じじぃの「トラウマ(心の傷)を持つクルドの子どもたち!意識と無意識のあいだ」

NHKスペシャル キラーストレス 第2回 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=rD2lR-4StLQ
クルド人

Why Do We Dream? braindecoder
Dreaming is one of the most universal aspects of human experience, yet how we do it and what functions it serves are a mystery to scientists.
They examined the content of dream reports in severely traumatized Kurdish children who faced military violence or lost relatives in a war, a group of Kurdish children who were saved from military persecution, and a group of non-traumatized Finnish children. They found that the traumatized kids had a significantly greater number of dreams and their dreams included a higher number of threatening events, compared with the non-traumatized children.
https://www.braindecoder.com/why-do-we-dream-1301600269.html
NHKスペシャル 「キラーストレス第2回 ストレスから脳を守れ 〜最新科学で迫る対処法〜」 (追加) 2016年6月19日
【ゲスト】林修小島瑠璃子高須光聖放送作家)、古川聡(宇宙飛行士) 【専門家】熊野宏昭(早稲田大学教授)
子どもの頃に受けたストレスが強いほど、大人になって脳の扁桃体が大きくなる傾向があることがわかりました。
脳にあふれたストレスホルモン(コルチゾール)が原因となり、脳の海馬の神経細胞にダメージを与えていたのです。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160619
幼少期に傷付いた脳は回復しますか? 2010年2月23日 YOMIURI ONLINE
幼少期に虐待や愛情不足などの環境の中に育つと、脳の機能に低下が見られたり、海馬という所が委縮してしまったりする事があるそうですが。
回答
海馬について判りませんが、脳細胞は一部分傷つき破壊された場合、その部分を迂回する形でバイパスの回路が新しく生じてきます。若〜壮年期の脳細胞にはその傾向は顕著に現われ、アルツハイマーが心配な年齢の方々にはバイパスの発達は望めないようです。
従って、軽率に言えませんが、脳細胞が若い頃に傷ついた場合、他のどこかの部分の脳細胞のバイパスの影響で「補助が必要な場合」や「秀でた場合」が現われる可能性か事象が考えられますので、周囲か本人としては「注意した観察」をお勧めします。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0223/297068.htm
『意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること』 マイケル・コーバリス/著、鍛原多惠子/訳 ブルーバックス 2015年発行
時間とメンタルタイムトラベル より
メンタルタイムトラベルと時間の概念が人間特有だという考え方は多くの人に支持されていて、そのなかにトーマス・ズデンドルフと私もいる。人類が時間の観念に取り憑かれているのは確かだ。時間に埋め込まれたできごとは私たちの人生にとって大きな意味をもつ。私たちは過去を振り返り、実際の成功や想像上の成功を喜んだり、過去の過ちを悔いたりする。明るい未来、太陽の下での休暇、起きるかもしれない災厄に思いを巡らせる。
眠りと夢――闇夜にひそむトラ より
フィンランドの心理学者アンティ・レヴォンスオは、夢は脅威のシミュレーションだと主張する。現実世界の危険に気づき、対処する方法を見つけるための機会を与えてくれるというのである。このような夢は、危険に満ちた環境に対応する適応として更新世に出現した。つまり、ブレイクの「虎」は有史以前の脅威であり、夜の森というよりアフリカの広大なサバンナで遭遇しかねない脅威ということになる。すでに述べた「典型的な夢」は実際に脅威となり、ときには悪夢となる。
夢にはどこか原始時代を想わせるものがある。私たちは夢の中で読書したり、書き物をしたり、コンピュータを使ったり、車を運転したりはしない。レヴォンスオは、夢は時代ではすでに忘れ去られているものの、情動的記憶に深く染みこんだ時代を思いださせるものだと述べている。夢は動物や森、危険に満ちた童話と多くを共有する。人類は子どもたちのために原始時代の世界を再現し、子どもたちが生涯をとおしてみる飽海の材料を提供したのではないかと私は考えることがある。
レヴォンスオの説を検証すべく、数ヵ国で集められた多くの夢が分析された。すると3分の2から4分の3の夢に脅威となるできごとがふくまれていることがわかった。この数字は覚醒時に遭遇する脅威の割合に比べてかなり高い。また夢で経験する脅威ははるかに深刻である。とはいえ、実生活で脅威やトラウマにさらされた人は、平穏な暮らしを送っている人に比べて脅威を夢に見ることが多い。夢を国別にまとめたある調査では、脅威を夢に見る児童の割合はフィンランドでいちばん少なく、40パーセントを下回った。この調査を行った研究者によれば、これらの児童は調査対象となったすべての児童の中でもっとも平和で安定した環境で過ごしてきたし、たぶん怖い物語を聞かされたことのない子どもたちだった。これに対して、トラウマを経験したクルド系の児童の場合、数字は80パーセントに上った。

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どうでもいい、じじぃの日記。
マイケル・コーバリス著 『意識と無意識のあいだ』という本を読んでいたら、「夢を国別にまとめたある調査」というのがあった。
この調査によると、フィンランドの子どもは脅威を夢に見ることが一番少なく、クルドの子どもは一番多かったのだそうだ。
クルド人は、「国家を持たない世界最大の民族」と言われる。シリアとイラクの周辺に住むクルド人だが、今は「イスラム国」と戦闘状態にある。
戦争や内乱は子どもたちの心まで傷つける、ということだろうか。