じじぃの「ポスト工業社会・ベーシックインカムは救貧制度?経済成長という呪い」

フィンランドベーシックインカム開始! 毎月一律6万8000円が支給へ 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-RZ488T8N5g
NHK クローズアップ現代+ 「お金が“タダ”でもらえる!? 〜世界が注目・ベーシックインカム〜」 動画 Dailymotion
http://www.dailymotion.com/video/x66ai7k

クローズアップ現代+ 「お金が“タダ”でもらえる!? 〜世界が注目・ベーシックインカム〜」 2017年7月27日 NHK
【キャスター】 武田真一・田中泉 【ゲスト】 パトリック・ハーラン
人工知能(AI)の急速な発達により、2人に1人の職が代替されると予測される将来、人々の所得をどう保障するか。
いま世界では”すべての個人に、無条件で毎月一定のカネを直接配る”「ベーシックインカム」の導入が検討されている。去年スイスでは、導入の是非を決める国民投票が行われ、フィンランドでは、貧困層向けの社会実験がスタートした。「究極のバラマキ」と批判も受ける制度は、果たして“処方せん”に成りうるのか?
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/07/0727.html
ベーシックインカム ウィキペディアWikipedia) より
賃金補助制度の歴史は、1597年のイギリスにおける救貧法にさかのぼる。人々から救貧税を徴収し、文字通り貧民を救済する制度である。1601年にはエリザベス救貧法が制定され、救貧は地方ごとに行うのではなく、国家単位で行われることになる。
1795年〜1834年にはスピーナムランド制が実施された。この制度は、一定基準以下の賃金労働者に、救貧税として徴収した額の中から生活補助金を支出するというものである。この制度の背景には、ナポレオン戦争と凶作によって農民の窮乏が深刻となったという事情があり、補助金の額は食料品(パン)の価格と家族の人数によって算定された。この制度は人道主義的な政策ではあったが、労働意欲を低下させ、救貧税負担を増大すなわち労働者の賃金下落を引き起こす結果となり、やがて廃止となった。
やがてBIの構想が18世紀末に出現した。BIの最初の提唱者は以下に挙げるトマス・ペインとトマス・スペンスの2人だと考えられる。
トマス・ペイン (1737-1809)はイングランドの哲学者である。彼は1796年の著書『土地配分の正義』において、人間が21歳時に 15ポンド を成人として生きていく元手として国から給付(ベーシック・キャピタル)、50歳以降の人々に対しては年金として年10ポンド給付するという案を発表した。その案では、土地を持つ人間に地代として相続税を課し、財源を賄うとされた。BIに類似しているものとしては世界最古の案と言えるだろう。彼の次に出てきたBIの提唱者はトマス・スペンス(1750-1814)で、イングランドの哲学者である。彼は1797年の著書『幼児の権利』において地域共同体ごとに、地代(税金)を集め、公務員の給料などの必要経費を差し引いた後の剰余を年4回老若男女に平等に分配するという案を発表した。これは純粋なBIとしては世界最古の案と言える。

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『経済成長という呪い 欲望と進歩の人類史』 ダニエル・コーエン/著、林昌宏/訳 東洋経済新報社 2017年発行
経済成長を超えて――異端者糾弾から社会的つながりの消費社会へ より
ポスト工業社会を平穏にするためのおもな要因の1つは、第1に、経済成長の不確実性に対して「免疫をつける」ことだ。常に高い経済成長率に期待する「エミール・クーエの法則[フランスの自己啓発法]」よりも、たとえ10年単位であっても、長期的に経済成長を成し遂げるのは無理だと認め、栄枯盛衰から社会を保護するために行動すべきだろう。そのためには、失業の恐怖から逃れられる新たな福祉国家を構築し、失業が惨事にならない世の中にしなければならない。ここでは、法学者アラン・シュピオが推奨する「社会的引出し権」というアイデアが道筋だ。
デンマーク・モデルに倣い、勉強する、休暇年度を取得する、新たな職業を経験するなどの幅広い選択肢から権利を「引出す」のを認め、誰もが不安なく、無職という苦難の時期をしのげるようにするのだ。「社会的引出し権」は、個人が蒙る精神的および社会的な重圧に耐えられる資力を全員に付与すると同時に、全員に自律した当事者であり続けるための手段を提供するのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
11月11日、テレビ朝日池上彰のニュースそうだったのか!!』を観た。
こんなことを言っていた。
●働かなくても全員お金がもらえる?
すべての人に、現金で、生涯にわたり、定期的に ⇒ お金をあげます!
ベーシックインカム(基本的な収入)」
赤ちゃんからお年寄りまで、すべての国民一人一人に毎月お金をあげます。
全く新しい社会保障の考え方。
「年金」や「雇用保険」、「生活保護」などの制度をがらりと変える。
池上彰、「新しい事業をやってください。失敗しても収入はある程度、保証されるんです」
北斗晶、「でも、そのお金はどこから出るの?」
池上彰、「もちろん、国民の税金です」
●試験的に導入している国がある
もし、実現すれば役所がスリム化され、家族が多ければ多いほど、たくさんもらえるから少子化に歯止めがかかるとも言われ、今世界で注目されている政策なのです。
今年1月、フィンランドが試験的に導入。
無作為に選ばれた2000人の失業者に、月約6万8000円支払うというもの。
2年間実施し、働く意欲にどう影響がでるのか調べるという。
池上彰、「もし、日本に導入されたら、どうなるでしょうね」
黒谷友香、「働かなくなっちゃう」
じじぃの感想
少子化に歯止めがかかるとも言われ、今世界で注目されている政策なのです」
とりあえず、義務教育(中学校卒業)まで、子供全員に月3万円支払うというのはどうでしょうか?
でも、そのお金はどこから出るの? (^^;;