じじぃの「人の死にざま_1521_ジョナス・ソーク(ポリオワクチン)」

Jonas Salk and the Polio Vaccine (Britannica.com) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6LTvhIR-Vz4
ワクチンの接種

ジョナス・ソーク ウィキペディアWikipedia)より
ジョナス・ソーク(Jonas Salk、本名:Jonas Edward Salk、1914年10月28日 - 1995年6月23日)は、アメリカ合衆国の医学者。ポリオワクチンを開発した。
ポリオワクチン開発に際しては安全で効果的なものをできるだけ早く開発することだけに集中し、個人的な利益は一切求めなかった。テレビのインタビューで「誰がこのワクチンの特許を保有しているのか」と聞かれたのに対して「特許は存在しない。太陽に特許は存在しないでしょう。」と述べた。

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『世界を変えた100日 - 写真がとらえた歴史の瞬間』 ニック・ヤップ/著、村田綾子/訳 ナショナルジオグラフィック社 2008年発行
1952年7月2日 小児麻痺への勝利 (一部抜粋しています)
ポリオ(小児麻痺)は、主に子どもがかかるウイルス性の感染症だ。麻痺が残ったり、人工呼吸器が必要になったり、命を落とすこともある。何世紀ものあいだ、世界中で恐れられ、治療法も予防法もなかった。20世紀に入っても、たびたびポリオが大流行した。
ポリオ・ワクチンの開発は1930年代にはじまった。だが、必要な量のポリオウイルスを集めるのが難しく、成果はあがらなかった。この問題は48年に解決される。ボストンの小児病院の研究グループが、人体組織を使ったウイルスの大量培養に成功、米国の医師ジョナス・ソーク(1914 - 1995)にチャンスをもたらしたのだ。
ソークがつくったのは、不活性ポリオワクチンだった。ポリオウイルスをホルムアルデヒドで殺して、毒性はないが抗体(免疫)をつくるだけの強さを持つワクチンにする。生ワクチンに並ぶ典型的なワクチンだ。ソークは被験者を集めた。すでにポリオにかかり回復した子どもがいる家族が対象となった。1952年7月2日、ソークは新たなワクチンの初テストをおこなう。結果は上々だった。ワクチン接種後、子どもたちは抗体をつくった。次は、ポリオにかかったことのない被験者を募った――彼自身、彼の妻、子どもたちを含め、すべての志願者が抗体をつくり、発病者は出なかった。
2年後、全米でワクチンの接種が実地され、接種した人の60〜70%が抗体を得た。接種開始以前の1952年、米国では5万8000嫌悪ポリオの罹患例があったが、59年には6000件以下に激減。病気に対する見事な勝利だった。