じじぃの「高齢者の肉食・酸性食品は体によくない?理系の話」

『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』

話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行

アルカリ性食品の裏 食べ物をアルカリ性と酸性に分ける意味は? より

健康番組などで、「梅干しはアルカリ性食品だから体によい」と言っているのを耳にすることがある。
しかし、梅干しは酸っぱい食べもの。それが酸性食品でなく、アルカリ性食品とはこれいかに? と疑問に思ったことはないだろうか。
じつは、よく使われる「アルカリ性食品」「酸性食品」という言い方は、日本だけの表現。外国にはそのような分類法はなく、ほとんど意味をもたない言葉といえる。
この表現が広まったのは、大正時代、ある大学教授の発表がきっかけだった。うさぎに大根おろしを食べさせたところ、血液が酸性に傾いて病気になったという。
当時は、PH(ペーハー)を厳密に測定する機器もなく、その数値はあやしいものだった。しかし、それが学界に発表されてから、「酸性の食品は体によくない」「アルカリ性食品は体によい」という説が定説化し、そのまま根づいてしまったというわけだ。
その後、研究が進むと、酸性とアルカリ性は、食品を燃やした後に残る「灰」を用いて判断されることになった。100グラムの食品を焼いて、その後に残った灰を水に溶かして、酸性・アルカリ性を測ったのだ。
梅干しの場合は、燃やした後の灰には、アルカリ性のミネラルが多く含まれているのでアルカリ性食品というわけである。
ただし、体に入った食べ物が、燃やしたときと同じ変化をするわけではない。よく「肉ばかり食べていると、体が酸性に傾く」などといわれるが、これは肉ばかり食べている=偏食していると、体だがサビつくので注意せよ、というもののたとえ。肉を食べたからといって、体液のPHが傾くわけではない。

                          • -

どうでもいい、じじぃの日記。
先日、図書館から食品に関する本を借りてきた。
人体の臓器ごとに分類されていて、腎臓とか、肝臓にはこの食品がお勧めと言う形で書かれていた。
必ず、出てくるのが「緑黄色野菜」。
肉は控えめに、と書かれていた。
肉は腸内で臭いガスを発生させ、あまり体にはよくないのだとか。
大豆を原料にした「大豆ハンバーグ」なんかは高齢者によさそうだ。