じじぃの「鏡像(光学)異性体・体内に及ぼす影響!ジェネリック医薬品」

鏡像(光学)異性体 (kusuri-jouhou.com HPより)

ジェネリック医薬品の服用 2014年6月24日 メドピア株式会社
●「ジェネリック医薬品の服用」について約6割の医師は状況に応じて服用している医師約70,000人以上が参加する医師専用サイト「MedPeer」(メドピア)を運営するメドピア株式会社<東京都渋谷区、代表 石見陽(医師)>は、会員医師を対象に「ジェネリック医薬品の服用」についてのアンケートを実施し、以下のとおり、結果を取りまとめました。
https://medpeer.co.jp/press/_cms_dir/wp-content/uploads/2014/06/Posting_20140624.pdf
ジェネリック それは新薬と同じなのか』 ジェレミー・A・グリーン/著、野中香方子/訳 みすず書房 2017年発行
同じであって同じでない より
現在、ジェネリックは、世界中の病院、薬局、家庭において、当たり前のものになっている。米国の大半の州では、処方箋にブランド薬が記載されていても、薬局では原則的に割安なジェネリックが出される。ジェネリックの錠剤、カプセル、貼り薬、軟膏は、ブランド製品と同じだとわたしたちは期待する。ジェネリックのフロキシンに同等の効果があるなら、値段が何倍もするイーライリリー社のプロザックを買う必要があるだろうか? 同じものに、より多くの金を支払う必要があるだろうか? それでも薬局では必ず、ジェネリックはブランド薬とまったく同じではありませんし、他のジェネリックとも違いますよ、と念を押される。
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そもそもジェネリックはブランド薬と「効能は同じだが安い」という言い分は、化学的なロジックに基づくものだった。分子レベルでは同じというこの主張は、錬金術に始まる、同等性と差異に基づいて物質を混ぜ合わせてきた科学領域に依存する。中世後期のヨーロッパでは、人工的な金、つまり錬金術でできた金と天然の金が同じかどうかをめぐって、激しい論争が起きた。金は薬として使われていたので、その答えは重要だった。もし人工の金と天然の金が、どの検査でも区別できないのに、患者の体内で生理学的な違いを引き起こしたらどうなるのだろう? その後、化学がさらに複雑な分子の組成を解明していく上で、同じに見えるものの重大な重大な違いを見つけた化学者の貢献は大きかった。
19世紀の有機化学者は、分子に含まれる炭素、水素、酸素、窒素の原子の数が、その分子の性質を決めるわけではないことに気づき始めた。黒、白、赤、緑のボールを用いる分子模型を見ればわかるように、分子式、つまり分子の組み合わせは同じでも、立体配置によって、幾何異性体と呼ばれる互いと異なる物質になる。幾何異性体は、沸点、氷点、におい、揮発性、可燃性が異なる。また、一見、同じ分子構造が、実は互いの鏡像になっていることもある。20世紀初頭、薬学分野が分子の3次元構造を解明していくと、同じ基本構造が逆転した分子(光学異性体、あるいは鏡像異性体)は、沸点や氷点などの特性は似ているが、動物に対する薬理的働きがまったく異なることがわかった。
これが本書の中心となるテーマだ。科学的に同質だと呼ばれるものに、実は大きな違いが潜んでいることがあるのだ。例えば、鎮痛剤サリドマイドのR体とS体は睡眠薬としての効果は同じだが、先天異常をもたらすのはS体だけだ。ペニシラミンのR体とS体はどちらも4慢性関節リウマチに効くが、視神経の炎症を招くのはS体だけだ。どちらのケースも、同じように見える鏡像異性体の、右像か左像かという違いが、臨床上の重大な違いを招いた。一方、気管支拡張剤アルブテロールと、そのR体のレバルテロールの臨床上の効果や影響は、大半の患者においてほぼ同じだ。分子構造のどのような違いが重要で、どれが重要でないかは、完全にはわかっておらず、化学分野だけでその答えを明らかにすることはできない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
ジェネリックは、新薬の特許が切れたあとに販売される、新薬と同じ有効成分の薬だ。
ジェネリック後発医薬品なので、先発医薬品より価格が安くなる。
先日通院している病院で、医者からこんなことを言われた。
「値段が安くなるといっても、ジェネリックにすればいいってもんじゃない」
ジェネリック薬品が新薬のものと全く同じ効果があるのかというと、そうでもないらしい。
例えていうと、野菜でビタミンを摂るか、サプリメントでビタミンを摂るか、のようなものらしい。
ジェネリック」という言葉には、「パッとしない、ありふれた、印象に残らない」といったニュアンスがあるそうです。