じじぃの「ゴビ砂漠の砂塵嵐が台湾、日本を除く東アジアを砂漠化する?人類滅亡ハンドブック」

拡大する中国の砂漠-2【砂漠化により締め出される遊牧民】(2007.4.29) 動画 YouTube
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砂漠化する中国

『人類滅亡ハンドブック』 アローク・ジャー/著、長東竜二/訳 Discover21 2015年発行
地球の砂漠化 (一部抜粋しています)
地球の広い地域が、数百万年のうちに荒涼とした砂漠と化していくのは、気候の変動に合わせて起こる自然なプロセスだ。
だが、現在では、環境に対する人類のおこないのおかげで、このプロセスが、人の一生と同じくらいの期間内に完了してしまう可能性がある。
「われわれの絶滅を隔てているのは、20センチの表土だけなのです」と、国連砂漠化対処条約(UNCCD)のルック・ニャカキャ事務総長は語る。
健全な土は大量の炭素を封じ込め、そのなかで生息する生命体が、作物や林の生育にとって、貴重な意味を持っている。ニャカキャは、土地の劣化と使用過多が、ソマリアでの紛争、アジアの砂塵嵐、そして、近年における食物の価格上昇の原因だと主張する。1980年代以降、この惑星の4分の1が役にたたなくなり、現在もそれは年に1パーセントの割合で進行中なのだ。
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おそらく、近年でもっともよく知られた砂漠化は、1930年代に起こったものだろう。干ばつと家畜の過放牧が原因で、アメリカの大草原地帯が、「黄塵地帯」(ダスト・ボウル)と化してしまったのだ。この時期には、350万以上の人々が、家や家畜を捨てることを余儀なくされた。現在ではゴビ砂漠の砂塵嵐が、北京や韓国を含む周辺諸国に吹きこんでいる。最大級の嵐は北米に到達することもあるほどだ。
砂漠化の根本には干ばつがあるという考え方も、やはり誤解の1つだ。たしかに、潜在的に危険な状態にある土地は、乾燥していることが多い。だがアメリカ地質調査所(USGS)によると、管理がうまくいっている土地であれば、雨が戻ってくれば干ばつから立ち直ることができる
「しかし、干ばつ期にも土地の乱用をつづければ、土地の劣化はますます進行するだろう。西アフリカのサヘルでは、1968年にはじまった干ばつと現地での土地利用慣行が原因で、1973年までに10万人以上の人々と1200万頭以上の家畜が命を落とし、村から国家的レベルにいたるまでの、社会組織が分断されてしまった」
アフリカでは、土地の約75パーセントが乾燥地に分類され、農業の勃興によって、砂漠化の危険にさらされている。1950年、この大陸には2億2700万人の人々と、3億7300万頭の家畜が暮らしていた。だが、それからわずが半世紀のうちに、そこには10億人近い人々と、8億頭以上の家畜が暮らすようになっている。
しかし、現在、無計画な砂漠化がもっとも急速に進んでいる場所は中国だ。中国では、土地の4分の1以上が劣化するか、砂と砂利に取って代われている。これは、乾燥した気候と、数百年におよぶ過剰耕作、そして世界中のどこよりも速く、経済が急成長をとげていくなかで、水と土壌に対する過度の需要が合わさった結果だった。
中国における家畜の数は急速に増加しているが、逆に放牧に使える土地は減少している。現地の科学者によると、1950年から1975年までの間に、およそ1550平方キロメールの土地が毎年、砂漠と化していた。世紀の変わり目になると、それがいきなり毎年3625平方キロメールに跳ね上がった。
「過去半世紀のうちに、中国の北部と西部では、流砂に襲われた結果、およそ2万4000万の村落が完全に、あるいは捨て去られています」
と地球政策研究所のレスター・ブラウンはいう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
中国では土地の約4分の1が砂漠化しているそうだ。
中国の国土面積は日本の約26倍だ。4分の1が砂漠化していると、利用国土は日本の約20倍ということになるのだろうか。
それでも、中国は広いなあ。