じじぃの「病気自慢・尿道に管を通すほど辛いものはない?地下鉄の素」

排尿障害がある

尿道カテーテル(おしっこの管)は痛い?その方法と目的、注意点、体験談

●排尿障害がある
前立腺肥大など尿の通り道に障害があって尿が出せない場合や、自律神経の障害などで尿を出せない場合に使用します。
糖尿病や、脊髄の外傷や病気、直腸がんの手術後などは、自律神経の障害が起こることがあります。
https://keiyouwhite.com/baloon

『地下鉄の素』

泉麻人/著 講談社文庫 2000年発行

病気自慢 より

さほど激しい戦地に行かなかった戦争体験者が「一歩の差で爆撃から逃れたんだ…」とか、関東大地震のときに東京から離れていたのに「いやぁあのときの揺れはひどかった…」などと後世代に自慢したくなるのと一緒である。多摩ニュータウンなどに初期の頃から入っている住民に「あの頃は、なぁんにもなくて、タヌキしかいなかった」なんて、大袈裟な話を聞かされることもよくある。
中年に差しかかると、そういった病気自慢とか検査自慢とかが、1つの定番の自慢話となってくる。いまや大震災や戦争体験のある人は少なくなったから、その手の話としては病気関係と幼い頃の貧しい食生活くらいしかアイテムがない。
僕は幸いにも、17のときに十二指腸潰瘍をやっているから「胃カメラ通」の部類である。これまでにおよそ5、6回は胃カメラを飲んでいて「巧いですね」と医師から誉められた経験もあるのだ。彼ら初、中級者の話をフンフンまだ青いな…とヘンな優越感に浸りながら聞いていた。
ところで僕は去年、急性肝炎を患って1ヵ月ほど入院していたのだが、そのとき同室の患者たちから鍛冶和の検査体験談などを聞かされた。
僕が胃カメラ体験などの話をすると、膵臓を患っている男が言う。
「異の内視鏡(通は胃カメラと言わずにプロっぽく内視鏡と呼ぶ)は、まだいい方ですよ。膵臓の造影やったことあります? これ胃の内視鏡より一回り太い管入れましてね、十二指腸の先んとこからまた枝みたいな管をピッと膵臓の方にこじ入れまして…」
何か聞いてるだけで腹の底がキリキリしてきそうな話だ。と、隣の大腸をやられた男が参戦している。
「腸のファイバースコープ、こりゃあたまりませんぜ、おたくたちまだ口でしょ、私の場合ケツの穴から入れるんですよ、あのウミヘビみたいな管をズリズリズリッ…」
さらに太ももの付け根の静脈から血管造影の管を通したという強者、なんだかんだ言っても尿道に管を通すほど辛いものはない! となぜかうれしそうに語る検査達人。
胃カメラぐらいでは肩身が狭い。上には上、がいるのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
3月6日、家の近くの糖尿病専門病院に行ってきた。
血糖値の大まかな変動を反映するのがHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)だ。
HbA1c・・・過去1~2ヵ月の血糖の平均値を反映する臨床検査値、「糖尿病コントロール指標」で、基準値は4.6~6.2

新型の血糖測定器、指先に針を刺す採血が不要に

採血不要の新タイプの測定器(リブレ)は、腕に貼り付けた500円玉大のセンサーに読み取り機をかざすと、直近の血糖値が表示される。
この新型の血糖測定器を2週間付けたままで、毎日食べたものを管理記録表に書いものを提出した。
2週間の血糖値の推移が書かれたグラフを渡されたが、その線の幅が気象図の偏西風の幅のように蛇行している。
担当医師、「あなたの場合、血糖値の推移はあまり上下がなく、高い値をキープしています」
普通 血糖値は食べた直後上下するものだが、食べても食べなくても高いままだ。
担当医師、「腎臓機能の値は正常です」
インスリン注射 14単位 → 18単位に打つ量が変わった。
まあ、あなたは腎臓に悪影響が出ています。人工透析が必要です、なんて言われないだけマシだ。