じじぃの「キャメロン監督・超深海1万メートルの世界・太平洋の深層」

Deepest Dive: The Story Of The Trieste (1/2) 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=dC0hXmO9Phs
James Cameron's DEEPSEA CHALLENGE 3D 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Gf1SVFysBcE
深海:ジェームズ・キャメロンのDeepsea Challenge

世界一深い海への挑戦 ナショナル ジオグラフィック (TV)
潜水艇トリエステ号と、2人の乗組員の挑戦に迫る!
オーギュスト・ピカールが設計したバチスカーフ型の深海潜水艇トリエステ号は、彼の息子ジャック・ピカールと米海軍大尉ドン・ウォルシュを乗せ、1960年1月、マリアナ海溝の海底を目指して潜水を行った。
地球上で最も深い場所に到達した、唯一の有人潜水艇トリエステ号と2人の乗組員の挑戦に迫る。
http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/781
深海到達のJ・キャメロン監督、「完全な孤独味わった」 2012年3月27日 ロイター
世界で最も深いマリアナ海溝への単独到達に成功したジェームズ・キャメロン監督(57)が26日、海底到達時の心境について「完全な孤独」を味わったと振り返った。
https://jp.reuters.com/article/tk0766230-usa-deepsea-cameron-idJPTYE82Q03O20120327
『太平洋 その深層で起こっていること』 蒲生俊敬/著 ブルーバックス 2018年発行
史上3人目の「1万メートル潜航」達成者は? より
宇宙航空研究開発機構JAXA)のまとめた統計によれば、宇宙を飛行した人類は、世界中ですでに550名を超えています。
これとは対照的に、水深1万メートル以上の深海底に到達した人類は、世界中でまだたった3名しかいません。海溝底がいかにアクセス至難な場所であり、「地球最後のフロンティア」とまでよばれるのかが納得できる数字ですね。
さて、この3名のうち2名は、ジャック・ピカール(スイスの海洋学者)とドン・ウォルシュ(米海軍大尉)なのですが、あとの1名がいったい誰か、ご存知でしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、その人物とはジェームス・キャメロン。大ヒット作「タイタニック」や「アビス」、「アバター」などでよく知られる映画監督です。
世界で最も深い海の底に潜航することが、生涯の夢であったと語るキャメロン監督は、じつに7年の歳月を費やして、フルデプス有人潜水船「ディープシー・チャレンジャー号」を完成させました。
自重で沈み、シンタクチック・フォームの浮力材で浮上するしくみは従来と同じですが、ディープシー・チャレンジャー号ロケットに似た細長い流線型をしているため、しんかい6000のような通常の潜水船に比べ、2〜3倍の高速度で下降/浮上することができます。この形状は、フルデプスHOVの先駆けとして注目されます。
人が乗り込む鋼鉄製の耐圧殻は、肉厚が6.35センチメートルで直径109センチメートル。あれっ、従来の HOVに比べ、ずいぶん小さいと思いませんか? そうです、この潜水艇船は一人乗りなのです。
2012年3月25日、チャレンジャー海淵の東側の凹み(北緯11度22分、東経142度35分)を目がけて潜航を開始したキャメロン監督は、およそ2時間半で1万898メートルの海底に到達しました。52年前にトリエステ号が着底した地点とは、約37キロメートル離れた海底です。
おそらくはカイコウオオソコエビとみられる小さな端脚類が目の前を漂っていました。ロボットアーム(マニピュレーター)を操作して海底堆積物を採取したり、スラスターを使って付近を動き回ったり、キャメロン監督は静寂の世界を堪能したようです。
しかし、油圧装置からの油漏れが起ったり、バッテリーが予想以上に速く消耗したりしたため、当初は5時間を予定していた海底での滞在時間を3時間で切り上げ、バラストを切り離して浮上しました。
ディープシー・チャレンジャー号はその後、米国・ウッズホール海洋研究所に寄贈されたとのことです。