じじぃの「モアイ像の巨大な帽子(プカオ)は何を象徴しているのか?文明崩壊」

地球ドラマチック 2015年12月5日 イースター島 モアイ像の謎に迫る 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=i4EtvlINxOk
モアイのプカオ(帽子)

地球ドラマチック 「イースター島 モアイ像の謎に迫る」 2015年12月5日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹 2014年イギリス
太平洋に浮かぶ絶海の孤島、イースター島に立ち並ぶ巨大なモアイ像。
長い間、多くのなぞに包まれてきた。そんな中、一つの像からなぞを解く手掛かりが見つかった!
背中に、あるシンボルが刻まれていることがわかったのだ。また、島に上陸した英国人の日誌から、彩色されていたことや、ほとんどの像が倒されていた事実も判明。
人々は厳しさを増す日々の支えとなる信仰を求めました。16世紀以降、新たな信仰が根をおろし始めたことが分かっています。19世紀に島の人々の証言が集められました。証言によると島の人々は争うことなく年に一度集まり、島全体を統治する一人の生き神を選びました。生き神は「鳥人」と呼ばれ一年間島を統治。それまで崇拝されてきたモアイは、もはや必要とされませんでした。しかし一体だけなお中心的な役割を果たしたモアイがあります。ホアハカナナイアです。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/183/2340418/index.html
『文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの』 ジャレド・ダイアモンド/著、楡井浩一/訳 草思社 2005年発行
イースター島に黄昏が訪れるとき (一部抜粋しています)
時とともに石像の大きさが増していったという事実からは、敵対する首長同志が互いに相手方の石像に負けまいと競い合ったようすがうかがえる。このことは、後期の石像の外観の特徴であるプカオにも色濃く反映されている。プカオとは、最大のもので12トン(パロのプカオの重量)に及ぶ赤い岩滓の円柱で、モアイ本体とは別の部材として、その平らな頭頂に載せられた”冠”だ(画像参照)――写真を見たところで、少々考えてみてほしい。クレーンも持たない島民たちが、いったいどうやって12トンもの石の塊を最大10メートルに及ぶ石像の頭上に首尾よく載せることができたのだろう? この謎もまた、エーリッピ・フォン・デニゲンが地球外生物説を唱えるようになった一因だ。最近の実験結果で出された現実的な解答から察すると、おそらく、プカオと石像は同時に台座に据えられたのだろう。プカオが何を象徴しているのか、具体的なところはわかっていない。最も妥当な推理として、ポリネシア全体で珍重され、首長だけに装着が許されていた、赤い鳥の羽根の頭飾りか、羽根であつらえた帽子を表すものだという説がある。例えば、スペインの探検隊が太平洋のサンタクルーズの一島に到着したとき、島民たちが最も感銘を受けたのは、スペインの船でも刀でも銃でもなく、探検隊員が身に着けた赤い服だったと伝えられている。プカオの材料となる赤い岩滓は、すべてプナ・パウの採石場から切り出されたものだ。わたしはこのプナ・パウで、(ラノ・ララクの作業場で造られたモアイのように)製作途中のプカオと、完成して運ばれるばかりの状態のプカオを目にした。
わたしたちの知るプカオは100個にも満たない。これらのプカオは、イースター島の先史時代後期、最も大きく最も贅を凝らしたアフ専用に製作されたものだ。わたしは、これらのプカオが優位を誇示するために造られたのだと考えずにはいられない。誇らしげな声が聞こえてくるようだ。「なるほど、おまえは10メートルの石像を立てられるというわけだな。だが、見ろ。こちらの石像は12トンのプカオが載っているんだぞ。これを超えるものならやってみろ、腰抜けめ!」。わたしはプカオを目にして、ロサンゼルスのわたしの自宅近くに住むハリウッドの要人たちの振る舞いを思い出した。より大きく、より手の込んだ、より派手な邸宅を建てることで、一様に自分たちの富と権力を見せびらかしている。大御所のマーヴィン・デイヴィスが前代未聞の4600平方メートルの家を建てたせいで、アーロン・スペリングは、さらに上回る5200平方メートルの家を建てなくてはならなかった。そういう用心たちの家に力を誇示するものが足りないとすれば、それは、クレーンなしで家のてっぺんまで持ち上げられた12トンの赤いプカオだけだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ちょっと古い本だが、『文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの』という本に「イースター島のモアイ像」について書かれていた。
あの巨大なモアイ像は競いあって造った石像なのだそうだ。
去年の12月に、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「イースター島 モアイ像の謎に迫る」を観た。
この番組でも、イースター島の若者が自分の力を誇示するため、島の小島に泳いで競い合ったと、言っていた。
モアイ像の頭に巨大な帽子(プカオ)を置いたものがある。
「なるほど、おまえは10メートルの石像を立てられるというわけだな。だが、見ろ。こちらの石像は12トンのプカオが載っているんだぞ。これを超えるものならやってみろ、腰抜けめ!」
なるほど、言われてみればよく載っけたものだ。