じじぃの「昇華・ドライアイスが爆弾になる!理系の話」

Liquid Nitrogen Experiments: The Balloon 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZgTTUuJZAFs

『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』 話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行
ドライアイスの裏 あの白い煙は二酸化炭素ではない? より
舞台では、戦争のシーンや朝もやのしーんなどで、ドライアイスがよくたかれる。ドライアイスの煙は白く、硝煙やもやを表現するのに都合がいい。
また、アイスクリームを買うと、箱の中にドライアイスが詰め込まれていることがあるが、これまた溶ける途中で白い粉がもくもくと立ち上がる。
ドライアイスは、二酸化炭素を凍らせたものだ。ふつうの物体は、気体から液体、固体へと変わるが、二酸化炭素は液体の状態を経ることなく、温度を下げると、気体から直接、固体のドライアイスになる。それは1気圧下ではマイナス78.5℃の状態で起きる。
一方、ドライアイスを常温に戻していくと、液体を経ずに気体となり、これを「昇華」と呼ぶ。
そのさいに白い煙がもくもくと湧き立つわけだが、あの煙はじつは二酸化炭素が気体化したものではない。二酸化炭素は気体では無色であり、色はついていないのだ。
では、あの白い煙が何かというと、水滴である。
ドライアイスが溶けていくとき、空気中の水分が冷やされて、水滴となる。その小さな水滴が集まって、白ぃぽい煙に見えるのだ。そのさい、白い煙が上の方に上がらず、床の上を這うように動くのは、二酸化炭素が空気よりも重いため。昇華した二酸化炭素が、下の空気ばかりを冷やすのだ。
ちなみに、ドライアイスのもととなる二酸化炭素は、大気中には0.035パーセントしか存在しない。大気中から二酸化炭素を集めてドライアイスをつくるのは困難で、化学工場では余剰物を利用してつくっている。化学工場では、大量の二酸化炭素が発生するので、その二酸化炭素から不純物を取り除き、冷却してドライアイスをつくっているのだ。いわば、ドライアイスはリサイクル製品といえる。

                          • -

どうでもいい、じじぃの日記。
ドライアイスを常温に戻していくと液体を経ずに気体となる。これを「昇華」という。
ドライアイスは1気圧の室温状態で、気体になると体積が一挙に約900倍にもなる。
昔、テレビのマジックで最初のデモンストレーションのとき、数人のマジシャンが一斉に念力で遠くにあるガラス瓶を爆発させる、というのがあった。
仕掛けはいろいろ考えられるが、ドライアイスでもできそうだなあ。