じじぃの「白金系抗がん剤・新技術を活用した副作用対策!くすりをつくる研究者の仕事」

竹原慎二さんは抗がん剤で癌を克服した 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=ulhQvubcIbw
白金系抗がん剤の化学構造
(blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclini HPより)

抗がん剤投与開始 竹原慎二 オフィシャルブログ
CTの読影の結果 右側の骨盤リンパ節(膀胱に腫瘍があった上側)に2カ所の転移が認められた
幸いそれ以上の遠隔転移はCTで見る限りはない
まずは抗がん剤治療 GC療法
G = ジェムザール
C = シスプラチン
一般的な投与スケジュールは
1日目 ジェムザール
2日目シスプラチン
https://ameblo.jp/shinji-takehara/entry-12181672204.html
シスプラチンの特徴と副作用
●シスプラチン(プラチナ製剤)
数多くのがんに有効性が認められているプラチナ製剤で、現在の抗がん剤治療では中心的な役割を果たしています。がん細胞の2本のDNA鎖と結合することで、DNAの複製を妨げ、がん細胞を死滅させます。
肺がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん食道がん胃がん、子宮頸がん、悪性リンパ腫など、さまざまながんに、多くの場合は併用で使われます。
http://www.anticancer-drug.net/platinum/cisplatin.htm
『くすりをつくる研究者の仕事』 京都大学大学院薬学研究科 化学同人 2017年発行
新技術を活用した副作用対策 より
医薬品を使用するに当たり期待する効果のみ発揮されることが理想的ですが、実際には、治療目的で使われる用量でも副作用が同時に生じてしまうことがあります。副作用とは、薬が発揮する作用のうち、治療、診断、予防のために期待される効果(主作用)とは異なる作用や有害な作用のことを指します。薬を使用したことによって生じた有害な反応のことを有害反応ということもありますが、副作用と有害反応は同様の意味として使われることが多いですね。
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薬は投与された後に循環血に取り込まれ効果を発揮する臓器へと運ばれることを踏まえると、副作用を制御するには薬の体内動態を制御することが有効と考えられます。体内動態の制御と副作用の小さい医薬品の開発の例として、白金系抗がん剤を紹介しましよう。
白金系抗がん剤は白金を中心金属としてもつ化合物を主薬とする医薬品を指します(図.画像参照)。
1960年代にアメリカで、白金を含む化合物が大腸菌や動物の腫瘍細胞などさまざまな細胞の分裂を抑制することが発見され、これを受けて開発が進められました。白金系抗がん剤としてはじめて開発された医薬品はシスプラチンとよばれる薬です。
シスプラチンは、細胞内に取り込まれたあと、白金元素に結合する塩素原子が解離し、この部位で細胞がもつ遺伝子物質DNAに結合します。細胞の増殖には正常にDNAが複製される必要がありますが、シスプラチンを取り込んだ細胞のなかではシスプラチンとDNAのあいだで形成された架橋によってDNAの複製が阻害されてしまい、細胞増殖が抑えられ、細胞死が誘導されます。
シスプラチンによる『細胞死の誘導は腫瘍細胞だけでなく、正常細胞でも発揮されるため、シスプラチンを多く取り込んでしまう細胞なら腫瘍細胞、正常細胞にもかかわらず細胞死が誘導されてしまいます。実際に、シスプラチンを使用すると腎障害をはじめとする副作用が高い頻度の現れることが知られています。しかし、シスプラチンの臨床開発が行われる家庭において、水分負荷や利尿薬の使用によって抗がん作用を保ちつつ腎毒性を軽減できることが明らかにされたため、腎障害の発生を抑えつつ利用できるようになりました。これは利尿を促すと、シスプラチンがジイ増へ蓄積するのを防げるためと考えられています。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
抗がん剤のなかに、白金化合物の薬がある。
抗がん剤=副作用が心配だが、この白金系抗がん剤は腎臓に対して副作用があるらしい。
それでも、腎臓機能が正常だったら、水分補給や利尿によって副作用を軽減できるのだという。
白金という金属の化合物が、抗がん剤に含まれているというのに驚いた。