じじぃの「プラウドボーイズ・ミリシア・大統領選・歴史を問う動きが新たな火種に!報道1930」

アメリカを蝕む病理“原点”大統領選で一触即発の事態に!?】報道1930 まとめ20/10/14放送

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https://www.youtube.com/watch?v=-b8eq5QKO2Y&feature=emb_title

米国の「BLEXIT」とは 歴史をどう間違えているのか

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https://www.youtube.com/watch?v=UZ362E4XExE&feature=emb_title

Why armed militia groups are surging across the nation

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https://www.youtube.com/watch?v=Zsr61e1sSeY

Inside Portland's Turf War Between Proud Boys and Local Antifascists

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https://www.youtube.com/watch?v=aTRbiBrXhWA

ミリシア (自警団)

報道1930

2020年10月14日 BS-TBS
【キャスター】高畑百合子、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】会田弘継(関西大学客員教授)、パトリック・ハーラン東京工業大学非常勤講師)
米国を蝕む病理の“原点” 大統領選で一触即発の事態に!?
リンカーン像も破壊、各地で頻発する暴動の理由とは。極右によるテロ活動 大統領選で増加の懸念。米国の“原罪”奴隷制度。歴史を問う動きが新たな火種に?

米国を蝕む病理の“原点” 大統領選で一触即発の事態に!?

トランプ大統領・13日も激戦州・ペンシルベニアで集会
米国大統領選挙まで3週間となる中、トランプ大統領は13日も激戦が予想される東部・ペンシルベニア州で選挙集会を開いた。
トランプ大統領新型コロナウイルスに感染してから初めての本格的な選挙集会を開いた前日に続き、ペンシルベニア州の空港で支持者を前に自身への投票を呼びかけた。
しかしミネソタ州では先月、トランプ大統領が開催した大規模集会の参加者のうち、20人近くが後に新型コロナウイルスへの感染が確認され米国メディアからは大規模集会開催に批判の声があがっている。
前日にトランプ大統領が訪れたフロリダ州ドライブイン形式で集会に臨んだ民主党・バイデン前副大統領。
支持者らは声をあげる代わりにクラクションを鳴らして応えていた。
こうした中、中西部・ミシガン州民主党・ウィットマー州知事の誘拐を企てたなどの疑いで逮捕された「ミリシア」の関係者の男らが南部・バージニア州・ノーサム知事についても誘拐計画を企てていたことが新たに分かった。
ミリシア(militia)・・・銃などで武装した民間人による自警団で、トランプ大統領を支持する保守派が多いことで知られる。
バージニア州・ノーサム知事は民主党で、銃規制を厳格化する方針を打ち出したり、新型コロナウイルス対策のための経済活動を規制し、ミリシアは反発していた。
ホワイトハウスに黒人支持者を集め
退院後初めて演説をした米国・トランプ大統領
ホワイトハウス前の広場に集まった数百人の多くは黒人やヒスパニック系の支持者。
着ていたのは警察官の色とされるブルーのTシャツ。
そのTシャツの後ろに書かれていたのは、英国のEU離脱ブレグジットをもじった「BLEXIT BACKS THE BLUE」。
BACKS・・・黒人、民主党を抜け警察を支持すると訴えている。
トランプ大統領は「熱狂的左派によって、黒人やヒスパニック系の人々の家やビジネスは略奪された。バイデンは彼らを“平和的な抗議者”と呼びたがる」と発言。
州知事拉致計画の“民兵組織”とは
白人自警集団「ミリシア」における誘拐未遂事件について。
ミリシアミシガン州・ウィットマー知事を誘拐することを計画していたとして13人が逮捕された。
バージニア州・ノーサム知事も誘拐しようとしていたという。
2人の共通点は民主党であること、コロナ対策でロックダウン(都市封鎖)を実行している。
ミリシアはロックダウンに対し、不満を持っていた。
バージニア州・ノーサム知事は銃規制を推進し、それに対しても反発していた。
●暴力肯定のプラウドボーイズとは
プラウドボーイズ(Proud Boys)・・・政治暴力を推進し、極右、ネオ・ファシズムで特徴付けられる男性限定フラタニティ組織である。アメリカを拠点とし、オーストラリア、カナダ、イギリスにも拠点を置いている。
先月29日、米国大統領候補の討論会で司会者が「この場で白人至上主義者グループや民兵組織を非難できるか」と質問した際に、

