じじぃの「科学・芸術_315_活動的な動物」

足のむくみをとるマッサージ 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jHsl8ovfYkg
下肢静脈瘤 (ito-medical-clinic.com HPより)

足の疲れ&むくみ撃退 一番効くのはコレだ! 2016年1月27日 NHK ガッテン!●足の疲れ・むくみ・夜中のこむら返りの原因
足の静脈の血行不良が原因であることが一番多いと考えられています。足の静脈は血液を上半身へ送り返さなければならないので「逆流防止弁」がたくさんついています。
ところが立ちっぱなしや座りっぱなしで動かない時間が長いと、血行が悪くなり足の静脈が広がってしまいます。すると「ハの字型」をした弁同士が届かなくなり、血液が逆流し、やがては弁が変形してしまいます。血液が逆流して血行が悪いままですと余計な水分が血管から染みだし、周囲の細胞の新陳代謝を悪くして、足の疲れ、だるさ、むくみ、夜中のこむら返りなどの原因になります。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20160127/index.html
『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅』 ニール シュービン/著、垂水雄二/訳 早川書房 2008年発行
すべての証拠が語ること より
座ってばかりいるという生活様式は、ほかの形でも私たちに影響を与える。なぜなら、私たちの循環系はもともともっと活動的な動物に出現したものだからである。
私たちの心臓は血液を送り出し、血液は動脈を通って全身の器官に運ばれ、静脈を取って心臓に戻ってくる。動脈は心臓に近いので、血圧は静脈におけるよりはるかに高い。このことは、足から心臓にまで戻ってこなければならない血液に特別な難題をつきつける。足からの血液は上に向かって、つまり脚の静脈を伝わって胸まで昇っていかなければならないのだ。もし血液が低い圧力のもとにあれば、目的地まで昇り切ることができないだろう。結果として、私たちは血液の上昇を助ける2つの形質をもっている1つは小さな弁で、これによって血液が上に向かって流れるのは許すが下に降りるのを防ぐ。2つめの特徴は、脚の筋肉である。歩くとき、私たちは筋肉を収縮させるが、この収縮が脚の筋肉の静脈内の血液を上に押し上げるのを助ける。一方通行しか許さない弁と、脚の筋肉の押し上げ作用によって、私たちの血液は足から胸まで昇ることができるのである。
このシステムは、活動的な動物ではすばらしくうまくいく。活発な動物は、歩き、走り、ジャンプするのに脚を使うからである。しかし、じっとしていることが多い動物では、このシステムはうまく機能しない。脚があまり使われないと、筋肉は静脈内の血液を押し上げないどろう。血液が静脈内にたまれば、問題が発生する。なぜなら、血液の滞留はベント故障を引き起こすことがあるからだ。これはまさに下股静脈瘤で実際におこっていることである。弁が故障すると、血液は静脈内にたまる。静脈はしだいに太くなっていき、膨れあがって、脚のなかで迂回路をつくるようになるのである。
言うまでもないことだが、静脈がそのような状態にあれば、下半身に本当の痛みをもたらすことがある。トラック運転手や長時間椅子に座る仕事をしている人は、痔疾にかかりやすい。座ってばかりの私たちの生活が支払うべきもうひとつの代償である。