じじぃの「ベルベットモンキーの言葉・ネアンデルタール人の言語!ヒトの秘密」

Vervet monkey's escape plans - Talk to the Animals: Episode 2 Preview - BBC One 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=q8ZG8Dpc8mM
ベルベットモンキー

The Secret Code of Monkeys

ダイアモンド博士の“ヒトの秘密 「2 動物のコトバ、ヒトの言語」 2018年1月12日 NHK Eテレ
第2回は、ヒトが作り出した最も古くて重要な「言語」について。
ヒトは進化の過程で言語を手に入れ、高度の文明を築くことができた。では、動物には言語は無かったのか。ヒトは、どのようにして複雑な言語を獲得したのか。ユニークな発想で生物の進化を見つめるジャレド・ダイアモンド博士が、この疑問を解き明かす。
前回の授業で、チンパンジーからヒトが進化した経緯をたどってきたように言語においても進化の道筋をたどる事ができると思います。
私たちの初期の言語はベルベットモンキーのヒョウ、ワシ、ニシキヘビのように名詞だけだったと思われます。
声を発する動物はいくらでもいますが、実際に複雑なコミュニケーションをする動物はいるのでしょうか。
仲間同士でやり取りしている様子が古くから観察されているのが東アフリカのベルベットモンキーです。
ベルベットモンキーは、体長50センチほどの小型のサルです。
天敵が現れると鳴き声を変えて仲間に知らせると言われています。
カリフォルニア大学のロバート・セイファースとドロシー・チェニー教授夫妻はベルベットモンキーの鳴き声を調査しました。
彼らはニシキヘビやヒョウ、ワシに対して、ベルベットモンキーが発したと思われる鳴き声を録音しました。
ワシを見た時の鳴き声です。そばのベルベットモンキーはすぐに空を見上げて茂みに隠れました。
ヒョウを見た時の鳴き声です。そばのベルベットモンキーはすぐに木の上に逃げました。
ニシキヘビを見た時の鳴き声です。そばのベルベットモンキーは立ち上がって草むらを見下ろしました。
ベルベットモンキーは、状況に応じて単語を使い分ける事ができるのです。
私は20万年前のネアンデルタール人にも会ってみたい。
彼らには名詞と動詞があったでしょう。
そして、言語は少しずつ複雑に進化し農園で話されていたピジン語(ハワイなどで話される言語)のように形容詞や副詞も含まれるようになったのでしょう。
続いて、クレオール語ピジン語から発達した言語)のように単語の順番が任意で代名詞などが加わった複雑な言語が登場しました。
そして、最後に今私たちが使っている言語に行き着くのです。
https://hh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20180114-31-08627
『若い読者のための第3のチンパンジー ジャレド・ダイアモンド/著、秋山勝/訳 草思社文庫 2017年発行
言語の不思議 より
鳥はさえずり、犬はほえている。ほとんどの人が、毎日の生活のなかで動物の鳴き声を耳にする機会に接している。動物の鳴き声に関する理解が一気に進んだのは、野性の動物の声を録音できる高品質のレコーダー、鳴き声の微妙な違いを解析できるソフトウェア、採録した動物たちに聞かせてその反応を調べるといった、新しい機器や手法が開発されたおかげだ。そして、こうした研究からわかったのは、動物の音声コミュニケーションは、半世紀前に考えられていた以上にはるかにヒトの言語に近いということだったのである。
「動物の言語」に関して、これまでおこなわれた実験のなかでも、もっとも精巧をきわめていたのがベルベットモンキーの研究だ。ベルベットモンキーはアフリカではごく普通に見られる猫ぐらいの大きさをしたサルである。野生のベルベットモンキーは、サバンナや降雨林の樹上でも地上でも暮らしていける。そして、ほかの動物と同じように、ベルベットモンキーもまた効果的なコミュニケーションを使うことで、生きのびていける状況に毎日のように直面している。
ベルベットモンキーの死因の4分の3は捕食者によって引き起こされている。もし自分がベルベットモンキーだったとすれば、このサルを捕食する筆頭であるゴマバラワシと、ゴマバラワシとだいたい同じ大きさのコシジロハゲワシの違いを見分けることは死活問題になってくる。コシジロハゲワシの場合、食べるのは死骸なので生きているベルベットモンキーにはまったく危害はおよばないが、ゴマバラワシの姿が見えたらただちに身を守り、親戚にもそれを教えなくてはならない。
相手の存在に気がつくのが遅れれば死んでしまうし、親戚に教えることができなければ、自分と同じ遺伝子を備えている親戚もまた死んでしまうのだ。また、本当はコシジロハゲワシなのにゴマバラワシと勘違いしてしまえば、樹上から逃げおりてくるために手間がかかるので、その間にはほかのベルベットモンキーによってやすやすとエサを横取りされてしまうことになる。
ベルベットモンキーの場合、捕食者の問題のほかにも、お互いに複雑な社会関係を結んでいる。群れになって生活して、よその群れとなわばりをめぐって争う。

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どうでもいい、じじぃの日記。
1月12日、NHK Eテレ ダイアモンド博士の“ヒトの秘密 「2 動物のコトバ、ヒトの言語」を観た。
ベルベットモンキーは、天敵が現れると鳴き声を変えて仲間に知らせているのだそうだ。
ネアンデルタール人になると、名詞の他に動詞も使っていたらしい。
「マンモス!」、「あっち」「むこう」とか、言っていたのだろうか。