じじぃの「人の死にざま_1434_ハンナ・アーレント」

ハンナ・アーレント 予告編 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=WOZ1JglJL78
Hannah Arendt Movie Trailer (2013) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=KDO5u2YSbm0
ハンナ・アーレント

アドルフ・アイヒマン

ハンナ・アーレント ウィキペディアWikipedia)より
ハンナ・アーレント(Hannah Arendt, 1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ出身のアメリカ合衆国の哲学者、思想家。主に政治哲学の分野で活躍した。
小惑星100027「Hannaharendt」は彼女に敬意を表して命名された。
【ナチズム以降】
ナチスが政権を獲得しユダヤ人迫害が起こる中、ブルーメンフェルトに協力し、反ユダヤ主義の資料収集やドイツから他国へ亡命する人を援助する活動に従事する。一度は逮捕される危険にあいながらも、自身も1933年にフランスに亡命。この地でもシオニスト関係の仕事に従事する。ギュンターとは1937年に別れ、1940年、スパルタクス団やドイツ共産党を経験する活動家ハインリッヒ・ブリュッヒャーと結婚。彼から政治的思考を学ぶこととなる。
第二次世界大戦が始まり1940年にフランスがドイツに降伏すると、アーレントアメリカ合衆国に亡命した(1941年)。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。
1951年に『全体主義の起源』を著し、全体主義について分析した。その後も、みずから経験した全体主義およびそれを生み出すにいたった西欧の政治思想を考察した。
1963年にニューヨーカー誌に『イエルサレムアイヒマン-悪の陳腐さについての報告』を発表し、大論争を巻き起こす。
1975年12月4日、自宅にて心臓発作により死去(69歳)。

                                      • -

林先生の痛快!生きざま大辞典 「ハンナ・アーレント 2014年11月4日 TBS
【出演者】林修吉田明世コカドケンタロウ、恒松梨絵、うかみ綾乃
世界で改めて注目を集める政治哲学者ハンナ・アーレント。彼女はユダヤ人でありながらユダヤ社会から大きな反発を受けることになった。
悪とは何かに迫る。
今回はハンナ・アーレントの生きざまから「人が生きていく中で何が大切なのか」がわかります!
http://www.tbs.co.jp/program/ikizamadaijiten.html
11月4日 TBS 林先生の痛快!生きざま大辞典 「ハンナ・アーレントより
林、「ナチスが犯した数々の戦争犯罪が連合軍の手によって裁かれることになりました。それがニュルンベルク裁判です」
ドイツを裁いた国際裁判 ニュルンベルク裁判 (1945/11/20〜1946/10/1)
林、「この裁判はあくまで連合国がナチス戦争犯罪を裁いたもので、迫害されたユダヤ人は参加できなかった。14年後、ある1人の男が捕まりました。それが元ナチスの親衛隊 アドルフ・アイヒマン
アイヒマンが行ったこと
ユダヤ人を収容所に送る直接の指揮をとった責任者
・数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に送ったと言われる
林、「アイヒマンは今度、ユダヤ人の手によって裁判にかけられることになった。逆にユダヤ人にしてみれば、今度いよいよナチスを自分たちの手で裁けるというチャンスがきた。裁判は異様な形で進むんです。この裁判をアーレントは傍聴していました」
今からお見せするのは、イスラエルユダヤ人が憎きアイヒマンを裁判にかけたときの実際の映像。
裁かれる側とはとても思えないアイヒマンの表情にご注目ください。
1961年4月、イスラエルの首都エルサレムアイヒマン(当時55歳)の裁判が始まりました。
暗殺を防ぐため、防弾ガラスの敷居の中に座るアイヒマン。傍聴席にはハンナ・アーレントの姿がありました。
そして数百万人のユダヤ人をガス室送りにしたと言われる男の口から出てきた言葉は、
アイヒマン、「私は命令を受け、人が死のうが関係なくそれに従いました。行政上の手続きです。私の任務は全行程のほんの一部にすぎない」
前代未聞の大虐殺を行政上の手続きだったと言うアイヒマン
     ・
悪魔として裁きたいユダヤ人国家イスラエルに対し、命令に従っただけと言い切るアイヒマンの裁判は噛み合いません。そして判決は死刑。
裁判から5ヵ月後に刑は執行されました。
林、「ハンナが何を言うか。世界中が注目した。ハンナ・アーレントは何と言ったか」
ハンナ・アーレントの言葉、
アイヒマンは悪人ではない。ただの『XX』だ」
林、「ただの何なんだ」
コカド、「ヒューマン」
林、「アイヒマンのマンとひっかけたのでしょうか。アーレントは何と言ったか、ただの役人だ」
ハンナはアイヒマンを「自分で考える能力のない人間」だとみなした。根源的な悪ではなく、凡庸な悪であるからこそ表層を覆ってしまった。
このように語ったハンナは、ユダヤ人社会から大バッシングを受けることとなった。
ハンナ・アーレントの言葉、
「世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです。そんな人には動機も信念も邪心も悪魔的な意図もない。人間であることを拒絶した者なのです。そしてこの現象を、私は『悪の凡庸さ』と名づけました」