じじぃの「よく食べるアメリカ人・幸福度は消費量に比例しない?地球を滅ぼす炭酸飲料」

What Makes Finland The Happiest Country In The World? | World Happiness Index 2021

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dRMDRIUGm7I

長生きできても日本の幸福度は58位、G8中でワースト2-国連委嘱調査

2019.04.19 nippon.com
国際連合からの委嘱で行われた調査「世界幸福度ランキング2019」(156ヵ国対象)によると、1位は前年に続きフィンランド
高水準の社会福祉が行き渡っている北欧諸国が、トップ10のうち5つを占めた。これに対し米国は19位、日本58位、中国93位。G8の中で最下位はロシアの68位だった。
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00438/

世界の1人当たりGDP 国別ランキング

2018年05月28日 香港BSニュース
国際通貨基金IMF)により2018年4月に発表された「世界の1人当たり購買力平価GDP 国別ランキング2017」。香港は11位となり、ランクイン上位国(地域)は面積が小さく裕福な場所であるということに注目が集まっています。
https://hongkong-bs.com/topics/20180528/

『地球を滅ぼす炭酸飲料 データが語る人類と地球の未来』

ホープ・ヤーレン/著、小坂恵理/訳 築地書館 2020年発行

第19章 もうひとつの道 より

消費量と幸福度

生物種の減少という危機に関しては、人間によるアクセスと開発を防いで生息地を守ることが何よりも効果を発揮してきた。現在では地球の陸地のおよそ13パーセントが、何らかの法的保護を受けており、40年前の3倍以上に増加した。何もしなかった場合と比べ、哺乳類や鳥類や両生類が絶滅する割合は20パーセント減少したと、生態学者は確信している。いまでは複数の国が海洋保護区を設立し、海の一部を漁業や貨物輸送から保護することを検討している。
生物多様性の父」として知られるE・O・ウィルソンは、いまでは「ハーフ・アース」という理想の実現を呼びかけている。これは、地球の陸地の半分を、人間のいない自然のままの土地として保護する計画だ。
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しかし、いま紹介した解決策はどれも、問題の根本に取り組んでいない。私たちの未来が直ちに良い方向へと進み、省エネが徹底される可能性は期待できない。第10章では、今日使われている燃料や電気のすべてが地球の全住民に平等に配分し直されれば、世界のひとり当たりのエネルギー使用量は1960年代のスイス国民の平均に等しくなるとお話しした。もしも、このような形の再配分が実現する日を待ち続ける代わりに、北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリア、ニュージーランドがいますぐこのレベルまでエネルギー使用料を減らせば、世界全体のエネルギー使用量が少なくとも20パーセントは一気に減って、二酸化炭素の排出量も減少するだろう。
使用量を減らすためには日常生活を変化させなければならず、アメリカではその必要性がどこよりも切実だ。アメリカは、ひとり当たりのエネルギー使用量が世界でいちばん多い。アメリカ人ひとりひとりが飛行機に乗る機会を現在の5分の1にまで減らし、飛行機以外の公共交通機関での移動距離を毎年少なくとも50倍に増やしてほしい。そして国全体では、自動車の少なくとも30パーセントを道路から取り除く。さらに、トラック業界に変化がもたらされるためには、私たちは従来とはまったく異なるものを食べ、まったく異なる商品を購入しなければならない。
良いニュースもある。省エネが徹底されると、必然的に生活の質が落ちると決めてかかる理由はない。1965年のスイスの平均余命は今日のアメリカと同じで、現在の世界平均よりも高かった。働く日数は少なく、通勤距離も短かった。当時の生活が完璧だったわけではないが、健康な生活を支える基本は、化石燃料の使用量がずっと低いレベルでもすでに存在していた。
実際、「幸福」という定義しにくい概念を評価するための最も包括的な手段に注目するなら、この10年間に食べ物や燃料の消費量が増えても幸福度は増えていない。むしろ正反対だ。国連顧問のジェフリー・サックスが責任者を務める世界幸福度ランキング関連機関が2017年にまとめた報告によれば、アメリカ人は少なくとも2005年以来、最も不幸な状態に置かれている。かつてないほど働き、よく食べ、車を運転し、せっせと消費したにもかかわらず。
同じ報告書では150ヵ国以上を対象に分析を行った結果、幸福に関して異文化間で共通の概念を支える社会的土台は、6つの要因によって形成されることが明らかになった。すなわち社会的支援、人生を選択する自由、寛大さ、腐敗と無縁の政府、健康寿命、ひとり当たりの所得の6つだ。化石燃料の使用量を減らしても、これらの要因のほとんどは維持され、改善の可能性さえあるのは言うまでもない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ホープ・ヤーレン著『地球を滅ぼす炭酸飲料』の本に「消費量と幸福度」の記事が載っていた。

アメリカは、ひとり当たりのエネルギー使用量が世界でいちばん多い」

アメリカといえば、ハンバーガーやフライドチキン、ホットドック、ピザが大好きというイメージがあります。
(4月16日午後の日米首脳会談の冒頭、両首脳に通訳だけを交えた1対1の会談で、昼食としてハンバーガーが用意された)
しかし、「世界幸福度ランキング」では、上位の国にデンマークなどの北欧諸国が並んだが、アメリカは19位です。
消費量の大きさが必ずしも人の幸福度の大きさにつながらない。
まあ、いろいろな統計データを見比べてみれば違った発見があるかもしれません。
(フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドさんは、じっと統計データを眺めているそうです)