じじぃの「科学・芸術_452_中国の尖閣攻撃・戦力2乗の法則」

【衝撃】中国軍ステルス戦闘機『J-20(殲-20)』脅威か?見かけだおしか?その性能は?!ついに実戦 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=E0NNtV_zfeI
中国五大戦区地図

古森義久の緯度経度】「中国の尖閣攻撃」に日本の備えは? 中国が用意する3つの軍事作戦はこれだ 2017.12.16 産経ニュース
中国が日本の尖閣諸島を軍事攻撃で奪取する作戦計画を進めているという警告が米国議会機関から発せられた。
日本にとっての真の国難北朝鮮の核の脅威よりもむしろ中国の尖閣攻撃の危険ともいえるようだ。
https://www.sankei.com/world/news/171216/wor1712160012-n1.html
『戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。』 丹羽宇一郎/著 東洋経済新報社 2017年発行
尖閣を巡る中国軍の実力 より
本当に中国と島の取り合いになったら日本は勝てるのか。まずこの点から見ておきたい。
かつて「世界最大の航空博物館」といわれた中国空軍も最新鋭機がそろうようになった。特に尖閣諸島のある東シナ海を担当する東部戦区は、「中国空軍にとり最重要の台湾正面で、中国空軍は400機余り(うち新型機320機)だけに、中国空軍も戦闘機400機を配備、その約7割の280機程度は第4世代と称される新型機」(軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏)だという。
対して日本の航空自衛隊那覇に戦闘機40機と、尖閣から約1000キロ離れた九州の基地から一部空中給油をして、さらに40機出しても80機ほどだろう。新型機だけを比較しても中国は日本の3.5倍である。
尖閣諸島の取り合いとなれば軍艦が主役の戦争と思いがちだが、実際の戦争では航空優勢、制空権が戦局を決定する重要なファクターとなる。
日中の海軍戦力を質を含めて比較すれば、日本が優位に見えるが、制空権がなければ水上艦は航空機の対艦ミサイルの標的になって沈められるだけである。
相手側に制空権があれば、仮に隙を突いて上陸用舟艇やヘリコプターで島に強行上陸しても、食糧、弾薬の補給が続かない。島に上陸した隊員は孤立し、島では航空攻撃にさらされて全滅は必至となる。島嶼防衛で重要なのは航空戦力なのだ。
日中全体の航空戦力は、現在性能が同程度の第4世代戦闘機だけを比べても、量的には中国が700機余りに対し日本は290機、東シナ海正面では中国の戦力は日本の3.5倍と見られる」(田岡氏)という。
質の面では大型レーダーを備えた空中早期警戒機や電子線では、日本のほうが優位と見られているものの、戦闘機の性能に大きな差はなく、パイロットの練度もそう変わらない(中国空軍戦闘機パイロットの飛行時間は年間150時間ほど)という。日本の航空自衛隊パイロットも同程度の水準だ。
機体の性能もパイロットの練度もほぼ同じ水準であれば、量的な差が決定的となる。
戦いには「戦力2乗の法則」というものがあり、先述の3.5対1は「戦力2乗の法則」に当てはめれば約12対1となる。
尖閣で日本と中国の衝突が起きれば、日本にとって勝てる戦いとはならない。
日本で尖閣諸島の領有を力で中国に認めさせろと主張している人々は、日本が簡単に勝てると思っているかもしれないが、公表国防費が日本の防衛費の3.6倍(GDPは日本の2.4倍)である現在の中国軍の実力はそれほど低くはないのだ。
いや日本の戦力はそうでも、日本には日米安全保障条約があるではないか、いざとなったらアメリカ軍が日本を助けて一緒に中国と戦ってくれると考えている日本人は多い。
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日中が尖閣で衝突したら、自動的にアメリカが出てくるという議論は幻想に近い。
では、日本が自衛隊の戦力を対中国用に再配備していけば、日本は中国に勝る防衛力を持つことができるのだろうか。