じじぃの「人の生きざま_746_ミシェル・マイヨール(天文学者・系外惑星)」

Dr. Michel Mayor - The 2015 Kyoto Prize Commemorative Lecture in Basic Sciences 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=el4tQBXBQ_k
ペガサス座 系外惑星の発見

生命がすむ星は、やっぱり、地球以外にもきっとある!  科学コミュニケーターブログ
今から20年前、私たち人類にそう確信させた男がいました。あるスイス人天文学者が、夜空の彼方に輝く恒星の周りを回る「太陽系外惑星」を初めて発見したのです。
科学コミュニケーター谷明洋が予想する2015年のノーベル物理学賞の受賞者は、ミシェル・マイヨール(Michel Mayor)博士(1942年生まれ)。
テーマは「太陽系外惑星の発見」です。
その発見方法はドップラー法と呼ばれる方法。惑星ではなく中心にある恒星を観測し、色の周期的な変化を見つけることで、周りを回る惑星の引力によって恒星がわずかに円運動をしていることを確かめ、間接的に太陽系外惑星を発見して報告(こちらの動画が分かりやすいです)。6日後にはアメリカの天文学者ジェフリー・マーシー博士(同時受賞の可能性があります)によって、その存在が確認されました。
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/201509232015-5.html
『地球はなぜ「水の惑星」なのか』 唐戸俊一郎/著 ブルー・バックス 2017年発行
コラム マイヨール より
ミシェル・マイヨール(Michel Mayor、1942〜)はスイスの天文学者
博士論文の頃から一貫して研究テーマは星の運動速度を測ることに関連していました。研究対象を我々の銀河の個々の星から、発見されたばかりの褐色矮星木星と太陽の中間の質量をもつ天体)に移し、そのために観測方法を改良している中で、ペガサス座51番星(恒星)の周りに、褐色矮星より小さな木星の半分程度の質量の惑星を発見しました。
曖昧な点の多かったそれ以前の系外惑星の存在を示唆する報告と比べて、マイヨールらの論文には確実なデータが報告されており、即座にその重要性が認められました。そして、その直後に世界中で大規模な系外惑星の探査プロジェクトが動き出しました。まさに世界を揺るがした発見です。
その業績に対して、アインシュタイン・メダル(スイス)、レジオン・ドヌール勲章(フランス)、京都賞(日本)などを受賞しています。