トランプ大統領が「プラウドボーイズ、身を引いて待機しておけ」と発言。

プラウドボーイズは政治的暴力を肯定し、トランプ大統領を熱狂的に支持する過激派の極右団体で、最近ではブラックライブズマター運動のデモ隊などとも激しく衝突。
大統領の発言にプラウドボーイズのメンバーは即座にSNS上で反応。
堤伸輔、「暴動や蜂起に備えるよう一国の大統領が呼びかけてしまう。コロナの拡大に伴い極端なイデオロギー、思想を受け入れる素地が広がってしまった。白人至上主義者や極右団体などが極右や過激主義の予備軍をリクルートしている。トランプ大統領の呼びかけがより効果を持ってしまう非常に危険な状況にある」
●FBIが警鐘 テロの最大危機は極右
FBIは2019年以降極右、単独行動者、ミリシアを国内最大級のテロの脅威とみなしている。
9月17日、レイ長官は「大統領選挙を前に過激派集団の衝突が起きる可能性がある」と懸念を表明。

米国の過激派集団:プラウドボーイズ、ミリシアAWD(ネオナチ)、ベース(白人至上主義)、パトリオットフロントなど。

会田弘継、「暴力的な事件が選挙前後あるいはあとに投票をめぐり激しい衝突が起きるのではないか。票の奪還や廃棄。簡単に選挙の結果は出ない。裁判も起きるし暴力事件も起きる」
パトリック・ハーラン、「米国の警察の体制が弱まっている。衝突が起きた場合に対応する力も弱まっている」
●米国の原点に論争
6月、米国・ホワイトハウス前で倒されようとしているジャクソン元大統領の像。
ジャクソン元大統領は多くの奴隷を所有したことで知られ、黒人差別の象徴としてとらえる動きもあった。
5月、黒人男性が警察官に殺害され、歴史上の人物の銅像が次々倒された。
ワシントンD.C.では南北戦争の南軍の将軍の像が倒された。
パトリック・ハーラン、「歴史を生きたものとして常に修正しないと正しいメッセージは受けられないという考え方が1970年代から広がっている」
●米国の建国はいつ?で論争
ニューヨーク・タイムズ「1619プロジェクト」。
米国のリベラル系の新聞ニューヨーク・タイムズが去年8月に発行した「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」特別号の表紙には「装飾のない“真実”を語るべき」と書かれている。

真の建国は1619年ではないかという考え方。

1619プロジェクト・・・2019年8月「米国の真の建国から400年後」に始まった。ニューヨーク・タイムズが発刊する雑誌に掲載されたその序文は「1619年8月、現在のヴァージニア州の海岸沿いにある英国の植民地、ポイント・コンフォート近くの海の水平線からその船は現れた。そこにはアフリカから買われ、植民地の人々に届けられた20人近くの奴隷とされた人々が乗っていた。そこから始まった奴隷制度により国が成り立つ過程について、これまで語られることはなかった。この運命の時から400年目の今こそ、国の正しい歴史を語るべき時だ」とされている。
この特別号は高校の授業などでも使用されている。
トランプ大統領は「1619プロジェクトは危険なプロパガンダだ」として愛国心を強化する1776委員会を設立。
パトリック・ハーラン、「いままで認識が足りなかった。憲法の中に奴隷制度が書き込まれている。米国という国は奴隷制度ありきで、人間を武器として、人間を機械として、人間を所有物として扱う国として生まれたことをあまり意識されていない」
会田弘継、「歴史は見直すということは大きな反動や暴力的な事件も時には誘発する。歴史を読み替えようとすると国民的な騒動が起きてしまう」
●分断・分裂していく米国
共和党が選挙監視団を作ることを報じている。
米国・トランプ大統領も討論会で「投票に行って注意深く監視しろ」と発言。
監視対象:激戦州の郵便投票、規模:全米5万人、活動内容:不正行為の写真、動画を撮影。
法廷闘争で証拠に。
堤伸輔、「投票に行く人を威嚇したり脅迫しろということ。黒人やマイノリティを投票所に近づけないような行動も含めて監視しろと言っている。米国は31州で周りから見える形で銃を持ち歩くことが許されている」
会田弘継、「民主党支持の人は7、8割が郵便投票。一部の人が投票所に行こうとすると怯える現象が起きる。郵便投票を数える段階で混乱が起きる可能性がある。訴訟も起きる、暴力事件も起きる。大変な混乱が続いてその日にワシントンに報告できるかどうか疑問だ」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/