、多くの有名ブランド製品の縫製(ほうせい)が行われていて、多くの労働者が低賃金で働かされていました。崩壊当時、老朽化したビルには亀裂が発見され危険な状態であるのはわかっていたにもかかわらず、操業は続けられ強制的に労働させられていたのです。
ファストファッションに限らず多くのハイファッションブランドまでが、末端ではこうした安価な労働力に支えられているのが現状です。
さらにいえば、ファッション業界は環境負荷が大きな産業です。国連貿易開発会議(UNCTAD)によれば、ファッション産業は「世界2位の環境汚染産業」だといいます。承服1枚を生産するために浴槽11杯分の水を必要とします。年間の合計では、500万人分の飲料水に相当するといいます。
また、化学薬品の使用量も多く、世界で生産される化学薬品の約4分の1を使用し、「産業による水質汚染」の20%に責任はあるとされています。
このように、SDGsの観点からいろいろと問題のある現代のファッション産業ですが、服をつくったり、売ったり、着たりすること自体が、環境や人に悪影響を及ぼすわけではありません。
ただし、ファストファッションに代表されるような、大量生産・大量消費、流行の消費というスタイルは、SDGsの観点から好ましくないといえるでしょう。
いま、「#30wears」という取り組みがSNSなどで発信されています。
#30wearsとは、服を買ったら少なくとも30回は着られるものかどうか吟味して選びましょうという提案なのです。
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30回無理なく着られるものなら、多少高価でも、贅沢な買い物ではないはずです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、映画『スター・ウォーズ』を観たとき、印象に残っているのがある。
未来の人間の生活スタイルが描かれていたのだが、その着ているものが超シンプルだった。
何と、麻袋ようなものに首、手、足の部分だけを切り取ったようなものを着ていた。
「シンプル イズ ビューティフル!!」
そういえば、タレント・武井壮さんのランニングシャツ姿も、格好いいです。