じじぃの「パレイドリア効果・脳が現実と空想を混同してしまう幻覚!フューチャー・マインド」

What Is Pareidolia? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Af1kWzTbIjo
雲に表れるパレイドリア

主な認知症 (tokyo.med.or.jp HPより)

オノ・ヨーコの病状・幻覚型認知症とはどんな病気?現在と今後について調査 2017/05/17 Pinky
オノ・ヨーコさんが患っていると言われる幻覚型認知症とは、認知症の一つです。
認知症になる原因は様々なものがあるそうですが、有名なのは「アルツハイマー型」「脳血管型」などで、その次に多いと言われているのが幻覚型認知症です。幻覚型認知症レビー小体型認知症(DLB)と言われ、下記のようなことが原因だそうです。症状としては、幻聴や幻視、臭覚や自律神経の障害などがあります。
http://pinky-media.jp/I0022096
『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』 ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行
意識と精神疾患 (一部抜粋しています)
変容した状態の意識として、大きな苦しみを本人とその家族にもたらすものがある。それが精神疾患だ。脳スキャンなどのハイテクで、この疾患の原因を明らかにし、場合によっては治療につなげることができるだろうか? もしできるのなら、人間にとって最大の苦しみのひとつを取り除けるかもしれない。
たとえば、昔からずっと、統合失調症の治療は野蛮で手荒なものだった。全人口のおよそ1パーセントを占めるこの消耗性精神障害の患者は、一般に、実際にはない声が聞こえたり、偏執的な妄想や支離滅裂な考えに悩まされたりする。いつの時代も彼らは、悪魔に「取りつかれている」と考えられ、追放されたり、殺されたり、閉じ込められたりしてきた。ゴシック小説にはときどき、秘密の部屋や地下室の暗がりで暮らす、異様で気の触れた身内が登場する。聖書にさえ、イエスが悪霊に取りつかれたふたりに出会った出来事が触れられている。悪霊はイエスに、豚の群れのなかへ追いやってくれと訴える。するとイエスは「では行け」と言った。悪霊が豚の群れに入ると、群れ全体が猛然と崖を駆け下り、水のなかで溺れ死んでしまった。
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心は絶えず独自の幻覚を生み出しているが、その大部分は容易にコントロールできる。たとえばわれわれは、ありもしないイメージを見たり、聞こえもしない音を聞いたりする。そのため、現実と作り物とを区別するのに前帯状皮質が不可欠となる。脳のこの部位は、外部からの刺激と、心そのものによって内部から生じた刺激とを区別するのを手助けしてくれているのだ。
しかし統合失調症の場合、このシステムがダメージを受けていて、患者は本物の声と架空の声との区別がつかないと考えられている(前帯状皮質が不可欠なのは、これが前頭前皮質辺縁系のあいだという要衝にあるからだ。一方の領域は理性的な思考を、もう一方の領域は感情を司るため、両者のつながりは脳内で最高に重要なもののひとつにかぞえられる)。
幻覚は、ある程度は自在に生み出せる。だれかを真っ暗な部屋や隔離したスペース、気味の悪い環境に置いて異様な音を聞かせたら、幻覚は自然と起こる。これは「目がわれわれを騙す」ような例だ。実のところ脳は、みずからを騙し、偽りのイメージを脳内に生みだして、世界を理解しようとしたり、危険を見つけ出そうとしたりする。この現象を「パレイドリア効果」という。空の雲を見るたび、われわれは動物や人、好きな漫画のキャラクターの姿を目にする。しかたがない。脳にその機能が組み込まれているのだ。
ある意味で、われわれが目にするイメージは、実在のものであれバーチャルなものであれ、すべて幻覚と言える。脳が「ギャップを埋める」ために、つねに偽りのイメージを作りつづけているのだから。前に見たとおり、現実のイメージさえ、部分的には作られたものなのだ。しかし精神疾患では、前帯状皮質などの脳領域にダメージがあるのかもしれず、それで脳が現実と空想を混同してしまうのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
天気の良い日に空を見上げると、雲がいろいろな動物の姿に見えたりする。
これは、脳が勝手に作り出した幻覚なのだそうだ。
若い時は幻覚を幻覚だとすぐ気が付くが、老人だと幻覚状態がしばらく続くのだろうか。
そういえば先日、昼飯を忘れていたら、体がブルブル震え出したことがあった。
これは何かの前兆だろうか。