じじぃの「科学夜話・人はどれだけの強磁石で浮揚するのか?とんでもない死に方」

*Dynamo's 7 Greatest Magic Tricks Finally Revealed | FactoFusion

動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=_sTGQcBaS_k
*dynamo magician
<img src="http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/06/24/article-0-1A7D0D36000005DC-207_306x423.jpg" width="240" height="310">
*Diamagnetic Levitation - High Field Magnet Laboratory (HFML)
●Diamagnetic Levitation
Seeing is believing: a little frog (alive !) and a water ball levitate inside a O32mm vertical bore of a Bitter solenoid in a magnetic field of about 16 Tesla.
https://www.ru.nl/hfml/research/levitation/diamagnetic-levitation/
*『とんでもない死に方の科学: もし●●したら、あなたはこう死ぬ』

コーディー・キャシディー、ポール・ドハティー/著、梶山あゆみ/訳 河出書房新社 2018年発行
*とんでもなく強力な磁石をおでこに当てたら より

冷蔵庫のマグネットを1個はがして、おでこに当ててみよう。どう? 何も起こらないよね? そう、ピリッともしない。
それは人間が磁石の引力の影響を受けないからであり、地上最強の磁石をもってしても結果は同じだ。科学者がつくりだした磁石のなかで最も強力なのは45テスラ(冷蔵庫のマグネットは0.001テスラ)。あなたを宙に浮かせる力はあるけれど、危害を加えることはできない。
とはいえ、地球以外に目を向ければ、そこには銀河最強の冷蔵庫マグネットともいうべき星がある。珍しいタイプの中性子星の1種「マグネター」だ。これは1000億テスラという桁外れの磁場をもち、その磁力は原子をもゆがめる。
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マグネターは異常なまでに強力な磁石なので、月の代わりにマグネターを置いたら地球上のクレジットカードは全滅するだろう。超強力な磁力のおかげで、マグネターは銀河でも有数の破壊力を誇る。本書を書いたのが40年前だったらマグネターのことなんか知らなかったから、「この銀河では磁石で死ぬことはない」といいきっていいだろう。ところが1979年、とあるマグネターが星震(星の表面に生じる振動や波動現象)を起こし、人工衛星が通常の100倍ものガンマ線を捉えてその存在が明らかになった。
そのマグネターは地球から5万光年離れたところにあり、2004年にはさらに強力なガンマ線を放っている。そのエネルギーたるや、私たちの太陽が放出するエネルギーのじつに25万年分。おかげで人工衛星の計器は乱れ、地球の磁場も変化した。このマグネターが星震を起こしたときに不運にも1光年以内の距離にいたら、あなたは強烈な放射線を浴びて確実に昇天する。
星震のないときならもう少し近づけるものの、マグネターからの距離が1000キロを切ったら超強力な磁力が厄介な問題を引き起こす。
たぶんあなたには自分が磁石だという自覚がないだろう。でも実際はそうなのであり、ただ哀れなほどに磁力が弱いというだけにすぎない。人体の約60パーセントは水分で、水は反磁性体である。何かというと、磁石の正極にも負極にも反発するということだ。つまり、十分に強力な磁石があれば、あなたを浮かせることができる。
かつて科学者は10テスラの磁場のなかでカエルを浮揚させたことがある。これはMRI装置の5倍の装置だ(カエルに害はなかった)。あなたの場合でも、10テスラの大きな磁石がつくれればちゃんと浮けるはずである。
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どうでもいい、じじぃの日記。
2、3年前だが、ダイナモというマジシャンが「空中浮遊」のマジックを観たときに非常に驚いた。
その1つに2階建てバスに片手を付けた形で一緒に移動するのがあった。
実は、マジックでなくても空中浮遊は可能なのだと言う。
「かつて科学者は10テスラの磁場のなかでカエルを浮揚させたことがある。これはMRI装置の5倍の装置だ(カエルに害はなかった)。あなたの場合でも、10テスラの大きな磁石がつくれればちゃんと浮けるはずである」
それにしても、2階建てバスに片手を付けた形で一緒に移動するやつ、誰か教えて!