じじぃの「科学・芸術_807_中国・ビッグベイエリア(大湾区)」

《大湾区》20171028

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MiliEEz4chI

コラム:香港とマカオつなぐ中国「大湾区構想」の欠陥

2019年2月21日 ロイター
中国政府は広東、香港、マカオを一体化させる「ビッグベイエリア(大湾区)構想」の青写真を発表したが、計画には3地点を結ぶのに必要不可欠な要素がいくつか抜け落ちている。
18日に公表された60ページの文書は英語で、人口約7000万人のこの地域を、2035年までに最先端技術、製造業、サービス業が集まる一大経済拠点へと変革させる壮大な目標を描き出している。中国共産党が主導する産業政策の典型的な形だ。
https://jp.reuters.com/article/china-hongkong-guidelines-breakingviews-idJPKCN1Q90I5

エコノミスト 「特集:中国の闇」

2018年10/2号 毎日新聞社

疑問9 高まる北京の支配力 「香港」の民主化とん挫? 高速鉄道開業で進む“統合” より

2014年に市民が公道を占拠して民主化を求めた「雨傘運動」後、香港では独立運動が高まったが、その実現可能性の低さから16年をピークに減退している。筆者が8月に訪問した香港中文大学では昨年、「香港獨立(独立)」と書かれた横断幕が出現して一時騒然となったが、その横断幕もちぎれかかったまま放置されていた。
香港での中国の影響拡大を象徴するのが、9月23日の高速鉄道の開業である。広東省の広州から深圳をを経由して香港も至る高速鉄道が開通すれば、中国大陸が香港と高速鉄道網でつながる。香港・西龍駅と広州南駅は最速47分で結ばれるため中国・香港政府は「1時間生活圏」にはいると利便性を強調してる。
高速鉄道は、今年開通予定の香港とマカオ広東省珠海を結ぶ世界最長(約55キロ)の巨大大橋とともに、中国本土から香港への観光客の誘致に寄与するであろう。しかし、筆者が9月初旬に香港を訪れた際には、高速鉄道開業を歓迎する声はあまり聞かれなかった。
まず、香港市民にとっては使い勝手が悪い。北京行きと上海きはいずれも1日1往復しかなく、所要8時間以上。香港紙の試算によれば、北京行きの運賃は、約3時間で到着する飛行機より4割高い。
加えて問題は、中国独特の「実名制」の導入である。中国でに乗るためには、身分証による本人確認や、厳重な荷物検査が必要になる。こおのため、発車1時間前には駅に到着せねばならない。
高速鉄道と同時に、「中国式」が持ち込まれることに違和感を持つ人も多い。香港・西九龍駅で中国側の入管手続きを実施するため、駅の一部に中国本土の法が適用される管轄区がつくられたことも大論争になり、弁護士団体は「返還後最大の法治の後退」と非難した。