じじぃの「人の生きざま_765_中野・信子(脳科学者)」

中野信子先生に聞く
動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XcCmF7e0TYM

「cool-hira 人の生きざま」
https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&fr=wsr_is&p=cool-hira%20%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%96%E3%81%BE&aq=-1&oq=

ザ・インタビュー 〜トップランナーの肖像〜 2017年11月25日 BS朝日
●ゲスト×インタビュアー
中野信子脳科学者) × 舘野晴彦(編集者)
1975年、東京生まれ。子供時代は周りから明らかに浮いていて、空気が読めない、クラスでも異質な存在だったという。
6歳の時、明石家さんまが司会のテレビ番組に出演したことがきっかけとなり、一躍脚光を浴びる。セロトニンドーパミンオキシトシン…、専門的な言葉を使いながらも、人間社会の動きや行動を脳科学者の立場から分かりやすく解説したことで、世間から注目を集めた。
これまでに出した著書は10冊以上、話題となった「サイコパス」は現在までに発行部数25万部を超える大ベストセラ―となり、今秋以降も新刊の発売が控えるなど、学者の域を超えた活躍を続けている。
また、中野の黒髪は実はカツラ。テレビのドキュメンタリー番組でカミングアウトして今ではすっかり有名になった。学生時代から金、茶、緑、赤…など、さまざまな色に髪を染めてきたうえ、中学時代から愛聴する音楽は、聖飢魔ⅡX JAPANといったハードロックやヘビーメタル脳科学にカツラにヘビメタ…そんな意外な組み合わせとギャップも、中野の人気の秘密なのかもしれない。
舘野晴彦、「アメリカ大統領選挙で、トランプが勝つと言っていたんですよね」
中野信子、「トランプは大衆の心をつかむ才能を持っているので、私はトランプが勝つと思います、とずっと言っていたんです」
舘野晴彦、「トランプはサイコパスなんですか」
中野信子、「多くの人がでたらめだと思っていることを平然を言い、行う。トランプこそサイコパスの代表です」
舘野晴彦、「今、どんなことに興味をもっているんですか」
中野信子、「子どもにどっちのお姉さんが言うことが正しいと思う? と聞くと、子どもは美しい顔の大人をより信用することがわかったんです」
いま一番大切な言葉
中野信子、「slow simple slim」
http://www.bs-asahi.co.jp/interview/prg_204.html

サイコパス 中野信子/著 文春新書 2016年発行
脳科学が明らかにする「あなたの脳のサイコパス より
もともとサイコパス(psychopathy)とは、連続殺人犯などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念であり、日本語では「精神病質」と訳されてきました。
しかし、この字面を見ただけでサイコパスとは具体的にどのようなものか、イメージを把握できる方は少ないでしょう。サイコパスには、その実態を指し示す適切な訳語がいまだにありません。また、今日の精神医学において世界標準とされる『精神障害の診断と統計マニュアル』の最新版(DSM5)には、サイコパスという記述がありません。精神医学ではサイコパスというカテゴリーではなく、「反社会的パーソナリティ障害」という診断基準になります。そのため、誤ったイメージやぼんやりとした印象が流布しているのは、仕方がない面もあります。
総合失調症などの精神疾患と何が違うのか、わからない方もいるのではないでしょうか。あるいはトマス・ハリスの小説『羊たちの沈黙』の登場人物ハンニバル・レクター博士のような「高い知能を持ちながら、冷酷な猟奇殺人を次々と犯す人物」を漠然と思い浮かべる人もいるかもしれません。もしくはウソばかりついている人物のことを「サイコパス」と揶揄する例もあるでしょう。
ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、サイコパスの正体が徐々にわかってきました。脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことが明らかになってきました。
現代に生きるサイコパス より
ビジネスマンにとって最大の興味は、「サイコパスは仕事ができるのか、できないのか?」ではないでしょうか。
アメリカの産業心理学者ポール・バビアクによれば、サイコパシー尺度のスコアはエグゼクティブ層の方が高く、世間一般の方が低いというという結果が出ています。言いかえれば、「出世した人間にはサイコパスが多い」ことがわかっています。
ということは、サイコパスは仕事ができるのでは? と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
サイコパスが高いプレゼンテーション能力を持つことは確かです。
相手が喜ぶことを言って巧みに心理を操る。あるいは逆に相手の弱みを見つけて揺さぶる……そうした話術は得意中の得意です。
また、サイコパスは急激な変化に対応し、変化を糧に成功する、ともバビアクは指摘しています。組織の混乱はスリルを求める彼らに刺激を与え、大胆な変革も臆することなく実行します。しかも混乱に乗じて不正行為をしてもバレにくいため、非常時・緊急時には向いている、と。
一方、サイコパス経営管理やチームでの作業は苦手です。
彼らは誠実さを欠き、批判されてもピンときません。だから平気で仕事を先延ばしにしたり、約束を破ったりしてしまいます。衝動性が高いため、几帳面さを求められる仕事や、協調性や忍耐が求められるチームワークが苦手です。しゃべりは得意で存在感はあるのですが、よくよく精査してみると、意外と業績は低いことも少なくありません。