じじぃの「双子の死・すべては神様の思し召し?本当にあった嘘のような話」

イエス・キリストを描く歴史ドラマ!映画『サン・オブ・ゴッド』予告編 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ov_s0QTLiac
塩狩峠』 三浦綾子/著 新潮社 1973年発行 より
吉川は考え深そうな目で、信夫の顔をのぞきこむようにみた。信夫は深くうなずいた。うなずきながら、自分がきょう感じたバラの美しさを思い出していた。この地上のありとあらゆるものに、存在の意味があるように思えてならなかった。
「いいことを聞いたよ。君はいつもそんなふうに深く物事を考えているのか」
「いや、別に自分では深く考えているとは思わないがね」
「ぼくはかなり自信家だったが、このごろ自分がこの世に何の取柄もない存在だと思うようになっていたんだ。しかし今、吉川君の話を聞いていると、この自分もまた何らかの使命をおびている存在ではないかと、あらためて考えさせられたよ。花には花の存在価値というものがあるんだな。花を見て美しいと思い、ふしぎと思う心が与えられているかどうかは、やはりぼくたちにとって大きな問題なんだろうね」
「うん。そうだろうな。この世の中に、何らの意味も見出せないとする考え方もあるかもしれん。人間も犬も猫も、単なる動物に過ぎない。そして、死んでしまえばいっさいが無になる、という考えかたもあるだろう。だが見るもの聞くものすべてに、自分の人柄と深いかかわりを感じとって生きていく生き方も、あるわけだからね」

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『本当にあった嘘のような話』 マーティン・プリマー、ブライアン・キング /著、有沢善樹/訳 アスペクト文庫 2012年発行
双子の死
71歳になる双子のフィニッシュ兄弟が、まったく同じ状況の自転車事故に遭い、同じ道路上で死亡した。わずか2時間違いだった。
「交通量の多い道路ですが、事故が毎日起こるわけではありません」。警察官のマルジャ・リーナ・フータラが言う。「2人が兄弟、それも一卵性双生児だったと聞いて、ぞっとしました。信じられないほどの偶然です。神様の思し召しかもしれない、と思えてくるですしょう?」

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『本当にあった嘘のような話』を見ていたら、「双子の死」があった。
ある双子の兄弟が、同じ日に、同じ場所で、たった2時間違いで同じ事故で亡くなったというもの。
「信じられないほどの偶然です。神様の思し召しかもしれない」
「死んだらおしまいだ」、のじじぃ。
棺桶に片足を入れた状態で、いまさら神様でもあるまい。
でも、神様を知ってから死ぬのもいいのかもしれない。