じじぃの「科学夜話・カイコ・桑の葉は糖尿病の予防に効果がある?人間の偏見」


カイコ ウィキペディアWikipedia) より
カイコ(蚕、蠶)はチョウ目(鱗翅目)・カイコガ科に属する昆虫の一種。正式和名はカイコガで、カイコは本来この幼虫の名称だが、一般的にはこの種全般をも指す。クワ(桑)を食餌とし、絹を産生して蛹(さなぎ)の繭(まゆ)を作る。有史以来養蚕の歴史と共に各国の文化と共に生きてきた昆虫.。
【家畜化された昆虫】
カイコは家蚕(かさん)とも呼ばれ、家畜化された昆虫で、野生には生息しない。またカイコは、野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、餌がなくなっても逃げ出さず、体色が目立つ白色であるなど、人間による管理なしでは生育することができない。カイコを野外の桑にとまらせても、ほぼ一昼夜のうちに捕食されるか、地面に落ち、全滅してしまう可能性がある。幼虫は腹脚の把握力が弱いため樹木に自力で付着し続けることができず、風が吹いたりすると容易に落下してしまう。成虫も翅はあるが、体が大きいことや飛翔に必要な筋肉が退化していることなどにより、羽ばたくことはできるがほぼ飛ぶことはできない。

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『人間の偏見 動物の言い分 動物の「イメージ」を科学する』 高槻成紀/著 イースト・プレス 2018年発行
品種改良された昆虫であるカイコ より
カイコはガの幼虫であり、その繭(まゆ)から生糸ができ、絹糸の原料となる。カイコはクワの葉を食べるので、カイコの飼育はクワの栽培と一体になったシステムである。近代化を目指した明治政府にとって、生糸は外貨を稼ぐ唯一の産物であったから、養蚕(ようさん)産業には力を入れた。
水田面積の狭い農山村は桑畑に変えられ、大量のクワが生産され、カイコに与えられた。養蚕は5000年の歴史があり、改良されたカイコの成虫(ガ)は筋肉が乏しく羽ばたくことはできても飛ぶことができない。清朝が崩壊したとき、故宮を追われた王族は自分で歩くこともできなかったという。誇張された話かもしれないが、あらゆることを家来がしたため、自分では何もできない廃人のようになっていたということのようであり、カイコガはそれを連想させるものがある。
養蚕業は近代日本にとってきわめて重要であったが、農家にとっても現金収入に直結するありがたい仕事だった。文字通り「蚕」、天の虫であった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ピンポ〜ン。
「茨城からきました。桑茶 いかがでしょうか」 (若い女の子だ)
カイコが食べる桑の葉っぱだ。
大きな袋にテーパックで入っている。
まあ、試しに1袋(45パック入り)飲んでみるか。
ノンカフェインらしい。糖尿病に効果があるらしい。
カイコは家畜化された昆虫で、野生には生息しないのだとか。