じじぃの「ミッシングリンク・サルから人間に進化したという証拠はあるのか?ザ・リンク」

Missing Link In Human Evolution? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pI-7PFN_4wE
The Missing Link 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WwD98VB1zvU
『ザ・リンク』

本の紹介289:ザ・リンク―ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見 (農業と環境 No.122 2010.6)
本書は、およそ4700万年前の霊長類の化石をめぐる科学物語である。発見されたのは1980年代。個人のコレクターが掘り出して秘蔵していたものが、ハンブルクの化石見本市でこっそりと売りに出される。(かなりの高額である。また個人のコレクターがどのようにしてこのような大きな化石を完全な形で掘り出し保存することができたのか、謎である。)
その存在を知ったノルウェーの研究者フールムは、その見事さに驚嘆する。X線CTスキャンによりその化石が本物であることが確かめられた。さらにその化石が掘り出されたのが、メッセル・ピットが世界遺産に登録される1995年以前であることが確認され、合法的にノルウェーに渡る。そして、その存在が世界に明らかにされたのは、昨年(2009年)である。大物にふさわしく、世界の著名な科学者がこの仕事に携わり、発表も周到に準備された。
後にイーダと命名されたこの霊長類の化石が注目されるのは、その存在年代からヒトとサルの共通の祖先であるなど、霊長類の進化に関して画期的な知見をもたらすことが期待されること、それに、これまでに発見された中でもっとも完全に近い化石霊長類といわれるほど、状態がすばらしくいいことである。
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/122/mgzn12207.html
進化論批判と新創造論 ダーウィニズムを越えて
ダーウィニズムの本質
ダーウィニズムの本質は、創造主である神を否定し、自然選択をその位置に置くことにあります。すなわち、ダーウィンは自然を創造主に仕立てたのです。その背後には、神の存在を否定する悪魔(サタン)の働きがあります。
http://www.utitokyo.sakura.ne.jp/uti-index-gaiyou01-siryou01-sinkaron-hihan001-new-2015.pdf
『ザ・リンク―ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見』 コリン タッジ/著、柴田裕之/訳 早川書房 2009年発行
ミッシング・リンクとイーダ (一部抜粋しています)
1859年にチャールズ・ダーウインが公式の論文という形で、初めて進化論を唱えたとき、誰もが納得したわけではない。進化論に鞍替えしなかった人のなかには、当時の一流の生物学者もおり、ダーウインの最大のライバル、リチャード・オーウェンもその一人だった。オーウェンは当代きっての解剖学者・古生物学者だと言えるかもしれない。少なくともイギリスでは並ぶ者がなかった。その数十年前、ヨーロッパでジョルジュ・キュヴィエがそうであったように。オーウェンは次のように主張した。もしAという生き物がほんとうにBという生き物に進化したのなら、半分Aで半分Bである生き物が化石記録に含まれていてしかるべきだ。だが、概して、そのような化石は存在しない。
数年後、始祖鳥が見つかると、オーウェンは苦杯を喫し、ダーウインの株が急上昇した。もしダーウインの言うとおり、鳥類が爬虫類から進化したのなら、半爬虫類、半鳥類はどこにいるのか、とオーウェンはことさら問いかけていたからだ。そのものずばりの生き物の化石が、ドイツのゾルンホーフェンで見つかった(ドイツはミッシング・リンクの一大提供者としての地歩を固めているようだ)。
ミッシング・リンク発見の確率は途方もなく低い。もともと化石ができること自体が珍しいうえに、最も化石になりやすいのは、ありふれていて広く分布している生き物だ。広範に分布していれば、なかには化石化が起きやすい場所の近くで暮らしているものもいるだろう。ところが、最初の鳥たちであれ、最初のサルたちであれ、最初の人間たちであれ、新しい種類の生き物が現れるときは、数はわずかで、1ヵ所に集中している。そこが、化石のできやすい場所であるという保証はない。そのうえ、最初の人間たちがそうだったように、新しい生態的地位を得た新しい生き物は急速に進化する傾向も見せる。そのため、最初に現れた生き物は、どんどん別のものへと変わってしまう。ある種類の生き物が地球上で過ごす時間が短いほど、その生き物の個体が化石化する可能性は低くなる。
ミッシング・リンク、すなわち正真正銘の移動期の生き物(いったん見つかれば、それはもはや失われた存在ではないが)は、非常に稀で、非常に価値があり、非常に珍重される。人を納得させるためには、想定される祖先と想定される子孫の特徴を兼ね備えていなければならない。独自の特殊化が進みすぎ、子孫にはまったく見られない特徴を持っていてはいけない。だが、原始的すぎて、想定される子孫と共有する特徴が、かすかにでも類縁関係にある生き物ならすべて共有していそうなものであってもいけない。そのような条件を満たす化石は、当然きわめて質が高いに決まっている。なんといっても、大方の化石はただの断片で、絶滅した多くの霊長類の種を含め、哺乳類の化石の場合、歯や顎の一部にすぎない。太古の動物のほんの一部が、想定される祖先と想定される子孫をリンクさせる特徴を兼ね備えていることを証明するのは至難の業(わざ)だ。
だが、イーダはあらゆる条件を満たしているように見える。驚くべき質で、私たちに必要な手掛かりをたっぷり持っている。しかも、どうやら古代の生き物の一種と真猿類のあいだに位置する。移行期の生き物らしい。だからこそ、イーダはこれほどの熱狂を巻き起こしたのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ある新興宗教の本に、こんなことが書かれていた。
「進化論自体が問題を抱えていて、猿と人間をつなぐミッシング・リンクが見つかっていない」
ミッシング・リンク(失われた環・中間化石)とは、生物の進化・系統において、化石生物の存在が予測されるのに発見されていない間隙を指す。
例えば、始祖鳥は「恐竜類」と「鳥類」を結ぶミッシング・リンクとして扱われる。
ダーウィンは、自署の中で「将来、必ず人間とサルを結ぶミッシング・リンクが発見されるに違いない」と書いた。
その後の発掘調査によって猿人やジャワ原人北京原人ネアンデルタール人などの化石が続々と発見された。
しかし、猿のような生き物から人間に進化する過程で、その間を埋める「猿のような人間」はまだ見つかっていないらしい。
少し古い本だが、『ザ・リンク―ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見』という本には
「イーダ」という愛称を付けられた霊長類の「失われた環」の化石のことが書かれていた。
もうすぐ、「猿のような人間」が見つかるに違いない。