じじぃの「脳と睡眠障害・頻尿との関係は?生物時計はなぜリズムを刻むのか」

睡眠を司る視床下部 (i0.wp.com HPより)

爆報!THE フライデー 頻尿は認知症予備軍? 本山式筋トレ 2017/10/27 若返りTV
10月27日の「爆報!THE フライデー」に、頻尿に悩むという歌手の松崎しげるさんが登場。
人間ドックの結果、前立腺肥大症と、さらなる精密検査で認知症予備軍の可能性を指摘された。
頻尿に悩む患者吸うは日本で約810万人だが、なぜそれが認知症につながるのか、そして改善方法は?
http://www.wakagaeri-tv.net/entry/2017/10/27/post-3015/
ナルコレプシー 脳科学辞典
日中に過剰な眠気が生じ、睡眠時間が延長する、あるいは不適切な時間に眠りこんでしまう傾向が3ヵ月以上継続するものを過眠症とよぶ。睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群に伴う夜間睡眠の量的質的な障害を原因とせず、睡眠・覚醒中枢の機能自体が異常をきたすことが過眠症状の原因となる場合を狭義の過眠症とよぶ。その代表がナルコレプシーである。ナルコレプシーの名前は、1880年フランスの神経科医JBE Gelineau(ジェリノー)が、居眠りの反復、およびてんかんとは異なる脱力発作を呈する症例を報告し、これが独立した疾患単位であるとして命名した。我が国では居眠り病ともよばれる。
情動脱力発作を伴うナルコレプシーの約90%では脳脊髄液中のオレキシンAタンパク質濃度が測定限界値以下に低下していること、この所見がナルコレプシーに疾患特異的で発症直後から明瞭な差があることである。死後脳を用いた検討で視床下部に局在する覚醒性のオレキシン細胞が変性脱落することが確認され、脳脊髄液中のオレキシン低値の原因と考えられる。

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『生物時計はなぜリズムを刻むのか』 レオン・クライツマン、ラッセル・フォスター/著、本間徳子/訳 日経BP社 2006年発行
睡眠と能率 より
概日リズム(体内時計)が睡眠/覚醒サイクルに関与しているという知見は、睡眠と覚醒度に関する理論を構築するうえで重要な役割を果たした。睡眠とは覚醒時の活動が停止した状態だが、単に「覚醒していない」という状態でもない。睡眠はデフォルトの状態ではなく、制御されたプロセスである。私たちは毎日一定量の睡眠を必要とする。生物の時間プログラミングを制御する概日リズムと睡眠プロセスの間に深いつながりがあったとしても不思議ではない。
ウィーンの神経外科コンスタンティン・フォン・エコーノモは、視床下部が睡眠に果たす重要な役割を明らかにした最初の人物である。彼は当時流行した嗜眠性脳炎[彼の名を取ってフォン・エコーノモ病とも呼ばれる]で死亡した人の脳を研究していた。嗜眠性脳炎オリヴァー・サックスの著書『レナードの朝』と、ロバート・デ・ニーロロビン・ウィリアムズが出演した同名の映画で有名になった病気である。1960年代、ブロンクスの慢性疾患病棟で、サックスはある生存者のグループと出会う。彼らの多くは体の動きを開始できない状態にあり、人の像のように不自然に固まった姿勢で何十年も過ごしていた。サックスは、こうした患者が1916年から27年にかけて世界中を襲い500万人以上の命を奪った眠り病の生存者であることに気づく。
フォン・エコーノモは視床下部前部の障害が不眠症をもたらすことを見出し、ここに睡眠を促進する領域があるのではないかと考えた。一方、視床下部の後部が侵されると眠気が誘発される。したがって彼はここが覚醒を促進する領域であると考えた(図.画像参照)。そしてこの仮説をさらに推し進めて、この領域が損傷されるとある病気が引き起こされるという説を立てた。現代の私たちがナルコレプシーと呼ぶ病気である。
1940年代の脳の研究から、ほかにも睡眠に関連すると思われる部位が見つかっていた。脳の基底部(脊髄に近い部分)に損傷が生じると睡眠が誘発されるというものである。このことから、菱脳に第2の覚醒促進部位があると考えられた。視床下部の前部と後部、そして脳幹が睡眠に重要であるというこうした初期の発見は、その後おおむね正しいことが明らかになった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
病気と体内時計がどれほど関係していているのだろうか。
先日テレビで、ある有名な男性歌手が頻尿で悩んでいるということが報じられていた。
原因は前立腺肥大症だとか、認知症からくる頻尿だとか。
頻尿リズムがあるとすれば、体内時計リズムとも関係があるのではないだろうか。