じじぃの「人の生きざま_727_デボラ・カー(女優)」

DEBORAH KERR - A&E Biography narrated by Irish actress Dearbhla Molloy. 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=SbKXaw0ym7I
Black Narcissus 1947 Full Movie 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=HeYjhf8cE-o
Deborah Kerr Pinterest
https://jp.pinterest.com/billyarbor/deborah-kerr/
『月刊 Hanada』 2016年11月号
グラビア 「時代の女神たち」デボラ・カー より
Deborah Kerr(1921年9月30日 〜 2007年10月16日)。
バレエ学校に学び、バレエダンサーを目指すが女優に転身。
1940年、『Contraband』で映画デビュー。
1947年、『黒水仙』で一躍脚光を浴び、ハリウッドに招かれる。
1953年、『地上より永遠に』でバート・ランカスターと演じたキス・シーンは話題となる。
以後、『白い砂』(1957)では、修道女、『悲しみよこんにちは』(1958)ではふつうの女性、『回転』(1961)では女性家庭教師など、多数の先品でさまざまな役柄を演じ、アカデミー主演女優賞に計6度ノミネートされたが、受賞できなかった。
1969年の『さすらいの大空』以降、半引退状態だったが、82年に一時復帰。
1994年、アカデミー名誉賞を受賞した。
パーキンソン病を患い、長年、スイスで暮らしていたが、病状が悪化し、家族のいるイギリスに戻る。
2007年10月16日、86歳で死去した。

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淀川長治映画ベスト1000』 淀川長治/著、岡田喜一郎/編 河出書房 2000年発行
水仙 より
【解説】
ルーマー・ゴッデンの小説の同名小説の映画化。
ヒマラヤ山麓に近い高地の村に尼僧院がつくられることになり、リーダー格のクローダー(デボラ・カー)ら、5人の尼僧が希望に燃えて赴任。しかし、尼僧たちは信仰と誘惑のはざまで苦悩する。デボラ・カーがこの作品で日本初登場。アカデミー色彩撮影、美術監督、装置賞受賞。
【ハイ淀川です】
水仙というと自己陶酔におちること。ナルシシズムなのね。ところが黒がつくと麻酔的な香り。もっと言うとお椎児さんのことなのね。王様が可愛がっている少年のこと。つまりセックスがわりのことなの。
水仙にはそんな意味があるの。壁に裸の男と女が抱き合っている絵がいっぱいあったんですね。それを見てしまった尼さんの1人が、山男の体に夢中になって気が狂いそうになっていくところが怖いのね。最後、尼さんたちは自分たちは人間だったと思って村を去っていくのね。池には蓮の花がいっぱい咲いている。その蓮の葉が揺れて葉の裏が見えた。黒水仙の人間敗北ですね。そこがこの作品の面白いところです。