じじぃの「人の生きざま_598_はかま・満緒(放送作家)」

放送作家はかま満緒さん死去…初代林家三平のギャグ台本手掛け 2016.2.17  サンスポ
テレビ草創期の名物番組を手掛けた放送作家はかま満緒(みつお、本名・袴充夫=はかま・みつお)さんが16日、心不全のため東京都内で死去した。78歳だった。
はかまさんは1937年に東京で生まれ、慶大経済学部在学中からコントの台本を書き始めた。57年に慶大を中退してラジオ東京(現TBSラジオ)に入社。その後、大映のニューフェースとして映画「いつか来た道」などに出演した。
http://www.sanspo.com/geino/news/20160217/geo16021705030004-n1.html
林家三平 源平盛衰記 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oaDsdp-qdM8
はかま満緒

週刊新潮』 2016年3月3日号
墓碑銘 欽ちゃんも巣立った笑いの登竜門 放送作家はかま満緒さんお名センス (一部抜粋しています)
はかま満緒さん(本名・袴充夫)というと、NHK-FMラジオで1977年から続くトーク番組『日曜喫茶室』で司会を務める声をまず思い出すかもしれない。
様々な分野の第一線で活躍する人物をゲストに迎えるのだが、聞き上手。知ったかぶりも相手を持ち上げることもしない。心地よく話せる雰囲気を自然と出した。
多才な人である。コントに長けた放送作家で人気を博す一方、若き日の萩本欽一さんらコメディアンを自宅に寝泊まりさせて、世に出る機会を作ってきた。
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37年、東京生まれ。ボードビリアン川田晴久さんの大ファンだった。慶応義塾大学在学中からコントの台本を書き、59年にフリーの放送作家となる。
落語家の初代林家三平さんに請われて、朝のラジオ番組向けのニュースコントを作り、頭角を現す。三平さんの「もう大変なんすから」といった決まり文句を活かしながら笑いを考える。この番組でアナウンサーを務めていた女性を娶(めと)った。
「あまりに面白くて、私の出番でない生放送中に思わず笑ってしまい、放送事故の報告書を提出したことがあります」(妻の玲子さん)
クレージーキャッツが全盛期の人気テレビ番組『シャボン玉ホリデー』も担当。
「断トツにユニークで、音楽をうまく使う手法も興味深かった。私も御自宅にお邪魔しましたが、連日宴会のようでした。面白い人がいると連れてくるのでよ」(喜劇昨夏の滝大作さん)
後の脚本家、市川森一さんや、ポール牧さんらが自宅に集まり、学んでいた。
海外の刑事ドラマの音声を消して台詞をつけさせたり、遊び心で笑いのセンスを磨いていく。刑事がガソリンスタンドで店員に、萩本さんが「ここはリッターいくらだい」と言ったことを、はかまさんは褒めた。テレビ出演を遠慮する萩本さんに初出演の機会を作り後押しした。
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芸が温かく、人の不幸を笑わず下ネタも言わない萩本さんを誇りに思っていた。
2月16日、自宅で突然倒れ、心不全のため78歳で逝去。