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『世界史大図鑑』
レグ・グラント/著、小島 毅、越前敏弥/訳 三省堂 2019年発行
オットー・フォン・ビスマルク より
1862年からプロイセン首相、1871年~90年にドイツ帝国首相をつとめたオットー・フォン・ビスマルク(1815年~98年)は鉄の宰相とも呼ばれ、ドイツ統一を主導したすえにヨーロッパ大陸をも牛耳った。
ビスマルクのおもな目標は、オーストリアの犠牲のもとにドイツ世界におけるプロイセンの主導権を確保し、ふたたび敵意を示すフランスの脅威を抑えることだった。1864年、1866年、1870年に3つの戦争を仕掛けはしたが究極の日和見主義者であったビスマルクは、その後はヨーロッパの勢力均衡を保つことに全力を注ぎ、利害の衝突を巧みに調整していった。
ビスマルクはドイツを壮大な産業化計画へ向かわせ、ドイツ軍のさらなる拡張を監督し、植民地化計画に着手した。