じじぃの「人間への遺伝子組み換えは是か非か!寿命100歳以上の世界」


香港人男女の平均寿命、日本を抜いて世界一に! 2016年07月29日 香港BSニュース
日本の厚生労働省が発表した2015年の平均寿命のデータによると、平均寿命の世界一は男女ともに香港人がトップとなり、残念ながら、これまで世界一を誇っていた日本人女性は2位に転落、世界一の座を香港人女性に譲ることになりました。
女性の平均寿命は、1位の香港人女性は87.32歳、2位の日本人女性は87.05歳、3位のスペイン人女性は85.58歳となっており、男性の平均寿命は、1位の香港人男性は81.24歳、同率2位のアイスランド人とスイス人男性は81.00歳、4位の日本人男性は80.79歳となりました。
https://hongkong-bs.com/topics/20160729/
『寿命100歳以上の世界』 ソニア・アリソン/著 土屋晶子 2013年発行
長寿は是か非か、意見の対立―長生きしても、よりよい人生を送れるか (一部抜粋しています)
ジョンズ・ポプキンス大学の政治学フランシス・フクヤマは、遺伝子に関する実験が成功していくら安全に見えようとも、人間は自分たちの遺伝子情報に余計や手を加えてはいけないと主張する。そんな操作をすれば、政治情勢を悪化させる可能性があるからだという。フクヤマはカス博士と同様に、人間の遺伝子が操作されれば、人間性そのものが大きく変わってしまうと心配する。技術エンハンスメント(能力や性質の強化)が人間性を様変わりさせ、また誰もがエンハンスメントを受けるわけではなく、あるいはエンハンスメントの度合いが人それぞれである場合、人はすべて平等な権利を持つと言えなくなる日がすぐにやってくるかもしれない。これは重要な問題だと、フクヤマは述べる。彼は「人間本来の性質という統一性も持続性も、ひいてはそれに基づく人間の権利も、守りたい」のだ(『人間の終わり』鈴木淑美訳より)。
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人間は皆同じではないというのはもちろんだ。知的能力や才能が非常に優れている人もいる一方で、その点が不足している人もいる。背の高い人もいれば、低い人もいる。長寿遺伝子に恵まれた人もいれば、そうでない人もいる。誰でも知っているこの現実は脇に置き、フクヤマは、人は皆「X因子」、「人間の本質」と彼が名づけたものを共有していると主張する。この本質は定義しづらく、具体的な幾つかの特徴として単純化はできないが、「道徳的選択、理性、言語、社会性、直覚、感情、意識」が相互に作用し合ったものが含まれるという(『人間の終わり』鈴木淑美訳より)。しかし、エンハンスメントされた人間とそうでない人間はどちらもこうした性質を備えているはずだから、彼の議論はあまり意味がない。人間性を抽象的に定義しようとしても、ただ感傷的な意見になるだけで、エンハンスメントの危険性と利益について、実りある話し合いをする余地もなくなるのではないか。
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遺伝子工学によって、異なるタイプの人間が登場すれば、そうした新人類と『普通の』人類とのあいだは互いに殺し合う関係にまでエスカレートする恐れがある。その可能性は高いかもしれない」とボストン大学法律学教授、ジョージ・アナスは主張する。「人類の歴史を振り返れば、異質なものどうしの関係は悪化する場合が多いのがよくわかる。したがって、その2つの全く違うタイプの人間たちが互いに相手を先制攻撃して撲滅すべきターゲットとみなすこともあり得る」。
寿命延長技術のせいで戦争が勃発するのだろうか? なるほど、テクノロジーは皆が同時に利用するケースはめったにないのは事実で、寿命を延ばすための科学技術が市場に出たときに、最初にそれを手にいれるのはほぼ確実に富裕層だ。テクノロジーが世に出始めたばかりの段階では、先進国の人々のあいだで平均寿命の高い人とそうでない人との格差が必ず広がっていくだろう。これは先進国と開発途上国を比べてみて平均寿命に差があるのと同じである。平均寿命のかなりショッキングな格差がもともとあるというこの現実を確かめ、最初のスタート地点から不平等であるのを心に留めておかなければならない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
日本では、100歳以上の高齢者は約6万人以上も存在し、遺伝子操作で120歳を超える寿命も可能らしい。
ちょっと前にネットで、「世界の乳児死亡率」というのを見ていたら、乳児死亡率が低い順(1000人出産当たり)はサンマリノ 0.7人でトップ。日本(0.9人)は世界2位にランクされていた。
ついでにネットで、「世界の平均寿命」を見てみたら、今までトップだった日本が香港に抜かれたという記事が出ていた。
まさか、香港にねえ。少し、淋しいです。