じじぃの「死を予知された人・死のリスクを高めるバイオマーカー!NHK・NEXTWORLD」

感染症制圧のためのビッグデータ解析 Surveillance and Outbreak Response Management System SORMAS:伝染病流行監視応答システム 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lnhxz1FZU6E
 ゲノム編集

Biomarker Profiling by Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy for the Prediction of All-Cause Mortality: An Observational Study of 17,345 Persons 2014 Feb 25 PMC
●Biomarker Quantification by NMR Spectroscopy
Proton NMR spectroscopy of native plasma (Estonian Biobank cohort) and serum (FINRISK study) samples was used to quantify the concentrations of 106 circulating lipids, proteins, and metabolites. These candidate biomarkers include 85 lipoprotein lipid measures, four abundant proteins, and 17 low-molecular-weight metabolites, including amino acids, glycolysis precursors, and other small molecules (Table S1). The candidate biomarkers assayed constitute the full set of molecular measures quantified from native plasma by the targeted NMR profiling employed in this study. The high-throughput NMR platform has previously been used in various epidemiological and genetics studies, and details of the experimental protocols, including sample preparation and spectroscopy, have been previously described.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3934819/
NHKスペシャル NEXT WORLD』 制作班 NHK出版 2015年発行
死のバイオマーカー (一部抜粋しています)
  エストニアで、1万7000人の血液サンプルを解析したところ4つの物質の値が特定の状態になっていると、5年以内に死亡する確率が高いことがわかった。
東欧のバルト海沿岸に、エストニア共和国という小国がある。多くのスーパーモデルを輩出していることで認識している人もいるかもしれない。だが、エストニアがリベラル思想の先進国という事実を知っている人はそれほど多くはないのではないだろうか。国際学力調査で上位に位置していることや、報道の自由が大きく保証されていること(NGO国境なき記者団」によるランキング)はそれを示す顕著な例だ。最近では早期IT教育に力を入れていて、音声会話ツール「Skype」はこの国のベンチャー企業が生み出した。
そんなエストニアが1999年、国家プロジェクトととして「バイオバンク」(BioBank)を設立した。志願者から血液サンプルを収集して、DNAや血液細胞を集めたのだ。このバイオバンクのセンター長を務める、タルトゥ大学教授のアンドレ・メツパル博士はその膨大なデータ量を誇ってみせた。
 「バイオバンクの志願者の数は、この10数年で実に人口の5%、5万人にのぼっています。日本でいえば500万人という数でしょう。私たちは、それをもとに人間の健康とゲノムの関係について研究を始めています」
博士たちは、このデータにお得意のIT技術を使って、ビッグデータ解析をかけてきた。すると、その結果として、あるとんでもない事実が浮かび上がった。サンプル提供後に死亡した志願者を追跡調査をした結果、4つの血液成分の値が特定の状態になっている人間は、5年以内に死亡する確率がきわめて高いことが判明したのである。
メツパル博士は自分たちが置かれた困惑した状況を、こう語る。
 「4つの成分がある状態になっていると、5年以内の死亡率がおどろくほど顕著ですが、なぜそうなるのかがわからないのです。これらのうち3つはすでに知られている物質でしたが、組み合わせて考えた人はいませんでした」
ひとまず2014年の2月、博士はこの4つの成分が早期に死亡する原因になると報告して、おおきな注目を浴びた。だが、いまだにそれに対する治療の手だては見つからない。なにしろ、該当する被験者たちは、この検査の時点でみな健康だったのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「バイオマーカー」とは、血液や尿などの体液や組織に含まれるタンパク質や遺伝子などの生体内の物質で、病気の変化や治療に対する反応に相関し、指標となるものをいう。
2014年エストニアで学者らは、1万7000人のエストニア人から採った血液を分析した結果、その中に、死のリスクを高めるバイオマーカーを発見した。
検査した分子は、あらゆる人間の血液中に含まれているが、それらの濃度が高まると、がんや心臓病を含め、死のリスクが高まるというのである。
人工知能(AI)の発展で個人の膨大なデータ(ゲノム情報)を取得できるようになった結果、かつての統計調査ではたどりつけなかった治療方法をデータから取得できるようになってきた。
DNAだけでなく、RNAなどのバイオマーカーもあり、それらは複雑に絡み合っている。
たとえば、アフリカ人の特定の集団はマラリアに対して耐性をもつが、日本人はマラリアに対して耐性をもっていない。
単純に遺伝子治療で治せば、すべて解決というわけではないようだ。
ほんとかな。