光る石いろいろ~ブラックライトであそぼう~
鉱物にブラックライトを当てると...
鉱物が光る
徳島県立博物館
●鉱物にブラックライトを当てると...
鉱物はさまざまな成分でできています。蛍光物質を含んでいるものも多く、ブラックライトで光るものがたくさんあります。
https://museum.bunmori.tokushima.jp/ogawa/blacklight/mineral.php
鉱物の秘密がわかる本
科学雑学研究倶楽部(編)
第1部 鉱物の基礎を学ぶ
・鉱物のしくみと性質
・奇妙で不思議な鉱物たち
・面白くてためになる鉱物の知識
・誕生石の謎と神秘
第2部 鉱物と宝石図鑑
・鉱物編
・宝石編
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『鉱物の秘密がわかる本』
科学雑学研究倶楽部 学研プラス 2016年発行
第1部 鉱物の基礎を学ぶ
奇妙で不思議な鉱物たち より
鉱物が見せる光のマジック 発光する鉱物
紫外線の下で出現するもうひとつの姿
夜、ほのかに光りながら飛び交うホタルや、深海で餌をおびき寄せるために光るクラゲ、あるいはコケやキノコなど、動物や植物のなかには光を発するものが存在するが、鉱物の中にも光を放つものがある。
発光する鉱物の代表として、蛍石が挙げられる。蛍石に紫外線を当てると青白く光るのだ。珪亜鉛鉱や方解石、燐灰ウラン石、燐灰石、ジルコンなども光を発する鉱物だ。アメリカ・ニュージャージー州のフランクリン鉱山にある珪亜鉛鉱の鉱床では、紫外線を当てると珪亜鉛鉱が緑色の光を放つ。珪亜鉛鉱とともに存在する方解石も紫外線によって赤く光るため、緑と赤の見事なコントラストを見ることができるという。
鉱物が光る原理とは?
鉱物が発光するのは、それぞれに含まれる微量の希土類(レアアース)によるものと考えられている。発光は含有物の種類や量に影響されるため、同じ種類の鉱物でも、産地によって光るものと光らないものとがある。
物質の持つエネルギーが最低になっている状態を「基底状態」という。何もしなければそのままの状態が続くが、外部からエネルギー(たとえば紫外線)を与えられると、基底状態よりも大きなエネルギーを持つ「励起状態」になる。励起状態にある物質は、外部からのエネルギー供給がなくなると、基底状態に戻ろうとしてエネルギーを放出して発光する。これが鉱物が発光する原理だ。鉱物が放つ光のことを「蛍光」と呼ぶが、比較的短い時間で現象が消える発光を「蛍光」、長い時間現象を続く発光を「燐光」として区別する場合もある。
ほかにも、X線を当てると光る鉱物や、燐灰石やリチア雲母などのように、加熱することで光る鉱物もある。また、アンブリゴ石やソーダ珪灰石などのように、強い衝撃によって砕ける際に発光する性質を持つものもある。炭鉱で作業員がツルハシを岩に打ち込むと、砕けた石が発光することがあるそうだ。
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