じじぃの「未解決ファイル_253_人間原理」

Numbers Rule The Universe 動画 vimeo
https://vimeo.com/110433070
Numbers Rule The Universe

宇宙論にある人間原理って科学か宗教のどちらですか? 2009/11/14 Yahoo!知恵袋
回答
両者のはざまにあるような論ですよね。いかにもキリスト教的発想で、日本人からは出てこない発想かな、みたいに感じることがあります。
私の個人的考えでは、人間原理は多重宇宙論と結びついたとき、より説得力が増すと思っています。すなわち宇宙は無数にあり、当然それぞれの宇宙は物理法則が違う。そうした多種多様な宇宙の中で、たまたまわれわれがいるこの宇宙は、人間が生じるのに都合がよい物理法則が働いている、というものです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1332943528
『おもしろすぎる現代物理 知れば世界を見る目が変わる』 竹内薫/著 サンマーク文庫 2015年発行
神の存在を信じている科学者が欧米に多い理由 (一部抜粋しています)
科学上の発見なんて、ほとんどが偶然の産物だといっている人もいる。それは私の好きな科学哲学者で、ポール・ファイヤアーベントという人だ。
ポール・ファイヤアーベントは、科学者が何か新しい発見をしたり、発明したりするとき、実際にはどうなっているのかを暴露している。新しい発見というけれど、単なる偶然で発見した科学者だっている、というわけだ。
たしかに、偶然が発見につながることは多い。たとえば、キャノンがバブルジェットという画期的な方式のプリンターを開発した。これも、偶然の発見らしいのだ。開発しようと思って開発したわけではなかった。何か別の実験をしているときに失敗して、インクが飛んでしまった。それは偶然だったけれど、これなら印刷に使えるのではないかとひらめいた。だから、バブルジェットの発明は、偶然がきっかけだったのだ。
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さらにファイヤアーベントはこんなこともいっている。
「科学は宗教である」
ふつうは科学的なものと宗教的なものとはまったく違うように感じる。でも何かを信じるという点では同じなのだというのである。「神を信じる」という人に向かって「神がいるなんていう証拠がどこにあるんだ」と詰め寄ったとする。しかし証拠なんかなくても神を信じる人は信じているわけだ。
あとで、「ひも理論」という理論が出てくるが、「ひも理論を信じる」という人に向かって「ひも理論が正しいなんていう証拠がどこにあるんだ」と聞いら、何も答えられない。証明されていないのだから。まだ証明されていないのだけれど、信じている。だから、ひも理論に都合のいいようなデータを集めようと現在、物理学者たちは必死になっている。もっとも、個人的に、ひも理論は正しいと私も信じているが!
科学も宗教も、何かを信じるという点においては、それほど違いはないということである。
日本では、科学と宗教は、何か相いれない性格のものに考えられているが、欧米の科学者のうち半数ぐらいは神を信じている。
なぜ、信じるのかというと、何か科学でもわからないことがあると考えるからである。自分にはどうしてもわからない領域があって、そこに何かあるのかもしれないと考える。その何かわからない領域を神と呼んでいるのだ。自分が全知全能だと思ったら、神なんて信じていられない。
あのアインシュタインでさえ、神を信じていた。もしかすると、アインシュタインが描いていた神の姿は、数式のようなものだったかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
人間原理とは、「宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないから」だという。
真空中の光速、万有引力定数、プランク定数など定数も、たまたま我々の宇宙ではその値であり、他の宇宙では違うのかも知れない。
ピタゴラスは「万物の根源は、数である(Number rules the universe.)」と、いった。
アインシュタインは神を信じていた。しかし、その神は数式かもしれないという。
我々の宇宙といっても、我々は約5%しかわかっていない。95%は何からできているのかわかっていないらしい。