じじぃの「老化のしくみ・シワは人工皮膚で隠す!ヒトはなぜ病むのか」

Engineering a second skin 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AkpT5BihMio
人工皮膚

使用後(左)、使用前(右)

MIT engineers create 'temporary skin' which can be peeled off May 10, 2016 TechShout
Researchers at Massachusetts Institute of Technology (MIT) have created a cream which gives users a second skin of sorts. It’s invisible, tightens the skin temporarily and best of all, can be peeled off easily. This wrinkle-busting potion is composed of a silicone-based polymer that when applied to the skin, forms a protective coating apart from lending it youthful elasticity.
https://www.techshout.com/science/2016/10/mit-engineers-create-temporary-skin-can-peeled-off/
ニュース シブ5時 2018年9月27日 NHK
【司会】松尾剛守本奈実
【キニナル! シワがうすくなる!? 化粧品続々登場!】
女性にとっての永遠の悩みの「シワ」を改善する化粧品が次々登場している。”シワ改善”化粧品戦国時代の最前線を伝える。
国内の化粧品メーカーは揃って”シワ改善”をうたった商品を打ち出している。シワの原因は皮膚内である酵素が働くことだという。
まず、ポーラがシワ改善をうたう美容液を国内で初めて発売。1年余りで121万個を売り上げた。次いで資生堂がシワ改善のクリームを発売し、発売1ヵ月で68万個を出荷した。今月にはコーセーが新商品を発売。
●シワは人工皮膚で隠す
シワ対策に「人工皮膚」という新技術が登場している。
元々米国VBで開発されたもので、皮膚の上に特殊なジェルを2種類塗ると化学反応がおこり皮膚の上に薄い膜が出来る。
資生堂では米社から人工皮膚関連事業を買収し、この技術を応用してシワを覆い隠す化粧品を2020年までに商品化しようとしているという。
シワ改善はもちろん、やけどや傷の跡を覆うなど様々な展開ができると期待されている。
http://www4.nhk.or.jp/shibu5/
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
老化のしくみ より
誰でも経験することだが、年をとると体のいろいろな部分が衰える。年をとるとガンの危険性は増すし、皮膚にはしわがより、髪の毛が薄くなり、白髪となり、物理的な力も衰える。永遠の若さなどというものはない。
老人として生まれ、時の経過とともに若返っていく、という不思議な物語を描いた映画があった。人気俳優のブラッド・ピットケイト・ブランシェットが主演した映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年、米国、デヴィッド・フィンチャー監督)だ。現実にはありえない物語だが、老化を考える上では大変身につまされる。特殊メークアップを施されたケイト・ブランシェットの顔、特に死ぬ直前の年老いた顎やのど、節くれだって震えるての表情など、99歳で亡くなった私の母の最期の様子と重なってしまった。
老化に関しては、テロメア短縮説、すり切れ説(いわば酸化ストレス説)、突然変異蓄積仮説、早期老化遺伝子説、サーチェイン遺伝子仮説などたくさんの仮説があるが、まだすべてのヒトを納得させる理論はないようだ。
     ・
ヒトも哺乳類も酸素呼吸をして生きているから、酸素が周りにたくさんなければ生きてはいけない。ところがその酸素はもともと有害物質なのだ。どうして酸素が有害物質なのか、それは酸素の一部が活性酸素に変化するからだ。そうして生じた活性酸素は化合物を傷つける、つまり細胞膜やタンパク質を変性させる原因だ。その他DNAを切断したり、さまざまな物質を破壊する作用があり、それが細胞の老化や細胞死の原因となる。