じじぃの「人の生きざま_515_千石・正一(動物学者)」

どうぶつ奇想天外!でお馴染みの千石先生が亡くなる / ネットの声「千石先生のおかげで動物好きになれた」 2012年2月7日 ロケットニュース24
エリマキトカゲブームの火付け役ともなった千石先生だが、非常に残念なことに2012年2月7日に癌で亡くなられたことが判明した。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/180405/
千石正一監修 マダガスカル紀行 カメレオンの楽園を訪ねて 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ei5DH__hAOs
坂崎幸之助、大好きな方々が天国へ。動物学者の千石正一先生のすごい姿勢とは? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wkna7d9sqeU

千石正一 ウィキペディアWikipedia)より
千石 正一(せんごく しょういち、1949年4月23日 - 2012年2月7日)は東京都世田谷区出身の動物学者。主に爬虫類と両生類を扱う。
財団法人自然環境研究センターの研究主幹をつとめていた。東京環境工科専門学校の講師、帝京科学大学星槎大学客員教授をつとめたほか、TBSテレビの『わくわく動物ランド』や『どうぶつ奇想天外!』に出演していた。
2012年2月7日、がんのため62歳で死去。

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『つながりあういのち 生き物博士 千石センセイ最後のメッセージ』 千石正一/著 ディスカヴァー 2012年発行
さいごに より
ここまで読んでくれて、どうもありがとう。
最後に、なぜ俺がこの本を書き残そうと思ったのかについて、書きたいと思う。
俺は、はっきり言って重病人だ。
正直、いつ死ぬかわからん状態にある。
俺の体には今「ガン」というやっかないもんが棲みついている。
それは、少しずつ育っていて、やがて俺を食いつくだろう。
でも、ダメなものはダメだから、悩んでも仕方がない。
しょうがねえものはしょうがねえからな。
病気のことで悩むのは俺の仕事じゃない。
病気の治療で悩むのは、医者の仕事。
だから、くよくよ考えない。
生き物は必ず死ぬ。
これは人間に限らず、全ての命に言えることだ。
けれど、それが「いつ」かはわからない。
ただ、俺には、近い将来死が訪れる。これは確実だ。
そこで、考えた。
たとえ自分のいのちが終わったとしても、自分の考えが残っていれば、それは「いのちがつながっている」ということだ。
だったら、俺の考えを書き残しておこう、と。
目の前に「死」が現れたとき、物の見方がほんの少しだけ変わった。
まず、自分と同じく「死」に近い状態にあるものに敏感になった。
そして、気づいたことがある。
それは、「地球も病気だぞ」ということだ。
地球が急速に病んでいることを、ひしひしと感じるようになったんだ。
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地球にも「いのち」はある。
その地球が死んでしまったら、地球上の生き物はもう生きていけない。
俺の大好きな生き物たちが。
だから、もっと地球の声に耳を傾けてほしい。
そして、これからもずっといのちをつなぎ続けていってほしい。
これが俺の願いだ。
いのちはみんなつながっているのだから。