じじぃの「神話伝説_66_人類の登場」

Australopithecus afarensis 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=arAEAu57IjM
地球ドラマチック 人はなぜ調理するのか 11月29日 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Om1mL-WpjHY
アファール猿人 ルーシー

最古の原人の化石、エチオピアで発見 280万年前 2015/3/5 日本経済新聞
化石は下顎部分で、より原始的な猿人であるアウストラロピテクスの特徴も併せ持っている。チームは「猿人から初期のホモ属への進化のギャップを埋める化石だ」と位置付けている。
チームは2013年、エチオピア北東部のアファール州で化石を発見。放射性同位体を用いた地層の年代測定などにより、280万〜275万年前の化石と特定した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040004_V00C15A3I00000/
人類の進化 ウィキペディアWikipedia)より
ヒト属(ホモ属)はおよそ200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から別属として分化し、ホモ・サピエンスは40万から25万年前に現れた。またこれらの他にも、すでに絶滅したヒト属の種が幾つか確認されている。その中にはアジアに生息したホモ・エレクトゥスや、ヨーロッパに生息したホモ・ネアンデルターレンシスが含まれる。
エレクトゥスは間違いなく直立二足歩行していた事が明らかな最初の人類の祖先で、それはしっかりはまる膝蓋骨と大後頭孔(脊椎が入る頭骨の孔)の位置の変化によって可能になった 。加えて彼らは肉を調理するために火を使った可能性がある。ホモ・エレクトゥスの有名な例は北京原人である。
ミトコンドリア・イブ ウィキペディアWikipedia)より
ミトコンドリア・イブ(Mitochondrial Eve)とは、人類の進化に関する学説において、現生人類の最も近い共通女系祖先(the matrilineal most recent common ancestor)に対し名付けられた愛称。約16±4万年前にアフリカに生存していたと推定され、アフリカ単一起源説を支持する有力な証拠の一つである。

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2014年11月29日 NHK Eテレ地球ドラマチック』「“食”を科学する!〜人はなぜ調理するのか〜」より
【語り】渡辺徹 (2012年 アメリカ)
そもそも人はなぜ調理するのか?調理によって消化に必要なエネルギーを抑え、脳の発達を促してきたとする研究者もいる。肉はなぜこんがり焼けるのか?玉ねぎを切るとなぜ涙がでるのか?「食」の素朴な疑問を実験で検証する。
肉を焼くとアミノ酸と糖が化学反応を起こして結合することで新しい分子になります。
おいしそうな茶色の焼き目が出来、香ばしい匂いを発生する。肉に限らずコーヒー豆やチョコレートも同様です。
肉の大部分は水分。長時間焼くことで水分がなくなり、パサパサになる。肉を一晩塩水に漬け、焼く前にたっぷりと水分を含ませることでしっとりとした仕上がる。
調理は人類の進化に欠かせなかった。調理された生ものは消化しやすくなり、そのことが人類の進化に影響を及ぼした。人間だけが調理する生き物である。
類人猿の骨格と人間の骨格を比較
人間と比べて類人猿の胸郭(きょうかく)は大きくせり出している。胸郭が大きいということは消化器官も大きいということ。人間には類人猿のような大きな消化器官はなくなった。
また、類人猿は生ものを食べるので噛むのに時間がかかる。
人間の脳の進化は約180万年前から始まった。しかし、人間が調理をしたという証拠は最も古いものでも40万年前のものしかない。
人は調理のために、より高度な道具を使うようになり、火を扱うようになったと考えられている。火を通すことで、消化にかけるカロリーをセーブすることができ、カロリーを大量に消費する「脳」に回すことができる。調理の恩恵を受け、人間の脳は3〜4倍大きくなった。
また、たき火を囲んで調理をする間、仲間と話をするようになり、コミュニケーション能力を高め、より多くの子孫を残す時間ももたらした。
調理によって人間の生き方はがらりと変わりました。
肉を焼くとメイラード反応(アミノ酸と糖で起こる化学反応)が起きます。
食べ物の大半は水でできています。ステーキを焼くと肉の中では水が沸騰しているんです。
https://bh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=601-20141207-35-23361
『人類の歴史を変えた8つのできごとI――言語・宗教・農耕・お金編』 眞淳平/著 岩波ジュニア新書 2012年発行
人類の登場 (一部抜粋しています)
皆さんは、人類が言語を持ったのは、いつ頃だと思いますか。じつは、100万年以上も前の話ではないか、と考えられているのです。そこで、太古の時代にさかのぼって、人類の歴史を簡単に見てみましょう。
これまでに化石が発見された中で、最古の人類ではないかと考えられているのは、今から600万〜700万年前に生きていたサヘラントロプス・チャデンシスと呼ばれる種です。
その後、400万〜500万年前にはアルディピテクスという種が誕生し、約400万年前にはアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)が登場します。
このアウストラロピテクス・アファレンシス以降は、骨格などから直立二足歩行をしていたことがわかっていて、人類だと断定することができます。彼らは、うなり声や金切り声などの音声でメッセージを伝えていましたが、会話はできなかったと考えられています。
その後、今から240万年ほど前に勢力を拡大していたホモ・ハビリスになると、話し言葉や身振り手振りなどに関係するとされる、脳の「ブローカ野」という領域が拡大します。
ただし彼らの場合、話すのに不可欠な、吐く息をコントロールする神経組織が未発達でした。そのため、もし話ができたとしても、短い単語のようなものをゆっくり話していたのではないか、と考えられています。
この前後の時期から、人類の脳は少しずつ拡大していきます。その理由としては、二足歩行によって手の指を自由に使うことができるようになったこと。道具を使い始めたことで行動範囲が広がり、脳の組織が発達したこと、などといった意見が出されています。
さらにこの時期、食物をかみ切る咬筋(こうきん)という筋肉の繊維をつくる指令を出す遺伝子ミオシンが、突然変異によって不活発になったこと、がわかっています。これによって、頭蓋骨をおおっていた咬筋が小さくなり、脳の拡大をおさえていた頭蓋骨が大きくなり始めたことも、脳の増大の背景にあったのではないか、とする説もあります。
その後、180万年ほど前になると、さらに脳を発達させたホモ・エレクトゥスが登場します。彼らは、アウストラロピテクスの2倍前後に当たる約800ccの脳を持つようになったことで、二足で走るなど、より高度な行動を取れるようになりました。
また彼らは、火を使って調理を始めます。こうした行動も、食物からより多くの栄養を得られるようになったことで、脳の発達をうながしたと思われます。