じじぃの「歴史・思想_64_世界史大図鑑・マーティン・ルーサー・キング」

5 places where Dr. Martin Luther King Jr.’s dream is still alive

CBC Kids
There are over 1,000 streets and several dozen monuments around the world named for Dr. Martin Luther King Jr. He was an American Baptist minister who is best known for fighting for civil rights (equality for everybody no matter their skin colour) through non-violence (through marches, speeches and song).
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『世界史大図鑑』

レグ・グラント/著、小島 毅、越前敏弥/訳 三省堂 2019年発行

わたしには夢がある ワシントン大行進(1963年)

1963年8月28日、ワシントンでの行進のために、大半がアフリカ系アメリカ人から成るおよそ25万人が首都に集った。参加者たちが求めたのは、平等と人種差別の撤廃、さらには、すべてのアメリカ人がよい教育、しかるべき住宅、そして生活費をまかなえる仕事を得る権利だった。
演説者のひとりがマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師だった。「わたしには夢がある」と声をあげて、キング牧師は有名な演説をおこなった。

平等を求める声

1961年から65年の南北戦争後に奴隷制が廃止され、解放された奴隷たちがアメリカの公民権を求めるようになった。しかし、もはや奴隷ではないといえ、白人と平等に扱われることはなく、差別や隔離や、暴力的な人種差別攻撃に耐えることを強いられた。1950年代には多くのアフリカ系アメリカ人の集団が、非暴力の方針のもとで差別に抗(あらが)って闘う。1960年代には公民権を求める一連のデモ行進をキング牧師アラバマ州バーミンガムで率いて、これが運動の中心となった。
ワシントン大行進ののち、合衆国議会は1964年に公民権法を可決して差別を非合法化し、1965年には投票権法を可決する。しかし、それから50年以上を経たいまでも、当時設定された目標の多くは、なおもアフリカ系アメリカ人の手の届かないところにある。