中国から望遠レンズでとらえた北朝鮮の素顔 リアルな市民の暮らしが見える
2021.04.02 朝日新聞GLOBE＋
北朝鮮の国営メディアからは、今日も勇ましい言葉ばかりが流れてくる。
金正恩朝鮮労働党総書記を尊敬する党幹部、5ヵ年計画の目標を必ず達成すると意気込む労働者等々。スーパーには様々な食品が並び、人々は幸せそうに暮らしている。実際の北朝鮮の人々はどんな暮らしを送っているのか。
韓国・東亜大学の姜東完(カン・ドンワン)教授が中朝国境地帯で撮影した北朝鮮の姿を紹介する。今回は、日常の生活風景を伝える。(牧野愛博、写真は姜教授提供)
https://globe.asahi.com/article/14321453
国境封鎖の北朝鮮から外交官の国外脱出相次ぐ
2021.04.02 TBS NEWS
新型コロナウイルス対策で１年以上国境を封鎖している北朝鮮で、駐在する各国の外交官らの国外脱出が相次いでいることが分かりました。
開け放たれたままの門。北朝鮮平壌にあるベネズエラ大使館です。こちらも、人の気配がないパキスタン大使館
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4236770.html
大下容子ワイド！スクランブル
2021年4月5日 テレビ朝日
【司会】佐々木亮太、大下容子 【コメンテーター】増田ユリヤ（ジャーナリスト）、瀬尾傑（スローニュース株式会社代表取締役） 【解説】宮本悟（聖学院大学教授）
4月2日、メリーランド州で日米韓の高官協議が行われた。
主に議論されたのは北朝鮮の非核化についてでバイデン大統領や菅総理が強く抗議の意を示している。声明では北朝鮮の非核化に向けた3ヵ国の連携と安保理決議の完全な履行が不可欠で一致した。
平壌市市内の暮らしぶりもアピールしていて金総書記は演説で「平壌での住宅建設は市民に文化的生活を提供する悲願の事業」と述べたが、平壌以外の地域は劣悪な状況。
NEWSドリル 北朝鮮 各国の外交官が次々と帰国・新型コロナで深刻な物資不足か
●北朝鮮 電力不足か・夜は明かり見えず・国連も指摘・深刻な食料危機
北朝鮮情勢を研究している韓国 東亜大学の姜東完（カン・ドンワン）教授は、2019年8月日に、中国側から北朝鮮の様子を撮影した。
水道もほとんど整備されておらず、バケツで井戸の水を汲む様子が見られた。衛生状態が悪く、伝染病が発生しているという。運搬作業には牛車を使うなど劣悪な環境が見られた。教授は、コロナが長期化すればより致命的な打撃を受けるなどと話した。
慈江道にある鉱山付近の村は、カン・ドンワン教授によると、中朝国境で最も代表的な宣伝村。
カン・ドンワン教授が撮影した写真では、午後7時になると一部しか明かりがついていなかった。
カン・ドンワン教授は「電気がついていたのは、公共の建物とスローガンの看板だけ」と説明。
北朝鮮がコロナ禍で物資不足や食糧危機を迎えていると、国連も指摘している。
先月、国連発表で「北朝鮮の人権に関する報告書」というものがあった。
生活苦などで密輸や他の違法行為に関与した場合には、厳罰が処される。
2020年11月、密輸に関与した容疑で、国境警備隊員2人と兵士2人が処刑された。
2020年12月、中国との違法取引に関与した容疑で、50代男性が公開処刑された。
報告書では深刻な経済困窮として、餓死の報告、物乞いをする児童や高齢者の増加なども指摘されている。
宮本悟、「北朝鮮の人権問題へのアプローチについて国際的な人権の考え方と違い、北朝鮮は個人の自由を認めないため議論は平行線になるなど、米朝間の対話は成り立たない」
●北朝鮮 各国の外交官が次々と帰国「医薬品など必需品も不足」
北朝鮮の経済的困窮が、最大都市・平壌にまで広がっている。
在北朝鮮ロシア大使館Facebookには、いくつかの写真とあわせてメッセージが投稿されている。
投稿者は「英国、ドイツ、フランス、スウェーデン大使館が入る施設の門は、何ヵ月も開かれていない」、「ベネズエラ大使館の門は開いているが、長い間誰も入っていない」、「国連機関WFP（世界食糧計画）などの外国人職員もすべて離れた」としている。
一部のロシア外交官も帰国している。
写真の投稿者は「医薬品を含む必需品が不足している。12ヵ国の大使館がすでに閉鎖されている」と話している。
厳しい新型コロナ対策によって、去年1月から中国との国境を封鎖したことが影響している。
中国との貿易額は、前年と比べて約8割も減少した。
北朝鮮では「自力更生」を強調している。
閑散とした各国の在外公館と国際機関の事務所（北朝鮮・平壌）の写真。
増田ユリヤ、「韓国の文在寅大統領には南北統一の目標がある。あと1年しかないので何か焦りが見え隠れする」
●北朝鮮 新型潜水艦・完成間近か・最新SLBM搭載の可能性も
バイデン大統領の発言に反発。潜水艦発射弾道ミサイル準備か。
北朝鮮・李炳哲党書記は「米国大統領の発言は、我が国の自衛権に対する露骨な侵害であり挑発だ」と語った。
弾道ミサイル発射後も挑発を続ける北朝鮮だが、潜水艦発射弾道ミサイルに関しても不審な動きがあるという。
経済的にひっ迫する北朝鮮だが、衛星写真では不審な動きがみられる。
北朝鮮東部・新浦にある造船所を写した2枚の衛星写真を紹介。
2021年2月10日の写真と2021年3月24日の写真を比べると、浮きドックの位置が移動し、進水施設に横付けされている。
米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は「弾道ミサイル搭載可能な新型の潜水艦が、完成に近づいているか、出港の準備ではないか」と伝えている。
1月の北朝鮮の軍事パレードで、SLBM（潜水艦発射弾道ミサイル）北極星5が披露された。
読売新聞は「以前のSLBMより、胴体はより太く、弾頭が長くなったように見える」と報じた。
写真だけでは完成の時期は不明だが、1月の労働党大会では原子力潜水艦の開発が明言されていることは注意が必要だと専門家はいう。
また、原子炉であることから補給は不要だが、中の人間が生身であることから補給は必要となる。日本海で牽制を行うものと見られる。
●視聴者からの質問・疑問 北朝鮮・クーデター起きない？
神奈川県の50代女性は「北朝鮮ではなぜクーデターが起こらないのか？苦しい生活を強いられているのに、何の反乱も起こらないのがわからない」と質問。
宮本悟、「クーデターは普通は生活が苦しいから起こすものではなくて、政治的に不満がある。または政治的に追い詰められたから起こすもの。苦しい生活を強いられているからといって、反乱が起きるとは限らないし、その可能性は少ない。食料をよこせという運動はあり、その度に高官が謝ることはあるようだ」
https://www.tv-asahi.co.jp/scramble/
