じじぃの「最強の毒をもつ生物はボツリヌス菌・毒薬・劇薬とは?ワルの大疑問」

ボツリヌス菌

食中毒を起こす微生物 ボツリヌス菌 東京都福祉保健局
ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成します。
この菌による食中毒は、欧米では古くから「腸詰め中毒」として恐れられ、適切な治療を受けないと死亡率が30 % 以上といわれる恐ろしい食中毒です。 これは、この細菌が食品中など一定の発育条件(酸素がなく、水分、栄養分や温度が菌の発育に適した状態、温度3.3℃、pH4.6 以上) がそろうと猛毒の ボツリヌス毒素(神経毒)を作るからです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/micro/boturinu.html
『ワルの大疑問―誰にも聞けない、けどスッゴク知りたい…』 素朴な疑問探究会/編 KAWADE夢文庫 2008年発行
「劇薬」と「毒薬」では、どちらがよりアブナイのか? より
誰でも、「劇薬」と「毒薬」の両方とも、かなり危険なクスリだということはわかるだろうが、では、どちらがより危険か、ご存じだろうか?
答えは、「毒薬」である。劇薬も毒薬も、薬事法四四条で定められた医薬品の分類で、厚生労働大臣が法令で指定したものだ。しかし、どちらに指定されるかは、致死量によって違ってくる。
劇薬とは、経口投与の致死量が体重1キログラムあたり300ミリグラム以下、皮下注射で体重1キログラムあたり200ミリグラム以下のものをいう。一方、毒薬は、経口投与で体重1キログラムあたり30ミリグラム以下、皮下注射で体重1キログラムあたり20ミリグラム以下のもの。約10倍も危険ということができる。
それぞれの扱い方も、薬事法とその施行規則などで決まっていて、劇薬は、容器に白地に赤枠か、赤字で「劇」と明記して、施錠(せじょう)できる場所にほかのものと区別して保管しなければならない。病院に置かれている鎮痛剤や血圧降下剤は、劇薬の代表である。
一方、毒薬は、黒字に白枠か、白地で「毒」と明記することが決められている。
フグ、マムシ、ハブ、サソリなど、地球上には毒をもった生き物が多数生息しているが、細菌まで含めると、地球上でもっとも強力な毒をもつ生物は、ボツリヌス菌だといわれている。
「ボツリヌス」とは、ラテン語で「腸詰め」を意味するボトゥリヌスに由来する言葉。19世紀のヨーロッパで、ソーセージやハムを食べた人の間で起きる食中毒から、この名がついた。
毒の強さをあらわす単位の1つに、モルモットに毒を注射し、4日後にその半数が死ぬ量をあらわす「半致死量」があるが、ボツリヌス菌の半致死量は、体重1キログラムあたり0.00003〜0.00005ミリグラム。
体重60キログラムの人にあてはめてみると、わずか0.0018〜0.003ミリグラムで、2人に1人を4日以内に死に至らせることになる。ペロッとなめようものなら、確実に死ぬ。通常は、感染すると呼吸筋がマヒして死に至る。
このボツリヌス菌が500グラムもあれば、全人類を滅ぼすことも可能と考えられ、いまでも生物兵器として研究されている。現実問題として、テロリストによる使用が懸念されているのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『ワルの大疑問―誰にも聞けない、けどスッゴク知りたい…』という本を見ていたら、「『劇薬』と『毒薬』では、どちらがよりアブナイのか?」があった。
地球上でもっとも強力な毒をもつ生物は、ボツリヌス菌なのだそうだ。
「体重60キログラムの人にあてはめてみると、わずか0.0018〜0.003ミリグラムで、2人に1人を4日以内に死に至らせることになる。ペロッとなめようものなら、確実に死ぬ」
そういえば、オウム真理教による生物兵器テロ計画の中にボツリヌス菌の散布があった。
よくわからないが、「毒」と「脳内麻薬」とはどこかでつながっているような気がする。
取り扱う量で、薬になったり毒になったりするのだろうか。
まあ、好奇心も、知識の範囲内だったら問題ないだろう。