じじぃの「科学・芸術_639_ヘーゲルの弁証法」

 ヘーゲル弁証法

世界史用語解説 授業と学習のヒント 世界史の窓
ヘーゲル 19世紀ドイツの哲学者。弁証法哲学を深化させ、現代思想にも大きな影響を及ぼす。
ヘーゲル弁証法哲学を提唱し、ドイツ観念論を完成させた。
彼の弁証法哲学では人間の存在や思惟はその内部に絶えず矛盾をはらみながらも、それより高次な次元において統一(アウフヘーベン)され、無限に発展するとされた。その主著は『精神現象学』、『大論理学』、『法の哲学』、『歴史哲学』など多数に及ぶ。
https://www.y-history.net/appendix/wh1204-044.html
『知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術』 池上彰佐藤優/著 文春新書 2018年発行
トランプは、どこへ行くのか より
池上 トランプに話を戻すと、アメリカのマスコミでは、バノンの「ブライトバート・ニュース」のスポンサーがどんどん減っている。バノンがいる頃は非常に景気が良かったんですが、その後ブライトバート・ニュースに広告を出すスポンサーに対する不買運動が広がって、急激に広告が減ってしまった。ビューアーも激減しているそうです。一方、CNNは視聴率が上がっている。これまではFOXニュースにものすごい差をつけられて低かったんですけど、だいぶ上がってきている。それから「ニューヨーク・タイムズ」は電子版と紙版を合わせて300万部を突破した。つまり、トランプを批判する側が伸びているわけで、トランプ様々ですよ。
佐藤 でもイギリスの報道は冷ややかです。アメリカ報道がまず少ない。BBCのニュースを見てもわかるけど、「ザ・ガーディアン」も「デイリー・テレグラフ」もイギリスのニュースばかり。イギリス・ファーストですね。自国のことで頭がいっぱいになっている。
池上 CNNも異常ですよ。朝から晩までトランプの話ばかり。世界的に国際ニュースが減って、国内ニュースばかりになっているんです。
佐藤 だから、日本は国際基準なんです。森友の次は加計とか、正しい内向きの路線で、国際基準なんです。当事者にとっては深刻だけれども、国家国民にとってはほとんど関係ないような件。それが政局の中心になるのはやはり国際的な潮流です。
池上 それと、中央卸売市場の築地と豊洲をめぐる問題があるわけですが、びっくりしたのは羽鳥慎一さんの「モーニングショー」で「アウフヘーベンとは」という解説をやったんです。小池百合子都知事が「築地か豊洲かという二項対立じゃなくて、アウフヘーベンが必要だ」と言ったら、何のことか記者たちがわからなくて、テレビのモーニングショーで解説をしている。羽鳥さんんも「初めて聞きました」と言うし、アナウンサーもみんなそうだと言っていた。コメンテーターの玉川徹さんだけはさすがに「ヘーゲル弁証法でしょう」と言ったら、他の連中がぐっと引いて、「なんですか、それ」とやっている。 そしてアウフヘーベンの解説で挙げる例がまたおかしかった。「例えば1人はイチゴを食べたい。もう1人は大福を食べたい。そのときにいちご大福にするのがアウフヘーベンです」と。
佐藤 昔、共産党袴田里見が誰かが唯物弁証法を「白い米を食ったら黄色い糞が出る。これが唯物弁証法の変化だ」と説明したら、わかりやすいと評判だったといいます。
池上 朝から脱力しました。小池都知事が言っているのは、築地と豊洲の両方を使いますと、ただそれだけですよ。