じじぃの「日米2+2の舞台裏・台湾海峡有事・対中戦略と日本の覚悟!プライムニュース」

プライムニュース 日米2+2の舞台ウラ 対中戦略と日本の覚悟 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/158270

検証【日本の防衛課題】日米連携と対中戦略

Top diplomats from U.S., China end talks with no major breakthrough

Mar 20, 2021 KYODO NEWS
"We certainly know and knew going in that there are a number of areas where we are fundamentally at odds," including Beijing's human rights abuses against the Muslim Uyghur minority in the Xinjiang region as well as its crackdown on Hong Kong and assertiveness toward Taiwan, Blinken said.
https://english.kyodonews.net/news/2021/03/79ef440670a9-top-diplomats-from-us-china-end-two-day-meeting-in-alaska.html

プライムニュース 「岸信夫防衛相に生直撃 日米2+2の舞台ウラ 対中戦略と日本の覚悟」

2021年3月19日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】岸信夫防衛大臣 前半)、兼原信克(同志社大学教授 元内閣官房副長官補 元国家安全保障局次長)、香田洋二(元自衛艦隊司令官 後半)
アメリカ・バイデン政権の閣僚“初外遊”となった、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官の訪日。外務・防衛閣僚による“日米2プラス2”では、海洋進出を先鋭化させる【中国】を名指しで批判するなど、日米連携の確固たる姿勢を国際社会に発信した。
日米豪印が主導する「クアッド」を含めた「自由で開かれたインド太平洋」推進において、バイデン政権は、日本の役割に「何」を期待しているのか。「日米」に続いて行われた「米韓2プラス2」や「米中の外務閣僚協議」から見えてきた、バイデン政権のアジア戦略と日本の防衛課題を、岸信夫防衛相と専門家に問う。

検証「日本の防衛課題」 日米2+2の成果と課題

●米中外交トップ会談 非難の応酬
米中外交トップによる会談が3月18日、米国・アラスカ州で始まり、人権問題などをめぐり冒頭から前代未聞の非難の応酬が繰り広げられた。
米国・ブリンケン国務長官は「香港、台湾、新疆ウイグルなどでの問題や米国へのサイバー攻撃、我々の同盟国への経済的抑圧について話し合いたい」と発言した。
中国・楊潔チ(よう・けつち)政治局委員は「米国の人権問題こそ黒人差別など根深い」と発言した。
これに対し、ブリンケン国務長官は「我々は完璧ではない。間違いを犯せば反省する」と発言した。
当初、会談冒頭での発言はそれぞれ2分間の取り決めだったが、ブリンケン国務長官が人権問題について切り出したところ、中国・楊潔チ政治局委員が15分以上割いて反論し、撮影終了後も米国側がメディアを呼び止めて再度発言するなど異例の公開非難合戦になった。
中国側は冒頭から交戦に出ているが、バイデン大統領に近いクーンズ上院議員はFNNの取材に「中国側はバイデン政権発足直後から会談の糸口を探っていた」と述べている。
また、地元メディアは会談が米国本土で行われたことから、「中国側が『呼びつけられた』イメージを払拭しようとしている」との見方を伝えていて、今後の日程でも応酬が続くとみられる。
●米中外相会談 異例の展開に…
米国・アラスカ州アンカレッジで米中外相会談が行われている。
2日間の予定の初顔合わせだが、ブリンケン国務長官は「新疆ウイグル、香港、台湾などの問題、米国へのサイバー攻撃、同盟国への経済的威圧など国際秩序に反する中国の行動を深く懸念」と発言した。
これを受けて、中国・楊潔チ政治局委員は「米国は一部の国をあおり立てて中国を攻撃している。内政干渉には断固反対する」と発言し、15分以上反論した。
冒頭のやりとり後、双方が取材陣を呼び戻して反論。
冒頭のやりとりをVTRで紹介。
岸信夫、「冒頭の頭撮りはよくあるが、会談で話し合うこと、あるいは国内的に表にしておきたいことについて話すことはある。あまり相手に対して攻撃的なことは経験したことはない」
兼原信克、「習近平が厳しいのでちゃんと反論しないと帰れないというのがあると思う。楊潔チ政治局委員の感情が出ているが、あれが危ないと思う。あれは国内の雰囲気をそのまま出していると思う。リーマンショック以降、米国は終わったという若干、自信過剰になっているところがある。もう1つはずっと愛国教育で子供に刷り込んできた150年の屈辱がある。西洋人に足蹴にされてきたと子供に教えてきている」
岸信夫、「日中の防衛相テレビ会談を行った。その時も尖閣の問題、海警の問題などについて私の思っているところを伝えたつもり。最初の会談だったので噛み合わない部分はあったが、それが次につながるようにお互いに考えながらやっている部分もある。中国と日本と防衛の面でいろいろやっていかないといけないところもある。去年、王毅外相が来た時にホットラインの話があった。ああいうことも含めてやっていくべきことがいろいろあると思う」
●検証「日本の防衛課題」 日米2+2の成果と課題
今週16日に行われた日米防衛相会談と外務防衛閣僚による「2+2」から、日米連携の今後について聞く。

