じじぃの「材木の裏・米中貿易戦争の背後で笑う勝者は?理系の話」

日本企業、中国から総撤退も 米中貿易戦争激化で外資系が生産拠点切り替えか 「中国は勝ち目のない戦争に突入」 動画 YouTube
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米中貿易戦争の背後で笑う勝者はこの国々―韓国紙 2018年9月21日 ライブドアニュース
2018年9月20日、米華字メディアの多維新聞によると、韓国紙・中央日報20日付の記事で、激しさを増す米中貿易戦争について、「敗者だけあって勝者はないとは本当だろうか。米中両国の背後で笑っている勝者は、ベトナム、タイ、インド、メキシコなどの新興国だ」と論じた。
記事は「米国の多くの企業が、中国国内に設立した工場と注文を、東南アジア諸国に移転することにすでに乗り出している」とし、米小売最大手のウォルマートに家具を供給するベトナムのメーカーの今年と来年の輸出量が30%増加する見通しであることを伝えた。
http://news.livedoor.com/article/detail/15336052/
『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』 話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行
材木の裏 切ってすぐより300年後のほうが強い? より
モノの強度は、通常、製造直後がもっとも強い。金属にしろ、プラステックにしろ、そうなのだが、材木のみは異なる。伐採したての材木よりも、伐採から200年、300年と歳月を経た材木のほうが、強度は高まるのだ。
これは、材木に含まれるセルロースという物質のなせる業。セルロースは繊維素とも呼ばれる有機化合物の1つ。植物の細胞壁を構成しているブドウ糖であり、樹木細胞の7割を占めている。
セルロースは大きな分子構造をしていて、その分子同士が複雑にからみ合い、糸のようにつながりながら、束のようになっている。樹木が少々の力では折れない、切れないという強度をもっているのも、このセルロースのおかげだ。
樹木を伐採し、材木に加工するには、セルロースを断ち切るために大きな力が必要になるが、その時点では、セルロースはまだ最強の状態ではない。樹木の細胞が水分をたっぷり含んでいるため、まだセルロース同士の結びつきにゆるみがあるからだ。
樹木の水分は、そう簡単には抜けない。材木を1年、2年乾かしたくらいではぬけきらず、材木が家屋の材料になって、家の一部を構成してからもなお水分は残っている。樹木の水分は、長い歳月をかけて抜けていくものなのだ。
そうやって長い時間をかけながら、細胞内の水分が抜けていくと、セルロース同士の結びつきはいよいよ強まり、最後には結晶化し、その強度は最強となる。それまでには、200〜300年もかかるのだ。
その後、さすがのセルロースも劣化し、つながりがゆるみはじめ、材木の強度は徐々に落ちていく。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月19日、米国は中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に追加関税を課すと発表した。
トランプ政権が中国からの輸入品に追加関税を課す制裁措置の第3弾で、家具や衣料品といった中国の主力輸出品が並ぶ。
実は米国の消費者は、中国からの家具や衣料品に高関税をかけてもほとんど影響がないという説がある。
中国からの家具や衣料品をベトナムミャンマー製品に変えればいいだけだ。
一方、中国は報復関税で米国の木材製品が高くなっても、輸入木材を米国からロシアやカナダに変えればいいだけだ。
大豆の場合でも、輸入先を米国からブラジルに変えればいいだけだ。
米中貿易戦争の勝者は、ベトナムミャンマー、タイ、インドなのだという。