じじぃの「汽水域・海と陸の境界の豊かさ・3つの世界!生命の逆襲」

四万十川 シラスウナギ漁 2015 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8kw-ym0Krds
エッシャー 「3つの世界」

汽水域の生き物たち (tokagetarou.com HPより)

ウナギ生息増へ石倉かご 静岡県、河川に初設置 2017/5/19 静岡新聞アットエス
河川のコンクリート施工など護岸工事ですみかを奪われ、行き場を失う絶滅危惧種ニホンウナギ
そんな悪循環を解消しようと、静岡県は17年度、砕石を詰めた「石倉かご」を河川に設置する取り組みを始めた。狭い場所を好むウナギを石の隙間に呼び込み、外敵から守って生息数の増加につなげる。関係者によると、県内河川への設置は初めて。
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/unagi/360777.html
『生命の逆襲』 福岡伸一/著 朝日新聞出版 2013年発行
境界の豊かさに目を向けよう より
不思議絵で有名なM・C・エッシャーが描いた作品に「3つの世界」というものがあります。森があり、湖水が広がっています。よく目を凝らして覗き込むと、水の中に巨大な魚が泳いでいます。ところが水面に視点を合せてみるとそこには森の木々が映り込んで、さざなみの中に揺れているのです。つまり、この絵には、地上と水中と、そしてその2つが出合う境界との、計3つの世界が同時に描かれているのです。
2つの異なる世界が出合ってせめぎ合う、もしくは成分が互いに混ざり合う、そんな場所を界面(エッジ)と呼びます。エッジでは2つの異なる世界が融け合う結果として、互いに他を補うような、中間的で動的な環境が出現します。そこには独特の生態系が育まれ、新しいことが起こります。それを界面作用(エッジ・エフェクト)といいます。
たとえば海と陸の界面を考えてみましょう。そこには浅瀬や干潟が現れます。酸素がたっぷり供給され、有機物が豊富なこんな場所にはプランクトンがたくさん発生し、稚魚、貝たちを育み、またそれを餌にする鳥たちが集まります。それゆえ、海と陸の自然な界面を護岸やブロックで埋める行為は、エッジ・エフェクトを損なうことになるのです。
エッジは海水と淡水の間にも成立します。汽水域と呼ばれる豊かな生態系です。先日、多摩川下流域を散策してみました。ちょうど国道1号の多摩川大橋がかかっているあたり。このあたりはまさに河口近くの汽水域です。流れを見ていると潮が満ちるに従って、川の流れが逆向きになっているのがわかりました。河原に下りてみました。さきほどまでたくさんのツバメが群舞していたのに、日が暮れ始めると、とたんに別の一団に制空権が渡りました。
ツバメはのびやかな弧を描いて低空を滑空していましたが、この者たちは、あたかも反重力装置を駆使したUFOのように、自在に不規則な高速飛行をぐるふる繰り返しています。コウモリたちです。超音波を発し、その反射を受けながら見事なナビゲーション飛行をしているのです。ツバメもコウモリもこの汽水域の水辺に湧く小昆虫を捕食するために、あたりを飛び回っているのです。ちゃんと時間制で交代していることまでは知りませんでした。
日暮れのこのころ、俗にいう「まずめどき」は、汽水の生物活動が盛んになるときでもあります。ライトを片手に水際に近づくと驚くべき光景が広がっていました。並んだ消波ブロックの表面に無数の小さなカニたちが這い上がってゴソゴソ動き回っています。水の中を覗くとゆらりと動く影が。立派なテナガエビです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
静岡ウナギ稚魚が昨年の0.04%だそうです。
メイドへのみやげに、ウナギ食べたいです。
福岡伸一著『生命の逆襲』という本に「境界の豊かさに目を向けよう」というのがありました。
「たとえば海と陸の界面を考えてみましょう。そこには浅瀬や干潟が現れます。酸素がたっぷり供給され、有機物が豊富なこんな場所にはプランクトンがたくさん発生し、稚魚、貝たちを育み、またそれを餌にする鳥たちが集まります。それゆえ、海と陸の自然な界面を護岸やブロックで埋める行為は、エッジ・エフェクトを損なうことになるのです」
ウナギが捕れなくなった理由の1つに、「護岸やブロック」があるのだそうです。
それにしても、なかなか説得力があります。