日米“2プラス2”共同声明

・中国海警法の最近の地域における混乱を招く動きについて深刻な懸念を表明。尖閣諸島への日米安保条約第5条適用を再確認
台湾海峡の平和と安全の重要性を強調
南シナ海における中国の不法な活動への反対を改めて表明。日米豪印首脳会議が示した自由で開かれた地域ビジョンをASEANと協働
中国を名指しで批判したことが海外でも大きく報じられた。
岸信夫、「2+2の前に防衛相会談をやった。茂木外相は外相会談をした。防衛相会談の中でも中国に対する厳しい考え方はお互いに共有した。具体的には海警船舶の最近の動き。我が国の領海に昨年では57時間連続で入ったり、接続水域にも111日間入り続けた。トータルで333日入っていた。日本漁船を追い回すようなこともやっている。我々として海警船舶の行動は国際法上も受け入れられない。一方で、海警法が施行された。この中には管轄海域が非常に曖昧。武器使用権限も曖昧。海警という組織自体が中国海軍の直接的な配下にあるような形になっている。その曖昧さが非常に危険。そもそも米国側も同じような認識で来たと思う」
共同会見では尖閣周辺における日米共同訓練についても言及。
岸信夫、「これまでもやってきたことを説明していった方がいいだろうと。共同訓練の意味合いはいろいろあると思う。自身の練度の向上は当然ある。相手に対してきちんとプレゼンスを見せる。国内に対して、国際社会に対してどういう状況になっているか分かるようにしておく必要がある。これまでも南西方面で訓練をしている。今回も『尖閣を含む南西方面』という言い方。必要以上に中国を刺激するつもりはない。ただ、我々がやっていることを発信していくことが必要」
兼原信克、「ロシアは武力を使う国なので正面からお互い斬り結ぶ国。中国は虚を突くので、ちゃんとやっていることを見せるのは大きな意味がある。中国はナショナリズムが上がってきて段々普通の国ではなくなってきている。そろそろいい加減にしないと私たちも反応するということを言っている」
岸信夫防衛相に問う 日米韓連携と半島情勢
16日、米国CNN報道:複数の政府当局者の証言で平壌郊外のミサイル関連施設の動きが活発化。
岸信夫、「韓国の状況がどうあれ、我々は北朝鮮の軍事的な動向、ミサイルをしっかり注視している。日米間ではコミュニケーション、連携も取れている」
ミリタリー間の関係改善について。
岸信夫、「必要な部分においてアクションを取る必要はある」
【提言】 「これからの日米連携のありかた」
岸信夫 「守る決意」
 日米同盟での日本の役割は、きちんと日本を守ること。行動で示さないといけない。
防衛相・岸信夫の出演はここまで。後半は元自衛艦隊司令官・香田洋二が出演。
日米“2プラス2”共同声明について。
香田洋二、「今回の2+2は中国に対する発信や世界に対する発信という意味で非常に有効だった。2つ日本に問題があった。米国にかなり厳しい対中政策を要求していたわけで、バイデン政権、2+2のメンバーで明確に中国に対し厳しい姿勢を出した。翻って日本を見るとウイグル自治区の人権問題については米国と袂を分かっている。日本は2018年の安倍訪中以降の中国との経済融和ということで、ひょっとしたら米国側から見ると漁夫の利ではないかということが起きているのではないか」
台湾海峡についての部分で日本に何を期待しているのか。
香田洋二、「この先、仮に将来新たなガイドラインの見直しや、日米安全保障条の見直しがあると、日米でやっている作業の中でどうするかということを具体的にこれを受けて定めていく、ここに宿題が残っているということ」
日本の自衛隊に期待されることは。
香田洋二、「自衛隊として、日本有事ではないので平時の権限をどこまで自衛隊に認めていくかについては2015年の平和安全法制でも不明確」

反町理、「日本の自衛隊台湾海峡有事に対応する米国軍に対して何も出来ないのか」

香田洋二、「日本政府の見解では台湾有事は日本の有事ではない。台湾は沖縄と近いので少なくともバケツを持って火を消す準備はしないといけない。どうするのかは残念ながら日本の憲法に書かれていない。最終的には自衛隊の指揮官が態度を決めることになる。条件が揃えば枠としては出来る。しかしそれをどうするかはこの先日米で」

その宿題に取り組まないと日米関係、日本の安全保障はどうなるか。
香田洋二、「一番危惧するのは経済でヒビが入ること。経済が一番、中国が喜ぶ日米離反ということになりかねない。特に経済でどこまでやるかということについて、ある外枠は明確にするべき。政治的な希望は米国は全部聞いてくれた。これから実施に向けてどうするかという段階で日本側に宿題が大きく背負い込んだという認識をする必要があるのではないか」
安倍前首相訪中、経団連について言及。
兼原信克、「経済の話はソ連とは違うので完全には切れない。ただ安全保障にはねる部分は米国は攻めると言っていて、トランプ政権はやり過ぎて1人でやっていたが、バイデン大統領はみんなでやるという話。バイデンに出てくる半導体や5Gなどのコアな安全保障に触れる部分はだめだと米国は言い始めている。日本の経済界も徐々に意識は変わっていると思う」
香田洋二、「最悪の時は日米貿易摩擦みたいな話や日本製品打ちこわしなど、そこまではならないかもしれないが米国もある意味過激なところがあるので、自分たちが頑張っているのに日本がここで応えてくれなくて甘い汁を吸っているのではと誤った認識であっても持たせることは避けなくてはいけない」
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9