じじぃの「電子部品表面実装機(チップマウンター)!世界を制した日本的技術発想」

Panasonic CM602 Video 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=saY8lyXAlcI
電子部品表面実装機(パナソニック

マウントされた部品の例

出展者情報:パナソニック ファクトリーソリューションズ(株) 2006実装プロセステクノロジー
パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社は、実装技術をさらに進化させ、モノづくりを革新させることにより、お客様の事業に貢献していきたいと考えています。モノづくりを革新させるとは、モノづくりのプロセス、設備、ソリューションを三位一体で上流から下流工程までトータルに提供することです。
http://protec.jesa.or.jp/2006/ja/exhibitors/exh_detail.html?id=3044
チップマウンター ウィキペディアWikipedia) より
チップマウンターとは電子部品をプリント基板に配置する装置である。表面実装機(Surface Mounter)とも呼ばれる。
表面実装タイプの電子部品は、はんだ付けの前にプリント基板の表面に電子部品を配置する必要がある。この工程を担当する装置がチップマウンターである。
世界シェアは①パナソニック ファクトリーソリューションズ(30%、国内45%)、②富士機械製造(15%、国内30%)、③シーメンス(15%)、④ヤマハ発動機(10%)であり、パナソニックの1968年以来の首位が続いている業界である。

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『世界を制した「日本的技術発想」―日本人が知らない日本の強み』 志村幸雄/著 ブルーバックス 2008年発行
扇子や盆栽が源流の「縮み志向」 (一部抜粋しています)
日本には古来、サイイサなものを憧憬の的にしたり、愛(め)でる習慣があったようだ。
平安中期を奔放に生きた清少納言は、『枕草子』の「うつくしきもの」の段で、雛(ひひな)の調度、蓮(はちす)の浮葉、瑠璃(るり)の壺などをあげながら、「なにもなにも、小さきものは、皆うつくし」と書いている。ここで「うつくし」は「美し」ではなく、「うつくしむ」「いつくしむ」と同じく「愛し」の意である。雛の調度は同じ『枕草子』の「過ぎにしかた恋しきもの」の段でも登場している。幼い頃の清少納言も、雛壇にうっとりと見入りながら雛遊びに興じたのだろう。
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電子部品表面実装機の威力
日本の実装技術の威力を身をもって実感するのは、電子機器の量産ラインで活躍している電子部品の表面実装機である。プリント基板に部品を取り付ける装置で、「チップ」と呼ぶ立方体状の小さな部品を高精度ですばやく基板上に搭載していく。
もともとプリント基板への電子部品搭載は、部品から足のように伸びたリード線を、基板上の配線部分にあけた小さな穴に挿入し、ハンダ付けしていた。それが1980年代に入ると、電子部品の小型化と高密度実装へのニーズが高まり、リード線のないチップ部品が登場した。基板側の配線上に、裏側に金属端子の付いたチップ部品を搭載するので「表面実装」と呼ばれた。
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現在主流の表面実装機は図(画像参照)に示した「XYロボット方式」と呼ばれるもので、基板を載せるテーブル、電子部品の供給部、そして部品を吸着・搭載するヘッドから成り立っている。動作原理は、造船所の門型クレーンのように2本並べたアームに、橋をかけるように別のアームを渡す。このアームは縦方向に動くだけでなく、横方向に動くヘッドが装着されており、ヘッドには部品を吸着するノズル(最大12本)が付いている。部品を装着したヘッドは、基板上に移動し、基板の設計データに基づいて、ノズルの数に相当する部品を所定の位置に搭載する。
圧巻は実装速度の速さで、上位機種では部品1個当たり0.05秒(つまり1秒間に20個)の超高速実装を実現している。当然、部品の供給部にも工夫が凝られており、チップ状の部品1個ずつ等間隔で収めた紙テープが使われている。ヘッドは順に送り込まれるテープ上からノズルないを負圧にして部品を即座に吸着する。実装部にこのテープを巻いたリールを何種類も装着すれば、さまざまな部品の実装が可能になるというわけだ。
特筆されるのは、この種の実装機の供給がほぼ日本メーカーに集中していることだ。2007年の産業用ロボット出荷量は約7200億円にのぼったが、その半分近くを実装機が占めた。よく電子工業製品の組み立ては中国に移行したといわれるが、その中国でも日本製の実装機を輸入しないと、まともな生産ができないのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
20世紀の後半日本は世界の工場と言われていたが、今世界の工場といえば中国だ。
しかし、2016年の国際競争力ランキングを見ると、1位.スイス、8位.日本、14位.台湾、26位.韓国、28位.中国だ。
この間テレビで、外国(韓国)で「クレーンゲーム」、「UFOキャッチャー」が大人気だとかやっていたが、その機械はほとんどがセガタイトーなどの日本製だ。
UFOキャッチャーと電子部品表面実装機とには何も関連がない?
「よく電子工業製品の組み立ては中国に移行したといわれるが、その中国でも日本製の実装機を輸入しないと、まともな生産ができないのである」
日本も、まだまだ捨てたもんじゃない、ですよね。