じじぃの「あなたが選ばれた理由はなんだったと思いますか?宇宙飛行士に聞いてみた」

【宇宙進出】宇宙飛行士が受ける試験を体験してみた!!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KHlfnLiwF-w

JAXA被験者を募集中。宇宙飛行士選抜試験にも使われる「閉鎖環境適応訓練設備」って何をするの

2016年1月7日 エキサイトニュース
●課題でつくったロボットが完全否定!
閉鎖環境施設内で出される課題としては、「ホワイトパズル」を使った課題はマンガ『宇宙兄弟』などでとりあげられたこともあり、知っている人も結構多いのではないか。
これは、144ピースの何も描かれていない真っ白なジグソーパズルを3時間以内に完成させるというもので、個人の集中力と忍耐力を見る課題だった(パズル自体は市販もされている)。ただし、1998年の選抜試験で出されたものの、完成させた候補者はひとりもいなかったとか。
https://www.excite.co.jp/news/article/E1452104698561/?p=3

宇宙飛行士に聞いてみた! 世界一リアルな宇宙の暮らし Q&A - 日本文芸社

ティム・ピーク(著)
●ティム・ピークってどんな人?
イギリス陸軍航空隊を経て、欧州宇宙機関ESA)所属の宇宙飛行士へ。
2015年、国際宇宙ステーションISS)第46/47次長期滞在クルーとしてミッションを遂行し、船外活動でも活躍。
国際宇宙ステーションからロンドンマラソンに参加したり、SNSISSや宇宙の様子をリアルタイム配信したりと、
宇宙を身近に伝えて大人気となっている宇宙飛行士です。

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『宇宙飛行士に聞いてみた!』

ティム・ピーク/著、柳川孝二/訳 日本文芸社 2018年発行

第2章 宇宙飛行士の訓練を紹介しよう より

Q いつ、なぜ、宇宙飛行士になろうと決めたのですか? そう思ったきっかけは?

私が宇宙飛行士になる過程はちょっとした歴史だ。長くなりそうだが話そう。
宇宙飛行士選抜試験をパスするために求められるものや、ミッションを遂行するために必要な訓練や準備についても、ここで伝えよう。宇宙飛行士になる道はひとつではないが、チャンスを最大に生かすために精通しておくべき分野もある。幸運を!
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Q 陸軍のパイロットと科学者とでは、どちらが宇宙飛行士になれる可能性が高いですか?

これはおもしろい質問だ。その答えは時代につれて変化したと言える。まずは黎明期の宇宙飛行士の選抜について振り返ると、ロシアの初期の宇宙飛行士やマーキュリー計画ジェミニ計画アポロ計画というアメリカの有人宇宙飛行プロジェクトの宇宙飛行士は、ほとんどが戦闘機パイロットとしての専門性を買われて選出された。唯一の例外はワレンチナ・テレシコワで、宇宙飛行士になる前は織物工場で働いていた。
宇宙でのミッションや目的が時代とともに変化するにしたがい、宇宙飛行士選抜の基準も変化する。調整能力や空間認識能力、緊急時の決断力は今も必須だが、現代の宇宙飛行士は宇宙での多くの時間や労力を、科学調査やISSシステムの維持、仲間のクルーとのコミュニケーションに割くことになる。つまり、より多様なスキルが求められる。

今日、宇宙飛行士になれる可能性は、科学者もパイロットも同じくらいだ。2009年にアメリカ航空宇宙局NASA)、カナダ宇宙局(CSA)、日本宇宙航空研究開発機構JAXA),
欧州宇宙機関ESA)が選出した候補者20名の半数はパイロット経験者ではない。
実際、教師やエンジニア、医師など、あらゆる職業から宇宙飛行士になることが可能だ。NASAが最近、採用した宇宙飛行士は氷の掘削技師や漁師という経歴をもつ。
1番大事なのは、なにを学んだにしても、その分野のエキスパートであることだ。

Q 宇宙飛行士試験で、あなたが選ばれた理由はなんだったと思いますか?

これはいい質問なので、自問自答してみた。宇宙飛行士はさまざまなスキルを求められる。調整能力や空間認識能力、記憶力、集中力といった持ち前の資質も含まれるが、宇宙でミッションを行う時間が長くなるにつれて、コミュニケーション能力、協調性、決断力、リーダーシップ、フォローアップ、そしてストレスがかかる状況で問題を解決するために働く能力なども重要だ。幸い私は、陸軍時代にこうしたスキルの多くを身につけていた。

各国の宇宙飛行士の選抜基準と選抜試験

各国の宇宙機関は宇宙飛行士に求められる幅広い資質を見わけるために、それぞれ若干異なる選抜プロセスを開発してきた。
ただ私が2008年に宇宙飛行士に志願した時には、めずらしくESANASA、CSA、JAXAが同時に募集を行ったため、各機関の選抜基準は明確に違っていた。
たとえばCSAは、プールの底に沈めたレンガを炎と闘いながら拾ってこさせたり、ストレスの高いテストを実施していた。なかでも1番厳しいテストとしては、大西洋の冷たい水が流れ込む部屋でチーム一丸となって流入口をふさがせるというものがあった。
対照的にESAでは身体的負荷は軽かったが、数ヵ月も宇宙で過ごす資質があるかを確かめる高度な認識力テストと心理的分析が行われた。
各国ともに厳しい身体機能検査(医学検査)や複数回の面接に加え、選考過程では数学、科学、工学、英語といった分野での基礎知識も問う。試験はストレスがかかるように、各テスト間の休憩は短く、合格するには高度なスピードと正確さが求められる。
ただ宇宙飛行士選抜試験では、ひとつの分野で突出しや結果を出さなくても、各試験をパスする能力があればいい。人柄と個性が飛び抜けていればいいのだ。幅広い多様な経験があること、たとえば国際的な環境で働いた経験は外国語の才能と同様に力強い資産だ。
宇宙飛行士に選ばれたあと、私は担当面接官だった宇宙飛行士に合格者の基準を質問してみた。答えは驚くほど単純だった! 「この人と宇宙に行きたいか考えてみたんだ」。

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どうでもいい、じじぃの日記。

「これは、144ピースの何も描かれていない真っ白なジグソーパズルを3時間以内に完成させるというもので、個人の集中力と忍耐力を見る課題だった(パズル自体は市販もされている)。ただし、1998年の選抜試験で出されたものの、完成させた候補者はひとりもいなかったとか」

宇宙飛行士も人間なんですねえ。