じじぃの「人の死にざま_1653_ハーマン・マラー(遺伝学者)」

Hermann Muller

ハーマン・マラー「ショウジョウバエに対するX線照射実験」 アメリカの遺伝学者
トーマス・ハント・モーガン(Thomas Hunt Morgan、1866年9月25日 - 1945年12月4日)はアメリカ合衆国の遺伝学者。キイロショウジョウバエを用いた研究で古典遺伝学の発展に貢献し、染色体が遺伝子の担体であるとする染色体説を実証した。その業績により、1933年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
ハーマン・ジョーゼフ・マラー(Hermann Joseph Muller、1890年12月21日 - 1967年4月5日)はアメリカの遺伝学者。ショウジョウバエに対するX線照射の実験で人為的に突然変異を誘発できることを発見した。この業績により1946年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。精子バンクの提唱者でもある。
http://seethefun.net/%E7%90%86%E7%B3%BB%E5%AD%A6%E5%95%8F/2300/
生物Ⅱのトリプレット、コドン、アンチコドンの意味がよくわからないです。 2013/5/11 Yahoo!知恵袋
回答
トリプレットというのは、3塩基で1つのアミノ酸を指定する、その並びのことです。
DNAの塩基は4つ、チミン、アデニン、シトシン、グアニンの4つでした。
なので、1塩基で1アミノ酸の指定だと4種、2塩基で1アミノ酸の指定だと(4x4で)16種のアミノ酸しか指定できません。
そのため、3つの塩基によって1つのアミノ酸を指定します。これがトリプレットと呼ばれる所以です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10106814960
『面白くて眠れなくなる遺伝子』 竹内薫著、丸山篤史/著 PHP研究所 2016年発行
発がん性物質とはどんなものか (一部抜粋しています)
世界で初めて発がん性物質がガンを引き起すことを実証したのは、山極勝三郎でした(1915年)。彼は、煙突掃除府に皮膚ガンが多いことをヒントに、コールタールをウサギの耳に擦り付け、人工癌を発生させました。コールタールは石炭を熱分解して得られるので、煤にも多く含まれます。実験の原理は単純でした。同じことを考えた研究者は多くいたのですが、誰もが数ヵ月でギブアップしていたのです。
しかし、山極は3年も実験を続け、ついに成功させました。そもそも煙突掃除夫が発ガンするまでに10年ほどかかるので、山極は相応の時間が必要なことを覚悟していたようです。ちなみにコールタールは幾つもの発ガン性物質を含みますが、その中の1つであるアクリジンは、DNAのトリプレットコドン仮説を証明するために使われた重要な物質でした。ようするに発ガン性物質とは、DNAに突然変異を起こす物質だったということです。
2011年の東日本大震災福島第一原発が事故を起こして以来、放射性物質に過剰な反応をする人が増えました。放射性物質に発がん性があるからです。
放射線が突然変異を起こすことを証明してノーベル賞を受賞したのは、ハーマン・マラーです(1946年)。マラーは、モーガンの弟子で、実験にキイロショウジョウバエを使いました。親のハエに被曝させると、子の致死率が、放射線量に比例して増加したのです多くの当然変異は致死性です)。そこから、現在の放射線被曝量を規制する、直線しきい値無し仮説(LNT仮説)が提唱されました。
しきい値とは、「何かの影響が現われる境目の値」という意味です。しきい値が無いという故地は、どんなに少なくても何らかの害がある、という意味になります。この世のあらゆる物質に毒性のしきい値はありますが、放射線の場合は特別なのでしょうか。
実は、実験に使った(特の、オスの)キイロショウジョウバエが特殊でした。
マラーの時代には、まだ遺伝子がDNAであることすら知られていませんでした。今ではDNAの傷が、すぐに修復されることまで分かっています。ところが、キイロショウジョウバエ生殖細胞だけは、例外的に、DNA修復酵素が無いのです。つまり、キイロショウジョウバエは、特別に突然変異しやすかったわけです。